Canon FD500mmF4.5Lのテスト撮影
日食の動画撮影に使えないかと思いFD500mmF4.5の中古品を入手しました。中古との事でしたがキャリングケースも含め,使われた形跡の無い新品状態でした。
このレンズは今から40年ほど前のものですが,500mmの超望遠でありながら2.6kgと軽量です。大口径のフローライトとUDガラスが各1枚使われており色収差は極めて小さいです。一番の決め手は後玉が焦点位置の24cmほども前にあり,第二(三)接触時のゴーストが出ないと思ったからです。
カメラレンズはレンズをきつく固定するので,星を撮るとその影響が出るようです。このレンズも動画用と考えていたので期待はしてなかったのですが,碍子の反射光を使ったテストでは期待以上の性能でした。
今回のテスト撮影は写真のポータブル赤道儀(ガイドなし)で行いました。カメラはEOS RaでISO3200,3分露出,JPEG画像で未処理です。
4隅も含めほぼ丸い星像が得られ星野撮影用としても充分に使えそうです。
今回使用したポータブル仕様のPENTAX75赤道儀はここで紹介したものでAMD-1の組込や極望の換装を行っています。以前の測定では±5秒角ほどの精度でしたが今回は緯度の高い対象だった事もあり,500mm3分でも満足な追尾ができました。
ところで,先日紹介したP型など,評価用としてポータブル改造したものが10台ほど溜まりました。主なものはPENTAX75×2台,FC-50赤道儀×2台,P型×2台,P-2×4台です。全てAMD-1Nを装着し,FC-50とP型は極軸高度方位調整装置を付けた状態で売却予定です。お譲りする前に全機種Pモーションを測定する都合上,ご案内は来年1月頃を予定しています。
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