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2020年11月24日 (火)

ゴニオ赤道儀についてー2

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先日に引き続きゴニオ赤道儀の紹介です。先日紹介した構成は,望遠レンズや日食用小口径望遠鏡撮影に便利なように,ジンバル雲台を組み合わせていますが,今回紹介するのは星景撮影用の構成で,三脚と自由雲台の間に赤道儀を挟んだイメージです。個人的にはゴニオ赤道儀のメリットを最も活かせる使い方と思っています。

 

今回採用したゴニオステージは70mm角タイプのもので可動部はクロスローラーベアリング保持なのでとても丈夫です。これをアルミ削り出しのハウジングに組み込んで赤道儀に仕立てていますが,極軸望遠鏡も含めた重さは1.2kgしかありません。

駆動モーターは厚みと消費電流を抑える為に(MTS-3の1軸を5V,200mAで駆動)小型のギヤードHB型モーターを採用しました。安価な小型PM型モーターでは内蔵された減速ギヤに起因する小刻みな振れがでる恐れがあるため採用を避けています。

 

これから,終端検出のリミットセンサーと蓋を付ければ完成です。以下が掛かった費用ですが5台纏まったので安価に仕上がりました。

  • 新品のゴニオステージを採用分:142,200円(内ゴニオ価格が85,000円)
  • 中古の      〃        :77,200円(内ゴニオ価格が20,000円)

構成はゴニオステージ本体の他,本体ハウジング+蓋,自由雲台プレート,ジンバルプレート,HBステッピングモーター,カップリングと配線材料+極軸望遠鏡です。(コントローラーと極軸高度方位調整装置は含みません)

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昨夜は北の空に雲が多く正確な極軸セッティングができなかったので赤緯方向にズレていますがPモーションは概ね±5秒角ほどです。ここで紹介したようにもう一台のゴニオを重ねた2軸仕様でテストしています。このようなモーター内蔵ギヤの影響もなく極めて滑らかな駆動です。

Gonio3002

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