« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »

2022年3月

2022年3月31日 (木)

DS45-MS3の補足説明-2

B202203311

PENTAX MS-3用として限定製作した45mm規格アリミゾDS45-MS3は,DS33Fなどを併用すればポールマスターも取付できます。

特に写真の五藤6,5cm赤道儀(赤緯ヘッド部の取付タップ改造機)はそのままではポールマスターが付かないので便利です。

 

また,以下のように新製品のガイドプレートDP33-114(4,400円)に取り付けた各種ガイドカメラの装着用としてもご使用いただけます。

DP33-114については後日改めて紹介しますが,写真のようにヒーター内蔵フードHF34(HF40.5)を装着した,M-GEN75(100)GSSやQHY5Lのガイドカメラに適合します。適合するクランプ(アリミゾ)はDS33Fと新タイプのDS38シリーズです。

なおDS45-MS3は残り数が1桁になりました。MS-3用としていますがDS45N同様にM-8ボルトも附属するので,タカハシの赤道儀などでもご使用いただけます。

B202203312

|

2022年3月27日 (日)

ON STEPによる自動導入コントローラーについて-2

B202203271

前回の記事から少し間が空きましたが,ON STEPによる自動導入コントローラーの試作2号機が完成しました。

ペンディングだったGPSを内蔵し,写真の五藤6.5cm赤道儀用として評価試験を行っています。

お問い合わせの多いEM-10やEM-200用については,換装する特注モーターや圧力角14.5度の特注ギヤ手配に3ヶ月以上要す事から夏頃を目処に進めています。


それまでは前回の記事でも触れたとおり,一部の赤道儀の改造を進める予定で,最初は写真の五藤6.5cm,次にPENTAX MS-4です。

 

ここからは,最初の改造となる五藤6.5cm赤道儀に関するご案内です。MS-4については次回ご案内いたします。

ON STEPによる五藤6.5cm赤道儀自動導入改造の概要

  • 自動導入改造費用:88,000円(写真のベルト駆動でカバーが附属します)
  • 赤道儀お預かり期間:約2ヶ月
  • 受注期間:2022.4.15まで
  • 写真の高度・方位調整装置改造:22,000円(オーバーホール実施時のみ対応)

改造時にオーバーホールを行う場合は16,500円追加となります。その場合ご希望であれば赤緯ヘッド部にM8タップ加工(35mm間隔に2カ所)を無償で行います。また写真の高度・方位調整装置は最下面のプレートが付いていませんが製品はUNC3/8用が附属します。

なお以下の最後期型はウォーム軸ブラケットがMark-X用と同じ仕様なっています。このタイプは今回の改造で採用するモーターは取付ができないので自動導入改造は行えません。

B202203272

|

2022年3月26日 (土)

P-2,90S用AMD-1NC開発状況の紹介-3

B202203261

P-2赤道儀用の滑りクラッチ仕様1軸モータードライブAMD-1NC_P2が完成しました。

AMD-1NCで採用した極軸側の滑りクラッチは,モーター駆動のままで手動操作ができるので,目標天体の導入や修正は両軸のノブ操作で行えます。モーターには駆動電池も内蔵しているので,外付のコントローラーや電源などは必要なく,観望や日食撮影では特に重宝するでしょう。もちろんガイド撮影にも便利です。

 

引き続きクラッチのないAMD-1Nも販売しますので,オプションを含めたP-2用モータードライブの販売形態は以下となります。AMD-1NCの販売は4月10日です。(クラッチのみの単体は6月の予定)

  • P-2用AMD-1N:33,000円
  • クラッチ仕様P-2用 AMD-1NC(クラッチ,専用9φ軸ノブ付):44,000円
  • 同上用極軸望遠鏡明視野照明装置(ポールマスター対応):4,400円
  • 同上用1軸オートガイド機能(専用ガイドケーブル付):4,4000円
  • AMD-1N用クラッチ単体(専用スパーギヤ,ギヤカバー,9φ軸ノブ付):14,300円

90S用のAMD-1NCは4月末の販売予定です。クラッチ仕様はP-2用,90S用併せて100台,クラッチ単体20台の限定生産となります。

 

以下は滑りクラッチ部でローレットネジで滑りトルクを調整できます。ギヤカバーと手動操作ノブ(何れも標準附属)を取り外しています。

滑りクラッチの特性上,微動軸が極端に固い個体では適合できません。その際はモーター購入時に限りオーバーホールをお請けしますので申し付けください。オーバーホール費用はP-2が16,500円,90Sは19,800円です。

何れも極軸望遠鏡のレチクル清掃と調整は別途5,500円でお請けしますが,レチクル交換はメーカー生産終了に伴いお請けできません。ただ,旧パターン(1975-1985年)のままでも目測延長で充分に実用になります。ここで紹介した90S改造機は旧パターンのままです。

B202203262

|

2022年3月14日 (月)

DS45-MS3の補足説明-1

B202203141

昨日紹介しました,PENTAX MS-3用のDS45-MS3についての補足説明です。

MS-3の赤緯ヘッド径60φに対し,DS45-MS3の直径は76.5φ(EM-11のヘッドと同径)です。そのために側面に付けるDS33Fなどは取付面から下方(赤道儀側)にはみ出しても支障ありませんが,DS45-MS3をより大きな赤道儀へ装着した場合は,DS33Fを写真の向きに装着すれば赤緯ヘッド面との干渉は防げます。

またアルカスイス規格のDS38-30やDP38-30Aでガイドカメラを装着する場合はDS45-MS3にプレート側を装着してください。

なお,DS33Fは一般的なファインダー規格で製作していますが,実機で適合を確認しているのは当方のDP33-114(今月末発売)と以下で装着したガイド鏡のみです。

B202203142

|

2022年3月13日 (日)

PENTAX MS-3用45mmアリミゾの限定販売ついて

B20220313

PENTAX MS-3やPENTAX65(75)赤道儀に適合する45mmアリミゾDS45-MS3を製作しました。

これらの赤道儀に適合するM5×4 P.C.D.43に加え,M8×4 P.C.D.35やUNC-3/8取付に対応します。また側面にはDS45-GTi同様にファインダーアリミゾDS33Fなどを装着できるのでガイド撮影が容易です。


DS45-MS3は20台限定で3/20日の発売です。価格はDS45Nなどと同額の13,200円です。

 

|

2022年3月10日 (木)

2023.3.24の金星食について

B202203071

先週末は2023.3.24に起きる金星食のロケハンに行ってきました。国内では五島列島だけで月没間際に観測可能ですが,その中で久賀島では接食となるのでここを観測地として条件が整っているかの踏査です。

以下はステラナビゲーターでのシミュレーションで,久賀島では月縁に沿うように金星が移動します。

B202203073 

極めて低空での現象なので西の方角が水平線まで見通せる場所を探した結果,幸いにも接触帯域に「折紙展望台」と言う絶好の観測値を見つける事ができました。久賀島(五島列島)は起伏が大きい地形なのでここ以外ではみることはできないようです。

B202203072

これは折紙展望台で撮影した日没直前の太陽ですが,金星食もこの程度の高度で起きます。(当日の月はこの太陽より北(右)に24度の位置なので水平線上です)

晴れたとしても春霞の時期なので観測できる可能性は低いのですが,皆既日食と同じでそこに行かない事には見れない現象なのでトライしてみる予定です。

ちなみに2023.12月にはベテルギウスが小惑星に隠される恒星食が起きるそうですが,残念ながら日本では見られません。数秒間だけベテルギウスが消えたオリオン座になるようです。

B20220307

|

« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »