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2022年10月

2022年10月17日 (月)

テーパーリング/クランプの開発について-3

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以下の記事で紹介していたテーパーリング(TR50)とテーパーリングクランプ(TRC50)の製品仕様が完成しました。

以前の内容と重複しますがテーパーリング/クランプは以下のような利用方法が考えられます。

  1. 三脚やピラーと赤道儀などの接続 特に内側からの固定が難しいピラーで有効
  2. 冷却カメラと望遠鏡の接続 爪の掛かりが大きいので回転に伴う脱落予防
  3. 赤道儀への鏡筒やカメラレンズの着脱,回転
  4. ツイン撮影システムの回転軸(パン軸)

 

今回完成したTR50A/TRC50は11月1日発売で,価格はリング側のTR50Aが3,300円,クランプ側のTRC50が13,200円です。TRC50は写真のようにノブまたはレバー仕様を選択いただけます。

テーパーリングは穴仕様が異なるTR50Bを来月末に,ポラリエ/ポラリエUの45mmテーパーリングに適合するTRC45を12月発売予定です。

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2022年10月16日 (日)

光軸調整アングルAA60とDS45T-10について-4

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屈折望遠鏡や望遠レンズでのツイン撮影用光軸調整アングルAA60は,より滑らかな調整と確実なロックができるように細部の仕様を見直しました。

AA60は回転中心軸(DS45T-10はUNC3/8,DP75側はM8)の両側2カ所にロック機構がありますが,片側はパン,チルトの可動/固定用L字状のレバーです。

もう一方は六角ボルト,皿バネ,ガラスワッシャーで構成され,テンション調整や完全な固定ができます。(以前の記事ではキャップスクリューボルトを使っていますがレバーとの干渉で固定が難しいので六角ボルトに変更しています。これに伴い写真の両口スパナが標準附属します)

 

実際の使用では,予めこのテンション調整ボルトを(レバーを緩めた状態で)パン・チルトの可動が容易な 硬さになるよう締めておきます。

調整側の鏡筒を振って固定側の鏡筒と同じ写野になればレバーで固定すれば充分です。より確実に固定する場合はテンション側のボルトを完全に締めれば安心です。

 

AA60の価格は11,000円です。写真のパン・チルト用ロックレバー(黒色のもの)やテンション調整用両口スパナが附属します。AA60に適合するアリミゾはDS45T-10ですが,オプションパーツ(1,100円)を併用すればDS38,DS75シリーズも適合します。

紹介写真の3インチアリガタはDP75-152です。AA60の構造上,調整側の鏡筒は90°倒れるので短いアリガタで済み,軽量化(以下の構成で900g強)が図れます。

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2022年10月10日 (月)

光軸調整アングルAA60とDS45T-10について-3

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DS45T-10は光軸調整アングルAA60との組み合わせを想定しているため,アリガタの長手方向がM6タップ,直角方向がM8ボルト穴になっていますす。

そのためにP-2赤道儀などにM8ボルトで取り付けた場合,微動ハンドルやクランプが遠鏡に対して横向きになりますが,DS45T-10の側面フラット部に付けるカメラがそれらと干渉しません。

 

ガイドカメラの同荷が難しいカメラレンズでの撮影や,搭載する望遠鏡(カメラレンズ)を入れかる場合など便利です。観望では不便かと思いますが,撮影においてはレンズの向きと微動ハンドルやクランプが直角位置になっても支障はないでしょう。

なお,P-2赤道儀は300mm程度の焦点距離までならガイドは不用と思いますが,より長焦点での撮影や完璧な点像を求められるときにガイドは有効です。内蔵された極軸望遠鏡なので極軸は完全に合わせられます。1軸ガイドで充分でしょう。

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DS45T-10の半円部の直径は60mmなのでP-2の赤緯ヘッドサイズと同じです。(写真のP-2赤道儀は赤緯微動部を短縮改造しています)

DS45T-10は本日発売で価格は11,000円(送料370円)です。

他のDS45シリーズ同様,微動ハンドルが出入りしない構造を採用していますがDS45Nに比べ2,200円お安く*なっています。固定強度はDS45Nなどと同じです。

*これまでに限定生産したDS45R-80Nなどの側面フラットタイプの45mmアリミゾをDS45T-10に一本化しコストダウンを図りました。

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2022年10月 6日 (木)

DS75T-20側面にガイド鏡取付例の紹介

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お客様からのご質問がありましたのでDS75T-20側面に専用プレートSP69-86を介さずにDS33Fを取り付けた写真を紹介します。

DS33FにはSVBONYのコンパクトガイドスコープ(30mmF4)を搭載していますが,以下のように20cmシュミカセの幅広レールを取り付けても余裕です。20cmの場合*鏡筒とも干渉しないのでシュミカセでのガイドが容易に行えます。

*実機確認したのは20cmのみでそれ以上は未確認です。

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2022年10月 2日 (日)

今年の「星宴」も好天に恵まれました

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10月1~2日は熊本県阿蘇郡産山村で開催された「星宴2022 in阿蘇・うぶやま村 ~九州発の星まつり~」に参加しました。

昨年同様好天に恵まれ(日が落ちてから(気温が下がってから)少し雲が涌きましたが),夜半以降は素晴らしい星空が広がりました。

遠くは愛知県から66cmドブソニアン持参で参加されていましたが,これで見せていただいた,M42のトラペジューム付近は素晴らしかったです。

 

以下は私が持ち込んだ機材で,新旧の6cmクラスの屈折望遠鏡見比べです。中央は古い五藤光学の6.5cmアクロマートですが,同荷した最新のタカハシ製のフローライトアポFOA-60(F15仕様)に遜色のない素晴らしい見え味でした。

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こちらは隣席との距離を確保した機材持込エリア。申込み受付番号を付けた席を準備しています。

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