« テーパーリング/クランプの開発について-3 | トップページ | 皆既月食と天王星食 »

2022年11月 5日 (土)

P-2赤道儀でアストロイドを試す

B20221105

豪ダイナミックディープスカイ社のアストロイドを,P-2赤道儀(ハーフクラッチ仕様のAMD-1NC装着)で試してみました。アストロイドについてはスターベース東京様スコーピオ様で説明されています。

アストロイドはプレートソルブ機能を利用した導入支援装置(極軸合わせも可)で,赤道儀を手動操作して目的の天体を導入するものです。恒星時駆動状態で赤径,赤緯の両軸を粗動/微動操作できるP-2赤道儀との相性はとても良い感じです。

消費電流も小さく(実測で5V0.6A程度)デジカメでの撮影なら自動導入より便利かも知れません。

 

写真はP-2赤道儀に取り付けた,DS54T-10の側面にガイド用M-GENを,DP38/45-180の先端にアストロイドを装着しています。望遠レンズなどでのガイド撮影スタイルですが,この程度なら敢えて微動を使う必要はなくクランプフリー回転だけで充分です。

アストロイドとM-GENは対象天体側を向いていますが,同時に作動する必要はないのでこれらの機能を統合した装置の開発が望まれます。導入支援,オートガイド,極軸合わせをスタンドアローンで実現できれば極めて魅力的な製品になるでしょう。海外遠征にも最適です。

 

なお,P-2などのAMD-1NCは想定を大幅に上回るご注文をいただき製作可能数量は合計で40台ほどとなっています。AMD-1Nは2019.8月に100台,ハーフクラッチ仕様のAMD-1NCは2022.3月に120台分を準備しています。

  • H-40,スカイキャンサー:15台
  • P-2用:15台 受注を休止しました2022.12.2追記
  • 90S用:10台

H-40,スカイキャンサー用のクラッチ仕様は開発が遅れています。クラッチ単体でご予約分も含め2023.1月頃の完成予定です。またP-2用AMD-1N用のクラッチ単体は2022年12月完成予定です。

|

« テーパーリング/クランプの開発について-3 | トップページ | 皆既月食と天王星食 »

PR」カテゴリの記事