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2021年4月

2021年4月30日 (金)

AMD-1Zの高速動作について

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AMD-1Zはオートガイド撮影もできますが,どちらかと言えば眼視観望用の設計なので手動操作の感触が重要になります。速度切替スイッチは切替操作が面倒なので敢えて採用せずに,ボタンを押し続けると速度が上昇するスローアップ機能でカバーするようにしています。

AMD-1Z自体は最高速度を32倍または64倍を設定できますが(出荷時点の設定でお客様では不可)実際に100倍ほどの倍率をかけた観望では32倍の方が使い易いようです。スローアップと言えど64倍はやや速すぎるようです。

最高速度を落とすことで微調整が容易になりますが32倍速あればファインダーで捕らえた目的天体を視野の中心に持って来るのにストレスは感じないようです。また32倍速の方が消費電流を抑えることができる上,微動が硬めの赤道儀でもトルク不足になる可能性が低くなります。

 

当初の紹介では64倍速としていましたが,原則的には全機種32倍速*に変更させていただきます。*原則的に32倍速設定で出荷しますが,ご注文時に指定いただければ64倍速設定も可能です。


なおAMD-1Zのコントローラーはアルミ削り出しのケースですが小型・軽量(80g)です。写真のように接眼部に下げても望遠鏡の負担にはなりません。

 

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2021年4月29日 (木)

90S用AMD-1Zが完成しました

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90S用の1軸モータードライブAMD-1Zが完成しました。4月に発売する予定でしたP型やD型など,タカハシ旧型赤道儀用は対象機種の拡大などの都合で1月ほぼ遅れております。

90S用AMD-1Zの価格は51,700円(送料は実費を申し受けます)で5月5日発売です。ご予約の方へは別途ご注文の案内をいたします。

商品形態は写真のとおりで,AMD-1Zコントローラー,モーターユニット,USB5V用の電源ケーブルです。なお2月の記事では90S用は20台限定と案内していましたが,P型やD型用とギヤ比やモーター特性を合わせたのでコントローラーが共用可能となりました。このため90S用とD,P型併せて50台限定となります。モーターユニット単体で購入頂ければこれらの赤道儀はコントローラーの共用が可能です。

6月にはMark-X用を10台,7月には五藤8cm屈折用を5台発売予定です。(何れも44,000円の予定)

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2021年4月26日 (月)

ASI 2600MMの生産遅延について

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ご予約いただいておりますASI 2600MM,MCは世界的な半導体不足などの影響を受け生産に遅れが生じているとの事です。特に3月以降の注文分につきましては当初ご案内の4月末から6月以降完成との連絡が入っております。

ご予約のお客様には申し訳ありませんが引き続き予約の継続をいただけると幸いです。なおこれらの海外製品につきましては入荷が確定するまでは「予約」として承り「受注」(代金のお支払)は入荷が確定した時点で行っています。

写真はASI2600MM+EFW2-5にタカハシM54接続キットを装着した状態です。コリメーター調整をご希望の方はこの状態で納品いたします。

本日現在,ASI2600MMの接続キットの在庫は4台(カメラとセットで予約分は除く)です。カメラ本体の供給状況から次のロットの製作時期は未定です。

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2021年4月25日 (日)

冷却CCDカメラとEFレンズコントロール付マニュアルFW

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先日紹介した「QHY600用EFレンズコントロール付マニュアルFW」は,時折Starlightxpress製SX-56などを装着した事例を紹介していますが,実はこれらを選らんだ理由はカメラレンズでも使用できるほどフランジバックが短かかったためです。

 

ただフランジバックに関しては薄い手動式で解決できてもピント合わせや絞りの問題がつきまといました。電動フォーカサーの取付方法やNIKON-Gレンズの絞りには苦慮しています。

そんな中,EF Contoroller MarkⅡの発売は,カメラレンズ+冷却カメラの構成にとっては正に救世主です。対応するのがEFレンズだけなのが残念ですが,これまでは苦労を考えれば新にEFマウントレンズを導入するだけの事はあるでしょう。

 

以下はEF300mm1:4L ISレンズですが,インナーフォーカスなのでレンズ台座とマニュアルFWの2点固定が可能です。固定面の高さの違いはスペーサーやシムシートで簡単に調整できます。ちなみにこのレンズは中古品ですが未使用と思える程綺麗な個体で60,000円程でした。

なお「QHY600用EFレンズコントロール付マニュアルFW」のご提供可能数量は残り2台となっております。今回紹介するSX-56(SX-46)とATIK16200の2機種についてはQHY600用に接続できるアダプターを特注で製作(7,700円)します。

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2021年4月23日 (金)

FSQ-106EDP用鏡筒バンドTB125Pの開発について

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FSQ-106EDPの発売に伴い専用バンドの開発に着手しました。写真は昨年限定販売されたFSQ-125EDP専用として限定生産したTB125EDPセットです。(ガイドカメラやキャリングハンドルの搭載位置は新機種のイメージ)

通常商品化するTB125P(仮称)も基本的には後方のサポートリングも含めた3点構成ですが,併用するアリガタやトッププレートについては専用品か汎用のDP75xxx,TP60xxxにするかは今後決定します。

なお限定品はASI EAFとASI Airに対応しましたが,プレート面の制約が大きかったことからEAFのみの対応に変更し,写真の位置にガイドカメラやキャリングハンドルを装着するように変更します。発売は2021.7月の予定です。

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2021年4月20日 (火)

QHY600用EFレンズコントロール付マニュアルFW

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モノクロ冷却カメラとカメラレンズの組み合わせでは,カメラレンズのバックフォーカスに対するFWを含めたカメラのフランジバックなどを満足する必要がありますが,他にも以下の要因を解決しないと使いづらいです。

  1. レンズのバックフォーカスとカメラのフランジバックの合致
  2. 正確なスケアリング(F値の小さいレンズとフルサイズカメラでは重要)
  3. 全体の保持方法
  4. ピント合わせ
  5. レンズの絞り制御
  6. カメラ部の着脱(他の撮影システムとのカメラ共用)
  7. 縦横構図切替*

今回紹介する「QHY600用EFレンズコントロール付マニュアルFW」は上記を満足するために製作した,手動のフィルターホイールとEFレンズコントロールの組み合わせです。

光路長の都合でフィルターホイールは手動式ですが,これのみ犠牲にすれば多くのメリットが得られます。フィルターの回転は頻繁に行うものではないので容認できると考えました。極めて高精度なのでフィルター交換に伴う開閉時の再現性も完璧です。また底面の固定台座以外にもアクセサリー取付面を確保しています。


1と2は出荷時にコリメーター調整,3はFWに付けた台座部にプレート装着可(5月にはレンズ前方を保持するリング発売),4と5はPCから制御(ASCOM対応),6と7はテーパー部から分離できるので他のシステムとカメラの共用と回転が可能になります。(*EFコントロール基板の影響で後玉が小さいレンズに限られます)

このQHY600用EFレンズコントロール付マニュアルFW」の価格は91,300円です。なお1セット限定ですが写真QHY600とのセットは495,000円です。この商品写真撮影のために開封した商品です。

以下の左側は個人用に製作したATIK-16200と組み合わです。ピント合わせはEFレンズの超音波モーターで行いますがバックラッシュは極めて小さくストレスがありません。写真はシグマの70mmマクロですが,ピント,絞り共に快適な制御が行えます。

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こちらはサンプルで取り寄せたEF Contoroller MarkⅡですが一部のレンズでは写真のようにレンズリリースレバーと干渉しました。写真はフライス盤で加工した状態ですが,不具合をメーカーに報告していたので今回入荷分から対策がなされています。

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2021年4月13日 (火)

ツイン鏡筒用光軸調整プレート(特注品)の販売について

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以前特注で製作したツイン鏡筒用光軸調整プレートを販売いたします。セットしたアリガタ・アリミゾは旧規格のDS80/DP80シリーズですが(写真の方側はDP75-300)アリガタは現行のDP75シリーズが使えます。

それなりの重量があるので最低でもNJPやRST400クラスの赤道儀での使用をお勧めします。(AXDは非推奨)

両側の鏡筒間隔は340mmなのでμ-250クラスを2連搭載できます。
またDDS80Lは2個附属するので2台の赤道儀での運用できます。なおNJPやEM-500への取付用スペーサーも附属します。(1台分)

デモなどで使ったため軽微な使用痕があります。1セットのみ販売でバラ売りの予定はありません。

 

構成は以下のとおりで一式の価格は88,000円です。(当時の特注費用の半額強)

お買い上げいただきました。

  • 専用光軸調整プレート(両側のDS80Lのチルト,方側のパン調整機構付)
  • DDS80L×2
  • DS80L×2
  • DP80-400
  • DP80-230L
  • DP75-300
  • DS38(嵩上げスペーサー付)

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2021年4月12日 (月)

リモート仕様のEM-200とRH200の再調整

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RH200のカメラ接続部は,ここで紹介した汎用性の高いM54(バックフォーカス56mm)仕様に変えていましたが,天候の都合などで調整ができないままでした。

このところ好天が続いたのでリモート仕様赤道儀の動作確認の傍ら光学調整を行いました。M54接続なのでタカハシのカメラマウントを付ければD810Aが使えます。

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光軸の調整はアイピースで恒星の内外像を見ながら,スケアリングはD810Aのライブビューで4隅の星像を見ながら行いますが以下の程度までなら1時間ほどで済みます。

まだ右側の星像が完全ではありませんが一旦終わりにして他のカメラで確認する予定です。RH-200はF3と明るいので他マウントに変えた場合その影響が懸念されるためです。(急激な周辺減光はNikonマウントによるものです)

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2021年4月 9日 (金)

ASI 2600MMなどの納期について

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現在ご予約いただいておりますASI 2600MMなどは納期未定でご案内しておりましたがメーカー出荷予定がわかりました。詳細は個別にご連絡しますので注文の手続きをお願いします。

  • ASI 2600MM    4/末入荷→5/上旬お客差様へのお届け予定
  • ASI EFW 2-5,2-7 既に入荷
  • ASTRO MECHANICS社製EF Contoroller MarkⅡ 間もなく入荷

なおASI 6200MMに限ってはご予約分のみ発注しているので今後予約分の納期は未定です。

 

写真は度々紹介しているカメラのセンサーと接続部の傾き検査機ですが,カメラご購入時の調整依頼が多いことから改良して作業性を上げています。

なお傾きの調整はFWと上面に接続するリング間にシムを挟みますのでフィルター装着に伴う蓋の開閉に影響はありません。接続リングは付けたままで作業が可能です。

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2021年4月 5日 (月)

μ-250用鏡筒バンドTB280の受注生産について

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特注生産品の余剰分として販売した,μ-250用鏡筒バンドTB280は一晩の内に完売しましたが,その後もお問い合わせが多いため再受注を行います。受注期間は4/15日までで,納品は5月末の予定です。
価格などは以前の案内と変わらず,受注数量が1台でも製作します。

受注を終了いたしました。予想を遙かに上回るご注文をいただきありがとうございます。初期ロットと合わせ30台製作しています。4/16日追記

なおTOA-130,150用のTB156,とTB179は何れも在庫しております。

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SP赤道儀用P.C.D.35mmアダプターの最終販売について

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SP赤道儀用P.C.D.35mmアダプターは,これまでに幾度も最終生産とアナウンスしておりますが,再販の要望が多い事から真の?最後ロットを15台製作いたします。

価格はこれまで同様に5,500円ですが,今回は区切りを付ける意味で,アダプターとのマッチングが良い76φ直径のDS45(38)R-76とのセット販売も設定しました。

ビクセン規格のDS45R-76とのセットは14,850円,DS38R-76とのセットは13,750円です。何れもアダプターは半額相当で発売は5/末の予定です。

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なお,現在写真のヘッド部の改造やSP赤道儀用のモーター販売は行っておりませんが,SP/GP用の2軸/GOTOコントローラー開発の計画はございます。

写真のSP赤道儀のPモーションは以下のように±40秒角ほどありますが,ガイドすれば500mm程度の撮影は容易です。2軸ガイドなら極軸セッティングの経時的なズレの影響も受けない上にデザガイドも行えるので,1軸のみのポータブル赤道儀より有効活用できかと思います。

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2021年4月 2日 (金)

ポータブル赤道儀用35度台座と極軸望遠鏡について-2

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先日紹介したポラリエU用の極軸望遠鏡はUNC1/4接続ですが,以前販売していたポラリエ用のご要望が多い事からM6接続タイプも準備しています。ポラリエ用は写真のように南側面に付けるM41アダプターが附属します。ただ対象機種が旧製品のため20台限定生産です。

ポラリエ用極軸望遠鏡(M6取付,M41接続アダプター付,照明装置含まず)の価格は23,100円(5/25日発売)での予定です。

 

また35度固定台座にポラリエを搭載する場合は以下写真の組み合わせがお勧めです。台座にはDP38R-60(9.900円)を,ポラリエ側にはDP38-70(6,600円)を装着しています。

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なお初期ロット限定となりますが33度と36度の固定台座を各10台準備しています。(50φ円筒の傾斜部にM8-PCD35のタップ加工を行っていますが,傾きが大きくなると北側面に破れが発生するため36度以上の計画はありません)

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