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2021年6月

2021年6月29日 (火)

EM-200TEMMA 2M,2ZからのDEH改造について

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赤緯軸にハーモニックドライブを用いたEM-200DED改造は自動導入化される前のEM-200(B)赤道儀対象とし,自動導入モデルのTEMMA 2Mや2Zからの改造はお勧めしていません。

理由はTEMMA 2Mや2Zは自動導入されていないEM-200(B)に対して赤緯体が一回り大きく改造のメリットが薄らぐためですが,なんと言っても勿体ないからです。

ただ今回のロットではEM-200TEMMA 2Mと2Zからの改造をお請けしています。本体重量が軽くなる事や,ウエイトの軽減,搭載荷重のアップが決め手でどうしてもとの事でした。

 

今回取り外したTEMMA 2Mの駆動部は再利用できるので下取りさせていただき,写真左の旧TEMMA 200仕様のEM-200に移植しました。

この赤道儀は駆動系が故障していましたが,外観の劣化は見受けられるものの機械部は全く正常だったので,実質EM-200TEMMA 2Mとして蘇っています。赤道儀はオーバーホールを行いリメイク品として,今では入手困難なガイドケーブルやRS-232Cケーブルとセットで販売しております。

なお,2021年後半の改造については予定数量に達しましたのでご予約の受付を終了しております。

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2021年6月18日 (金)

AMD-1Z タカハシV-1赤道儀でも使用できます

AMD-1Zは殆どの機種用で予定数量に達しました。今後のご予約分は余剰がある機種からの振替えで対処する予定ですができても3~4台です。出張のため,ブログや在庫更新が間に合わずにご希望に添えられない場合もあるかと思います。2021.6.21追記

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タカハシV-1赤道儀もAMD-1Zの適合を確認できました。赤緯の大きな目盛環との干渉が懸念されましたが全く問題なく装着できます。どちらかと言えばP型やD型よりマッチするようです。

 

V-1赤道儀にカーボン三脚(PTP-C22,販売終了品)とアルカスイスクランプ(DP38R-60)を組み合わせてみました。V-1赤道儀は極軸望遠鏡はありませんが,その分軽量(約3kg)なので日食遠征用としても便利です。

また,P型やD型同様にV-1もモーター運用を想定した高精度ギヤが採用されているのでAMD-1Zを装着すれば星野撮影用としても一級品になるでしょう。当方の実測結果ではこれらの機種のPモーションは±10秒角以下です。

 

なおモーターを固定するステーを取付時に(ステーは写真には写っていませんがこの写真の突き出た部分)一旦赤緯目盛環の回転部を取り外す必要があります。以下の銀色の部分ですが小さなマイナスドライバーで簡単に外れます。ステーを付けた後は元通りに戻せます。

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2021年6月17日 (木)

EM-200赤緯軸ハーモニックドライブ化改造の追加受注について

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先月ご案内した本年施工分のEM-200赤緯軸ハーモニックドライブ化(EM-200DHD)改造は,予定数量に達していますがその後の問い合わせが多い事から追加受注(予約)を検討しています。

上記は6月完成分の2台+手持ちの写真です。1月当たり2~3台を計画しているので現在受注分は9月までには完納できる予定です。追加の受注はその後になりますが,ご検討の方は事前にご予約いただけると幸いです。 2021年後半施工分は予定数量に達したためご予約の受付を終了しました。2021.6.29日追記

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2021年6月12日 (土)

AMD-1Zその他の機種への装着について

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AMD-1Zの赤道儀への装着状態はタカハシP型とP-2型を紹介していますが,本日はD型,TS-8cm用,五藤8cm用の紹介です。

なお,P-2用とMark-X用のAMD-1Zは予約で終了しました。90SやP,D型,五藤8cm用も僅かとなっております。

 

D型とTS-8cm用は基本形は同じで何れも問題なく装着できます。1型も基本形が同じなので装着出来ますが,V型とTS-50用は未確認です。V型については近日中に実機確認予定ですが,TS-50については未定です。

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以下は五藤8cm用赤道儀への装着状態です。純正同様に極軸体側面のM6ネジ部を利用してモーターを固定しています。固定と言ってもモーターはウォーム軸に直結され,モーター本体の回転を止めている構造です。ウォームホイール歯数150枚,軸経が8φ仕様となっています。

なお,Mark-X用も基本的には8cm用と変わらない取付方法ですが詳細は次回紹介いたます。

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今回紹介した3機種はAMD-1Zの開発終了に伴い売却いたします。

何れもAMD-1Zとオーバーホール込みで,D型はここで紹介したスラストベアリング改造と写真の極軸望遠鏡取付加工を行っています。極軸望遠鏡取付加工は他の2台もできます。価格の設定は,赤道儀本体額+オーバーホール費用+AMD-1Zです。極軸望遠鏡をご希望の場合は16,500円加算となります。

  • D型:極めて美品,木脚,BW付,115,500円(55,000+16,500+44,000)
  • TS-8cm:並品,BW2個付,82,500円(22,000+16,500+44,000)
  • 五藤-8cm:美品,木脚,BW1個付,115,500円(55,000+16,500+44,000)

TS-8cmは三脚架台と三脚は附属しません。五藤8cmはリンクの個体ですがモーターはAMD-1Zに入れ換えています。

D型は購入いただきました。2021.6.16更新

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2021年6月 6日 (日)

P-2用AMD-1Zについて

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たくさんのご予約ありがとうございました。P-2用とMark-X用は予定数量に達しましたので予約の受付を終了いたしました。2021.6.11追記

P-2用AMD-1Zがほぼ完成したので紹介します。ギヤカバーのみ他機種用を流用しているので余計な取付穴がありますが,製品は専用品となります。

写真のようにP-2用AMD-1Zのモーター回りは極めてコンパクトになっています。特にギヤ比を見直した事で,AMD-1Nで発生するギヤカバーと赤経クランプの干渉はなくなりました。またモーターハウジングをビニキャップにしたため赤道直下でも使用できます。ハンドコントローラーで増減速(32倍速)できるので日食遠征用としても便利でしょう。

 

AMD-1Nは恒星時駆動のみとし,極限まで低電力駆動(約0.27W)とした設計なので,モーター回りの総合ギヤ比を稼ぐために直径の大きなスパーギヤを採用しています。これに対してAMD-1Zは早回しに対応するモーターを採用し,やや大きな電力(約1.5W)を供給するのでスパーギヤでトルクを稼ぐ必用がなくなっています。AMD-1Nの総合ギヤ比は1:600でAMD-1Zは1:125です。

 

P-2用のAMD-1Zの発売は7月15日の予定です。価格は44,000円です。

AMD-1Zは対応する機種によっては生産数が異なりますが既に予約が半数ほど入った機種もあります。なお,当方で開発するモータードライブの最後という意味で機種名に’Z’をつけました。

以下がAMD-1Zの生産数で合計100台です。()内が本日現在の受注可能残数となっています。

  • タカハシP型,D型用:20台(10台)→完売しました21.6.30追記
  • タカハシP型 高度調整改造と同時対応分:15台(8台)→7台になりしました21.6.30追記
  • タカハシ90S:15台(5台)→2台になりしました21.7.12追記
  • タカハシP-2:20台(16台)→予約受付終了しました21.6.11追記
  • 五藤マークX:10台(6台) →予約受付終了しました21.6.9追記
  • 五藤8cm赤道儀:5台(2台)→予約受付終了しました21.6.30追記
  • ゴニオステージ赤道儀:15台(0)

多くの機種で受注可能数量が半分以下になっております。逐次こちらに状況をアップしていますのでご参照お願いします。21.6.7追記

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2021年6月 5日 (土)

星ナビ掲載とタカハシ旧型赤道儀用AMD-1Zの完成

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本日発売の星ナビ「趣味全開のガレージメーカー訪問」で当方の製品と観測所を紹介いただきました。

取材の天文リフレクションズの山口様には素晴らしい写真を撮っていただきありがとうございました。特に観測所と北天の日周運動や庭と銀河のアーチの写真には妻共々感激しています。

 

また,タカハシ旧型赤道儀用の1軸モータードライブAMD-1Zが完成しました。星ナビでも紹介されていますが,モーターがないために使われなくなった赤道儀が蘇ります。対象となるP型赤道儀などは強度や精度もさることながら大変美しいスタイルです。取って付けたようなモーターにならないよう試作を繰り返し,美観を損なわないモーターに仕上がったと自負しております。

 

以下が製品の写真です。写真にはありませんが赤道儀取付ネジ(旧JIS規格のM4)やUSB→12V昇圧ケーブルが付属します。なお前回の記事で発売価格改訂の案内をしていますが,当方の手違いで星ナビ掲載価格と相違が発生したため改定は取り止めました。マークX用や五藤8cm用も含め,全機種44,000円での発売となります。タカハシP型やD型用の発売日は前回案内のとおり6月15日です。

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P型赤道儀に装着した状態です。ハウジングの外径や肉厚見直して何とか赤緯微動ハンドルやクランプとの干渉を防げました。

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以下はモーターハウジングとコントローラーハウジングの試作品です。

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2021年6月 1日 (火)

H-40用AMD-1Nの在庫について

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H-40(スカイキャンサー)用のAMD-1Nは完売いたしました。2019.9の発売以来、2年足らずで50台ものご注文いただきありがとうございました。なお保守用部品は複数台分確保しておりますのでご安心ください。2021.6.2追記

2月時点でのH-40用のモータードライブAMD-1Nの在庫は8台でしたが5月末で1台となりました。残りの1台で販売を終了いたします。

写真は5月末に完成したH-40用最後の5台です。なおP-2用の在庫は本日現在9台となっております。

AMD-1Nで使うモーターは,2008年に商品化した初期のAMD-1やGF-50赤道儀用と併せて累計500台特注しました。このモーターの最低注文単位は100台ですが,これまでの需要ペース(年間40~50台程度)を考えるとそろそろ終了時期に達したようです。

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