2020年を振り返って-DS38Nの発売
今年はM8ボルト2本固定を採用したアルカスイス規格のDS38の後継機種としてDS38Nを発売しました。手前の2台がDS38N_OLとDS38R-60で奥がDS38とSDS38です。
当方で製作しているアリミゾは基本に忠実な下図のA点でアリガタを押し,対辺側のB点とC点の3点で固定する構造ですが,DS38のみ市販品を流用したためこの構造になっていませんでした。
3点の場合A,B,C点で安定してアリガタを掴みますが,押す側と対辺側共に直線のDS38では全面がバランス良く接するとは限らず,極端に言えば,力がかかるのは限られた2点になります。
SDS38では3点保持に改良していましたが今回DS38Nも3点となったため全てのDSシリーズ3点となりました。なおDS75-40は4点保持になりますが,押さえ側を2点とした目的はヒューマンエラー防止です。
3点で保持する場合,下図のようにアリガタを「く」の字に曲げる力がかかりますが,それによる変形(撓み)は皆無(1/100mm以下)です。当然ですが,アルカスイスプレートより幅,厚みともに大きいDP45シリーズやDP75シリーズも1/100mm以下です。
(以前のDP80シリーズのアリガタは現行のDP75シリーズより肉厚でしたが,実使用での撓みは無かったので軽量化を目的に,肉厚を抑さえたDP80-xxxLシリーズに変更しています)
DS38Nはここで紹介したような底面で接しないアリガタの固定にも対応する設計です。他にも幾つかの特長がありますので追って紹介させていただきます。
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