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2023年2月

2023年2月28日 (火)

軽量化したFOA-60の試写

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昨夜は良く晴れたのでFOA-60の試写を行いました。フラットナー仕様なのでFl495mmF8.2です。
上弦の月が近くにあったのでかぶっていますが4隅まで非常に良好な星像です。私はライブビューでピント合わせしますが,ピントのシャープさと色付のなさを実感しました。またD810Aで撮っていますがカメラマウントのケラレも目立ちません。(FC100DL+35RDより少ないようです)

撮影はゴニオステージ赤道儀を使いました。以前の記事では300mmの追尾を紹介していますが,今回500mm(2分露出)でも全てのコマが点像でした。

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2023年2月27日 (月)

軽量化したFOA-60用TB-60/52ASについて

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こちらの記事で紹介していた軽量化したFOA-60用の鏡筒バンド,TB-60/52ASは在庫が2個になりました。完売後の再入荷は5月の予定です。

写真は今年4月の西オーストラリア日食遠征のサブ機です。軽量化したFOA-60,三脚,ジンバル雲台,ゴニオステージ赤道儀一式で5kgです。(カメラボディは含まず)

写真ではD810Aをつけていますが実際はフォーサーズ機で4K動画を撮影します。フラットナー仕様のFOA-60は焦点距離が500mmなのでフォーサーズでの撮影にピッタリでしょう。

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2023年2月25日 (土)

クラッチ付EAF取付アダプターの限定生産について-3

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 クラッチ付EAF取付アダプターについては多くのお問い合わせいただきありがとうございます。FSQ-85/106EDPのイメージが掴めるよう赤道儀関連パーツを並べてみました。

本日時点で製作数量の1/4ほどのお問い合わせ(仮予約)をいただいておりますが充分な余裕があります。来月中には完成品を紹介しますので,それをご覧になってからご検討頂ければと思います。

なおFSQ-85/106EDP用はε-130D/160ED用より構成パーツが少なくなるのでお安くなります。現時点では22,000円での販売予定です。

 

ハーフクラッチでのドローチューブの手動抜き差しは,移動観測時の大まかなピント合わせや撤収作業が快適になりますが,EAFが側面へ張り出さないメリットも大きいでしょう。トッププレートに付けた,キャリングハンドル(CH35-100)やガイドカメラなどとほぼ同じ高さに収まります。

なおFSQ-85/106EDPの接眼部への取付は,ピニオン軸受体の2本のボルトを使いますが,ラック&ピニオンの噛み合いに影響がでないよう,1本ずつ取り外す方法を採用します。以下のフォーサーと同じ構造です。

ダウンロード - fsq85_106e383a2e383bce382bfe383bce58f96e4bb98e8a681e9a098.pdf

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2023年2月24日 (金)

TR50(45)システムの紹介-2

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写真はTR50システム構成の内,中核となるテーパーリングクランプTRC50です。

以下の写真のように中型三脚へ直接ネジ込み(緩み防止ネジ付)を想定していますが,M8ボルト2本(35mm間隔)でプレート類への取付もできます。

テーパーリング固定部はノブとレバー何れかを指定できますが,操作性の良いノブ仕様をお勧めします。ノブで固定力が劣ることはありません。

TRC50の価格は13,200円(ノブ,レバー仕様同額)

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一般的なテーパーリング受けは,以下のようの3本のボルトの先端でテーパーリングを固定する構造です。これでも脱着や回転はできますが強い力で固定する場合はリング側に窪みができてしまいます。

それに対してクランプ構造のTRC50はリングを3カ所の面で保持するので窪むことはなく,スムーズな極軸方位の微調整を可能とします。

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2023年2月19日 (日)

クラッチ付EAF取付アダプターの限定生産について-2

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2月20日発売予定で紹介していた「クラッチ付のEAF取付アダプター」は,適合機種をε-160EDなどの汎用接眼部のみから,FSQ-85/106ED用も加えました。

併せてギヤカバーを標準装備にしています。ギヤカバーは本体完成後に現物合わせで設計するため完成は2~3ヶ月ほど遅れる予定です。

写真は両機種に対応するクラッチ軸の試作品です。取付金具の完成が遅れているので写真のEAFは乗せただけです。これに赤道儀用と同じようなギヤカバーが付きます。製作数量は各50台の予定です。

なお,FSQ-85EDは鏡筒を裏返して使用する際に便利な,専用のアリガタ(DP75-187:12,100円)とプレート(TP60-117:6,050円)を製作中です。フードを完全に収納できます。

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2023年2月18日 (土)

TR50(45)システムの紹介-1

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テーパーリング/クランプのTR50/TRC50については,昨年何回かに分けて紹介していますが,その後ポラリエ(U)など用の極軸高度調整装置を追加したので改めてTR50システムとして紹介いたします。

写真は細部を確認いただけるよう大きなサイズでアップしています。

これまでの記事は以下の3回です。

 

これまでの記事と重複しますがシステム構成は以下のとおりです。(3月の発売時点)

  • 中核となるクランプのTRC50(写真手前中央及び三脚に取付)
  • 上記に対応するテーパーリングTR50A (M8皿,タップ,3/8タップ 写真一番左)
  •         〃        TR50B (M6ザグリ,タップ,3/8貫通 左から2番目)
  • 極軸高度固定仕様のTR50-TL35(TR50AとTL35,DS38-60の3点セット)
  •    〃  調整仕様のTR50-Y35(TR50AとY35の2点セット,写真左から2番目)
  •    〃  調整仕様のTR50-Y55(TR50BとY55の2点セット,写真左)

 

価格は以下のとおりで,2023.3.1日発売予定です。それぞれの詳細はこれから数度に別けて紹介します。

なおTR50システムはポラリエ(U)のテーパーリングに適合する,TRC45やフォークアームなど構成パーツの追加を計画しています。何れも小ロット(20台)での生産となるため,暫く在庫が切れる場合や販売を終了するパーツもあります。

*TR50-TL35は33,36度も揃えていますが,35度と36度は在庫が僅かです。ご要望が多い事から26度などの追加を検討しています。

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2023年2月17日 (金)

FOA-60鏡筒の軽量化とTB-60/52ASの紹介

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皆既日食の海外遠征用として重宝しているタカハシのFOA-60を軽量化してみました。スターベースオリジナルの接続リングとボーグヘリコイドなどで構成しています。

写真奥がFOA-60の標準状態で約1.8kgです。これの眼視アダプター部を専用のフラットナーとカメラマウントに交換した重量は2kg強です。

一方,手前はフラットナー仕様で軽量化したもので,日食には要らないフードも取り外しているため1.2kgしかありません。写真の鏡筒バンドやアルカスイスプレートを加えても1.3kgと極めて軽くなります。

また,軽量化で合焦部がラック&ピニオンからヘリコイドになるので横に張り出したピントノブがなくなります。これは海外遠征では大きなメリットになるでしょう。

 

軽量化でセットした鏡筒バンドは前方がTB-60ASで後方がTB-52ASです。ヘリコイドを挟んで保持するためこの部分の撓みが解消されます。プレートは写真のDP38-144がジャストフィットします。

このバンドの組み合わせは標準品ではありませんが,「TB-60/52AS」とご指定いただければセット販売します。価格は15,840円です。

 

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2023年2月 9日 (木)

2023.1.22日のZTF彗星

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彗星観測者の津村光則さんのご提案により,天文リフレクションで募集されている「ZFT彗星共同撮影」に参加しました。

彗星は撮影時間が限られる事や,尾の形状が刻々と変化するため,複数の観測者で撮影した写真を持ち寄る事でより質の高い写真を求める企画です。

撮影データー

ベローチェRH200(600mmF3),EOS Ra,ISO3200,04:01,04:03,04:05(各120秒露出)×3枚コンポジット(画像処理は天リフ),エルデ光機GX-1(自動導入改造,自動追尾),K-ASTEC観測所(以下写真奥の機材)


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2023年2月 2日 (木)

P-2赤道儀でStar Sense EXPLORERを使う-2

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Star Sense EXPLORERの導入精度を試すために,6cm鏡筒のトッププレートに装着してみました。結果は50倍程度の倍率ならほぼ視野中心に導入されので実用性は極めて高いでしょう。

最初に行う望遠鏡とStar Sense EXPLORER(スマホのカメラ)の位置合わせ~実際の空でのプレートソルビングまでの操作は極めて簡単です。

その後の導入操作では対象天体に近づくにつれズームアップされるは心地よく,特に赤径・赤緯軸のバランスが完全に取れていればクランプフリーでの導入は容易です。

今回はZTF彗星撮影の合間に試したので充分に暗い空でしたが,星野撮影を行う程度の空ならなんら問題ないでしょう。プレートソルビングに要す時間も全く気になりませんでした。

Star Sense EXPLORERは入門用機材とセット販売なので,自己責任で他の鏡筒に付けられるよう改造しましたが,素晴らしいシステムなので汎用性を高い販売形態にしていただけると嬉しいですね。

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