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2021年3月

2021年3月31日 (水)

タカハシNJP用自動導入モータードライブ再販について

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暫くの間受注を休止していました,タカハシJシリーズ(J,JP,NJP)用モータードライブは4/1日から供給を再開します。コントローラーはTitan TCSを採用するのでパソコンとはWi-Fiなどの無線接続が可能です。

今後Jシリーズ用モータードライブは同時に赤道儀のメンテナンスを希望される方が多いため,天文ハウストミタでの販売となります。お問い合わせはそちらへお願いします。

なお,EM-200の赤緯軸ハーモニックドライブ改造も2021年分(10台)を4/1日以降受注開始します。こちら当方で施工しますが業務多忙なために1台/月ほどのペースです。(既に2台の予約が入っているため新規分は6月以降の施工となります)

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2021年3月28日 (日)

ポータブル赤道儀用35度台座と極軸望遠鏡について-1

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ポラリエUなどのポータブル赤道儀用極軸望遠鏡と傾斜角度35度固定の台座を製作しています。

極軸望遠鏡は以前ポラリエ用として商品化したBタイプの改良型で,入手が難しいM6仕様の照明装置から一般的なM8P0.75ネジ仕様が使えるよう変換アダプターをセットしました。以下はタカハシ製の照明装置を装着しています。

また赤道儀への固定部には皿バネを内蔵し,極望を支えるアームの不用意な回転を防止しています。

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こちらは35度固定の極軸傾斜台座です。傾斜面はM8タップ(PCD35)を4箇所施しているのでDS38R-60などを縦横に固定できます。三脚側はUNC3/8で,中心から17.5mmにM6の回り止め用タップがあります。

高度・方位の微動はできませんが,三脚の開きや接地位置を僅かに動かす事で,100mm程度のガイド撮影に要求される据付は容易です。低重心の上,アルミの塊なので極めて強度が高くなっています。

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ポラリエU用極軸望遠鏡(UNC1/4取付,照明装置含まず)の価格は22,000円(4/25日発売),35度固定台座6,600円(4/1日発売)の予定です。

 

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2021年3月26日 (金)

μ-250用鏡筒バンドTB280などについて

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μ-250用TB280は再販する事になりました。2021.4.5日追記

昨年ご案内した特注の鏡筒バンドの内,特にご要望の多かったμ-250用の鏡筒バンドTB280はコストダウンを図るために10台分製作しました。量産で単品時の2/3に抑える事ができています。

 

写真は昨日納品した状態で,TB280はDP75-222とTP60-222を組み合わせています。μ-250に装着するカメラがワンショットカラーなのでこの組み合わせがベストと思いますが,カメラ側が重たい場合は前後バランスを取りやすくするためにDP75-257とTP60-257が良いようです。

このTB280は僅かですが余剰がございます。価格は税,送料込みで66,000円です。

 

なお,特注依頼でμ-250の次にご要望が多かったTOA-150用のTB179(48,400)も完成しています。こちらは7台の余剰があります。また4月にはTOA-130用のTB156(44,000円)の再販を予定しています。何れのバンドも今後の製作予定はありません。

 

TOA-150用のTB179の重さは700gで,純正の179WTの1,920gより1kg以上軽くなります。TB179はアリガタに直接固定できるため間にプレートを挟む必要もなくなるのでトータルでは2kg程軽量化できます。μ-250の純正バンドは実測していませんがトータルで3kgほど軽量化できるでしょう。

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2021年3月24日 (水)

ATIK16200とEF Contoroller MarkⅡのコリメーター調整確認

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先日はEF200/2を使い,ASI6200MMとEF Contoroller MarkⅡのコリメーター調整を評価しましたが,昨夜はATIK16200で行いました。レンズもテストを兼ねてEF300/4を使っています。このレンズはEF Contoroller MarkⅡの動作確認用に入手したばかりで今回が初めての撮影になります。

 

コリメーターでの調整はEFマウントに置いたガラス面とセンサー面の反射光を見ながら行いますが,センサーからの反射はカメラによって微妙に違います。ガラス面はピンポイントですがセンサーからの反射は,ぼけた恒星のような場合や歪な光芒に見えたりします。これらはセンサー面のマイクロレンズの影響と思いますが,今回確認したKAF16200は解り易い円盤でした。

今回はAPS-HセンサーとF4のレンズの組み合わせなので前回に比べ楽な条件ですが,コリメーターだけでの調整で満足な結果が得られました。撮影はHaフィルターを併用しています。

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2021年3月22日 (月)

QHY367C/QHY600フィルターセット特別価格販売について

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QHY367CやQHY600+各種接続アダプターに加え,Astrodon製などのフィルターをセットした特別価格商品の紹介です。

何れのカメラも天文ハウストミタ調達後,長期在庫状態だったものですが新品としての保証がつきます。ご希望の場合は何れもM54接続部(またはカメラマウント面)とCMOSセンサー面間のコリメーター調整を行います。

QHY367Cの構成は以下のとおりです。OPT triad Tri-Band Narrowband Fliterはここで紹介されたフィルターです。

  • QHY367C本体
  • スケアリング調整プレート(EOSマウント)
  • OPT triad Tri-Band Narrowband Fliter 2"(未開封)

以上セットで税,送料込みで396,000円です。QHY367Cは33%OFF,OPT triad Tri-Band Narrowband Fliter は775USD相当を無償で添付します。スケアリング調整プレートとOPT triad Tri-Band Narrowband Fliter 2のみお買い求めいただきました。残ったQHY367Cのみとなりますが,半額の275,400円での販売に切替えます。2021.3.31追記 お買い求めいただきました。2021.4.3追記


QHY600の構成は以下のとおりでこちらにはAstrodon Gen II E-seriesが附属します。

  • QHY600本体
  • QHY CFW3US(2インチ枠なし5枚用)
  • QHY OAG-M
  • SOAGキット
  • Astrodon Gen II E-series LRGB 50mm round(4枚セット,未開封)

以上セットで税,送料込みで660,000円です。QHY600SOAGセット価格相当で,Astrodon Gen II E-series LRGB 50mm roundを無償で添付します。Astrodonのフィルターが不用な場合は495,00円です。(660,000円の25%OFF)
商談中2021.4.3追記

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2021年3月18日 (木)

QHY268M/ASI2600MM用アクセサリー開発について-8

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少し間が空きましたが,こちらで紹介したオートコリメーターを用いてレンズマウント面とCMOSセンサーの調整を行う手法の結果が確認できました。

以下はEF Contoroller MarkⅡを付けたフィルターホイール(手動)にASI6200を装着し,オートコリメーターでCMOSセンサーに対するマウント面の傾きを1~2分角に調整した後,EF200mmF2(開放)で試写したものです。Haのフィルターを併用しています。

F2と明るいために四隅はレンズの収差*の影響が出ていますが,星像の傾向は変わらずスケアリングのズレは殆ど感じられません。今回は敢えて明るい光学系で試していますが通常の天体望遠鏡ならこの手法で全く問題ないと思われます。

*レンズはほぼ∞位置でピントがでるようフランジバックを調整していますが,Haフィルターによる影響が出ているかも知れません。

Ef200f2test2_qc

以下はCMOSセンサーも含めた調整ができるように改良したオートコリメーターです。

これまで紹介したものはスケールが十字線でしたがこれではセンサー面からの反射光が解り難かったので10μmのピンホールにしています。光源を赤色LEDに変え確認は実視で行っています。カメラはX-Y方向に傾斜できるようゴニオステージに搭載しています。

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QHY268MやASI2600MMなどは一連のオプション開発や実写確認が済みました。開発に使ったカメラ類は特別価格で販売いたします。基本的に実写による光路設計に使った程度なので実際の撮影時間は1時間程度で冷却は行っていません。(QHY600は未開封の新品です)

  • ASI2600MM:220,000円(298,500×0.75) ご購入いただきました
  • ASI6200MM:391,600円(523,500×0.75) 商談中 3/19日追記
  • QHY600:435,600円(580,800×0.75)
  • QHY/ASI社製のFW,OAG類は国内販売価格の10%OFF

QHY/ASI社製品は全て天文ハウストミタ調達品です。タカハシM54テーパーリング接続や今回紹介するEF Contoroller MarkⅡを使った構成などに対応いたします。ご希望の場合はカメラも含めた構成後にコリメター調整を行います。

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2021年3月17日 (水)

DS45Nの完成とDP38-204などについて

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先行して販売していますビクセン規格の円形アリミゾDS45R-76,DS45R-88に引き続きDS45Nが完成しました。
3機種ともにアリガタ押さえ機構を一新し信頼性と締め付け強度を改善しています。固定能力は3機種ともに変わりなく概ね10kg程度です。

DS45Nの価格は13,200円で従来のDS45と変わりありません。

また,以下は先月に発売したアルカスイス規格のDP38-204(9,350円)ですが,写真のようにDS45シリーズでも固定できる構造です。アルカスイスクランプでは片面しか使えませんが実用上の不具合はないでしょう。(適合を確認しているのは当方のDS45シリーズのみです)

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DS45Nの発売に合わせ旧タイプのAP100-300を特別価格(税込み7,700円)で販売いたします。AP100-300は旧タイプの80mm幅アリガタ対応なので現行のDP75-222(12,650円)に適合するよう追加工を施しています。ε-130Dツイン用としてもご使用いただけます。AP100-300の在庫数は8です。

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2021年3月 9日 (火)

P-2赤道儀ポータブル化改造の受付について

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当初の計画から遅れましたがP-2赤道儀ポータブル化改造受付のご案内です。

写真は大型のパノラマヘッドとDP38R-76を装着しているためノーマル状態と同程度の耐荷重です。8cmクラスの鏡筒も同荷できます。ノーマル状態に比べ突起部がないので22×18×12cm程のケースに収まります。また駆動電池から極望の照明まで全てを内蔵しているので遠征には最適でしょう。

 

基本的な仕様は以前の紹介と変わりませんが極軸周りのバランスを取りやすくするために,片持ちフォークのアームはバランスウエイト側装着に変更しました。(写真は試作機のためこの部分は反映されていません)

また極軸望遠鏡の開口部はM30.5の保護フィルターが付けられます。照明用LEDはその内側になるので安心です。

改造費用は以下のとおりです。以前の案内から変わっていませんがオプションが追加されました。特にバランスウエイトシャフトはネジ込み部(M12P1.5)の長さの都合上純正は使用できません。(H-40用のシャフトは使用可)

 

  • P-2赤道儀ポータブル化改造:55,000円
  • 専用フォークアーム:7,700円
  • 専用バランスウエイトシャフト(18φ,長さは300mmまで指定可):3,300円
  • 受付期間:2021.3.20まで*
  • 改造の実施:21021.5以降ご予約順

*一部の材料は既に完成しているので受注できる最大数量は12台です。そのような事はないと思いますが,期限までに予定数量に達した場合は早期に受付を終了させて頂きまます。(予定数量に達しましたので受注を終了しました。2021.3.12追記)

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以下は22×18×12の箱に入れた状態です。ギリギリですが海外遠征時はこのように箱に入れ,箱の周囲を衣類で囲むようパッキングすれば安全です。

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2021年3月 8日 (月)

P型赤道儀用モーターの比較について

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P型赤道儀のモータードライブによる仕様や価格をとりまとめました。

写真左がAMD-1N仕様で赤緯体を上下入替改造を行った状態,右がAMD-1Z仕様です。AMD-1Zの場合赤道儀本体は無改造でお客様で取付できます。(写真は何れもオプションの高度微調整改造を行った状態です)

 

         AMD-1N(一体型)仕様  AMD-1Z(専用ハンドコントローラー付)仕様

  • 価格(費用) 49,500円       44,000円
  • 駆動速度   恒星時のみ    マニュアル操作可(64倍速までスローアップ)
  • ガイド撮影   可          可(RJ12ケーブル対応)
  • 駆動電源   内蔵単三3本   外部12V(5V→12V昇圧ケーブル附属)
  • 消費電力   約0.3W        約1.5W
  • 極望照明   赤緯体に内蔵   非対応
  • 赤緯ヘッド  UNC-3/8オス    ー
  • 高度微動改造 5,500円     オーバーホール込みで16,500円
  • 予定数量   10(7)台       20(13)台 ()内は本日現在の対応可能数量
  • 発売日(納期)約2ヶ月      2021.4.30(予定)

(AMD-1N仕様の49,500円は改造時のオーバーホール費用を含んでいるので,高度微動改造は5,500円になります)

 

なおご質問いただいたカメラ三脚での運用ですが,P型の三脚台座接合部インローの大きさはP-2と同じなので,直径の大きなワッシャー(440円)を併用すればP-2用のPTP-C22アダプター(完売)やジッツオ互換アダプター(85φ用,7,700円,5個在庫あり) で対応できます。ジッツオ互換アダプターは天文ハウストミタ扱いのウイリアムオプティック製三脚にも適合します。

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2021年3月 7日 (日)

P型赤道儀の高度微動について

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先月紹介していたP型赤道儀の高度微動部が完成しました。内側から底部にボルト固定するので外観を損なわない構造です。黒色メッキ処理した真鍮なのでネジ部の強度も高くなっています。(調整ノブは代品です。商品では仕様が異なります)

以前の記事と重複しますが,この高度微動を取り付けるサービスは赤道儀のオーバーホール込みで16,500円です。AMD-1Z(44,000円)をご購入または,AMD-1N+赤緯軸上下入替によるポータブル化改造(XY70-35取付は含まず,49,500円)を行う場合のみのサービスとさせていただきます。

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