日食遠征用GE1414HDのフォークモード
紹介の写真はGE1414HD赤道儀で日食観測のために複数の鏡筒を搭載する構成で,北側の連接プレートにカメラを搭載しています。こうすると制限はありますがフォーク式赤道儀と同じ動きになります。
構造上,赤緯軸は180°+αしか回転できないので,極軸体との干渉を防ぐ保護装置が必要な事と,バランスが極めて北側に偏ることから日食観測用のオプションとして作成したものです。
この場合,バランスウエイトを併用しないドイツ式ハーモニックドライブ赤道儀に比べ,極軸の回転に伴う極端なアンバランスが発生しないメリットがあります。
また,ハーモニックドライブは回転負荷を掛けると追尾精度が落ちますが,この形状では大きな負荷(偏荷重)がかかるのは赤緯側なので追尾精度の観点からも有利です。
実は,これとほぼ同じコンセプトで,北側偏荷重に特化したピラー脚や保護装置を備え,上記の制限をクリアーしたポータブルタイプをHOBYM Observatoryで開発中です。ポータブルですが25cm~30cmクラスを搭載するタイプになるとのことです。
フォーク式と同じ動作なので子午線越えに伴う鏡筒の東西入替が不用なのが大きなメリットで,リモート観測所では特に威力を発揮しそうです。来春の発売予定とのことですが新たな情報が入り次第紹介いたします。取扱はこれまでどおり天文ハウストミタとなります。
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