P型赤道儀改造用XY70-35の状況について
P型赤道儀改造用のXY70-35が完成しました。XY70-35単体及び赤道儀改造を予約の方へは時期や内容確認の案内をいたします。
なおXY70-35はご予約分のみの受注生産となっており余剰はございません。(12月にツイン鏡筒用の超低重心のXY80-0を受注予定です)
写真は手前左がXY70-35単体,中央がXY62です。XY70-35が二回りほど大きく重さは620gです。
奥は左と中央が評価のためP型赤道儀を自動導入改造を行ったもので,右がAMD-1NとXY62(試作品)でポータブル改造したP型赤道儀です。
改造内容と費用は以下のとおりです。
10.26日現在2.の「赤緯体を改造しAMD-1Nのみ装着」のみ4台受注可能です。追記
- P型赤道儀の極軸保持部をXY70-35に改造:40,700円
- 赤緯体を改造しAMD-1Nのみ装着:49,500円
- AMD-1NとXY70-35の装着しポータブル赤道儀化:90,200円
XY70-35を装着するためには極軸体から極軸保持部を切断します。分解して行うため極軸体のオーバーホールも行います。
AMD-1Nを装着するには赤緯体の上下を入れ換え,バランスシャフトを装着していた側へパノラマヘッドを装着(パノラマヘッドは改造費用に含まず),鏡筒バンドが付いていた側にAMD-1Nとウエイトシャフトアダプターを装着します。純正のウエイトシャフトがそのまま装着できます。AMD-1Nから赤緯ハウジング内にケーブルを通し極軸望遠鏡の視野照明も行います。
以下は評価用として赤緯軸をハーモニックドライブ化した自動導入機です。赤緯軸のハーモニックドライブ部は一枚目写真の左側と同じですが(内部が見えるよう開放状態),こちらは極軸側のモーターを赤緯体の中に組み込みコンパクトに仕上げました。
これまでP-2,90S(改造終了),EM-200の赤緯軸をハーモニックドライブ化しましたが今回のP型も極軸望遠鏡は使えます。
内蔵したハーモニックドライブは小型のCSF-11型で許容モーメント荷重は0.7kg/mです。写真の200mmF2程度なら許容値の60%ほどです。
評価のために極軸側のモーター周りが異なる2タイプの改造を試しましたが,他の機種に比べ手間やコストがかかる事から受注は行わない予定です。
P型にここまで手を入れるより,立派な高度方位調整装置を持っているP-2をハーモニックドライブ化した方が賢明でしょう。
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