赤道儀の追尾エラーを修正(計測)する TDMについて-3
五藤6.5cm赤道儀に引き続きタカハシP-2赤道儀のPモーションを計測してみました。
P-2は極望があるので極望のキャップ部にアダプターを取付けて,そこにエンコーダーを装着しています。この取付方法では,極軸とエンコーダー軸の偏心が懸念されるのでエンコーダー本体は赤道儀に固定せず板バネで回転方向だけを支えています。
以下は個体1のPモーションです。概ね±3秒角ほどなのでP-2の中でも高精度な個体です。以前測定したPHDのデーターとほぼ合致します。
以下は個体2の状況です。周期性がない上に途中から大きく振れていますが本来の精度なのかエンコーダー偏心の影響なのかもう少し検証する必要がありそうです。
感触的には,少しは偏心の影響もあるかと思いますが,1の固体が良いことや,大きな振れは直ぐに戻すので,どちらかと言えばこの個体の精度(±10秒角程度)の可能性が高いような気がします。なお14分付近の乱れは計測範囲(±15秒)を逸脱したためです。また固体1には小さな振れがあるのは昨日の五藤6.5cm同様,ステッピングモーター回転ムラの影響です。個体2は1:300のギヤヘッド付なのでその影響はありません。
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上記の個体2ですが,エンコーダーを接続するシャフトの偏心を2~3/100mmに抑えて再計測したところ,以下の結果が得られています。周期性のあるカーブで±4秒角なので上記は偏心の影響で大きな誤差が出た模様です。1/10 15:00追記
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