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2023年3月

2023年3月20日 (月)

クラッチ付EAF取付アダプターの限定生産について-5

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FSQ-85ED用に引き続きタカハシ汎用接眼部で使用できる,クラッチ付EAF取付アダプターが完成しました。ご予約の方へは一両日中に案内いたします。

この汎用接眼部対応品の初期ロットは40台製作します。今回入荷したのはその内の半数で,残りは4/10日頃です。既に半数以上ご予約をいただいているため今後のご注文分は4月分の対応となります。

汎用接眼部対応品は写真のFC-100DLなどの他,ε-130D,160EDでも使用できます。(ピニオン軸が短いFS60CやFOA-60などでは条件が付くので別途ご案内します)

 

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FOA-60用ソーラーフィルターキャップの紹介-1

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フードを外したFOA-60専用のソーラーフィルターキャップを製作しました。

来月の金環皆既日食用として作りましたが,コストを下げるためにまとめて作っっています。来年の北米/メキシコ日食を検討されている方は如何でしょうか?価格は5,940円で,発売は2023,6月です。

最近は動画で皆既日食を撮影するケースが増えましたが,フィルターを外す際のブレが気になります。このキャップは簡単に外せて,不用意に外れはしない構造です。紙で作った枠を被せただけでは風で飛んでしまう恐れもあるので大変危険です。

このキャップは写真のようにOリングが入る溝があるので扱い難いフォルターを綺麗に張れます。またM72のカメラネジも切っているのでM72のレンズキャップやM72のステップダウンリングに貼ったフィルターを付ける事も可能です。

なお,皆既日食の撮影は,部分食の時にピントを合わせ,第二接触の数十秒前にフィルターを外します。ここで検証していますが,厚みのあるガラスフィルターではピントがずれるので,紹介するソーラーフィルターの使用をお勧めします。

 

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2023年3月19日 (日)

FSQ-85ED(EDP)用EAFアダプターの発送について

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FSQ-85ED(EDP)用EAFアダプターは出荷の準備ができました。ご注文のお客さまへは明日発送いたします。

平行して進めているFSQ-106ED用と,ε-130EDなどの汎用タイプは3月末の出荷予定です。今回,複数の機種をご予約のお客さまへは,最後の機種の準備ができた後に一括での出荷を予定しております。

 

FSQ-85EDや106ED用EAFアダプターの装着は,ピニオン軸受ブラケットをドローチューブハウジングに固定しているボルトを利用します。

ピニオン軸受ブラケットは左右2本ずつ,計4本のボルトでドローチューブハウジングに固定されていますが,接触面でラック&ピニオンギヤの噛合わせ調整が行われています。
そのため片側の2本を同時に抜き取ると僅かに浮き,ギヤの噛合わせが緩くなりバックラッシュが発生する場合があります。

再度締めれば復元しますが,本来ユーザーが触るべきでない調整を伴う部位なので,リスクを避けるためにボルトを交互に抜取りEAFアダプターを取付る方法を採っています。

 

上の写真は片側のボルトを取外してからEAFアダプターを装着した状態です。

この後に残りの一本を抜取り,写真のスペーサーを落とし込んだ後にアダプタを回しボルト固定します。アダプターとピニオン軸受けブラケット間にはスペーサーで僅かな隙間がでる設計なので,ブラケットに傷は付きません。(詳細は取説に記載しています)

 

なおギヤカバーの形状を見直したFSQ-106ED用も順調に仕上がっています。写真は確認用ためメッキ前ですが今週末には製品が上がります。

このギヤカバーはTOA-150BやTOA-130NFBでも装着できると思いますが実機確認はできておりません。ご検討の方は写真で判断いただけると幸いです。干渉が懸念されるのはカバー下部のコーナーを面取りした部分とドローチューブハウジングです。

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2023年3月17日 (金)

NJP赤道儀用Titan自動導入モータードライブの最終販売

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NJP(JP,J)赤道儀用Titan自動導入モータードライブが完成しました。1セットのみ余剰がでましたので直販いたします。

Titan TSCの価格改定に伴い220,000円です。終了,今後の製作予定はありません。3/30日追記

今回合わせて製作した販売店様納入分も含め,NJP用の自動導入モータードライブとしては最後の生産となりました。

なおここで紹介した大型のアリミゾDS75-80(33,000円)も1台のみ在庫があります。EM-500用として限定生産した機種ですがNJPでもご使用いただけます。DS75-80は完売しました。

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H-40(スカイキャンサー)用AMD-1NCの受注可能数について

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H-40(スカイキャンサー,FC50赤道儀)用のクラッチ付AMD-NCの受注可能数は8台(3/16日現在)となりました。完売しました。6/12日追記

クラッチの完成に併せて20台準備していましたが,予想を上回るご注文いただきありがとうございます。クラッチユニット単体も10台ほどになっています。

AMD-1NCは受注生産品でこれまで1月ほどの納期を要していましたが,受注集中のため今後の受注分は2~3ヶ月の予定です。なお,P-2用は完売で,90S用は受注を休止しています。

 

写真は製品開発に使ったスカイキャンサー赤道儀ですが,関連製品の開発が終わりましたので売却予定です。完売しました。6/12日追記

AMD-1NCに加え,極軸高度・方位調整装置やアングルファインダーアダプター,赤緯プレートなど一式で143,000円です。(TRC50,TR50Bは含まず)オーバーホール後のお引き渡しとなるので納期は調整させていただきます。赤道儀は綺麗な個体です。(写真は大きなサイズでアップしています)

写真の赤緯プレート(5,500円)は5台ほど在庫ございます。完売しました。6/12日追記

 

別件ですが,クラッチ付EAFアダプターも多くのご注文いただきありがとうございます。本日時点での状況は以下となっています。

  • FSQ-85ED用(23,100円):残り2台
  • FSQ-106ED用(23,100円):残り1台
  • ε-130Dなど用(26,400円):残り16台

何れも価格の改訂を伴いますが継続生産を計画中です。完成は5月末の予定で,FSQ85,106用が25,300円,ε-130Dなど用が29,700円に改訂させていただきます。

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2023年3月15日 (水)

FSQ-85/106ED EAFアダプター初期ロットは完売しました

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FSQ-85EDと106EDは共用品で案内していましたが,106EDはギヤカバー形状を変える必要がでました。そのため85用と106用は個別の商品に変更し,106ED用は3月末の出荷になりました。

これに伴いFSQ-85ED用は余剰が出ています。また全体の生産数を,FSQ-85ED用40台,FSQ-106ED用20台,ε-130/160用40台に変更しました。販売可能数量はこちらを参照ください。3.15追記

 

FSQ-85/106ED用のEAF取付アダプター初期ロットは完売しました。

早期に完売したため,当初4/10日出荷でご案内していました第二ロットの生産を前倒しています。3月末までのご注文分は4月始めの出荷予定です。(次期ロットも完売時は追加ロット対応とさせていただきます)

 

先のご案内と重複しますが,FSQ-85/106ED用とε-130/160用で使用するクラッチ類は共用化し100台準備しています。

そのため両機種用合わせて100台限定で進めていますが,4月1日~30日までは一旦受注を休止する都合上,5月の受注再開時点で在庫が切れていれば追加生産いたします。

ただ追加分は小ロット製作なので,100台分製作時に比べるとスケールメリットが小さくなります。概ね20%(10%に見直し,3/16追記)程度の価格改定となりますがよろしくお願いいたします。今後発売するε-130/160用についても同様です。

写真は紹介のEAF取付アダプターを装着したFSQ-85EDを従来のアリガタで使用する場合です。鏡筒を写真のように回してドローチューブクランプとアリガタの干渉を防ぐか,ノブを取り外してください。(写真は干渉を防ぐためにノブ部を彫り込んだDP75-187です)

 

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2023年3月13日 (月)

H-40(スカイキャンサー)AMD-1N用クラッチユニット完成

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H-40(スカイキャンサー)赤道儀用AMD-1(1N)用のクラッチユニットが完成しました。クラッチユニットの特長はP-2用と変わりなのでこちらを参照ください。

今後,H-40(スカイキャンサー)赤道儀用モータードライブは,クラッチ付(AMD-1NC)とクラッチ無しの(AMD-1N2)をお選びいただけます。またこれまでは電池内蔵のみでしたがUSB5V仕様も加えました。全機種合わせて20台の限定商品(受注生産)です。

  • AMD-1NC(電池内蔵仕様):44,000円
  • AMD-1NC(USB-5V仕様):42,900円
  • AMD-1N2(電池内蔵仕様):34,100円
  • AMD-1N2(USB-5V仕様):33,300円

全ての仕様に簡易極軸望遠鏡照明装置が付属します。電池仕様に限りオートガイド対応(+4,400円)が選べます。納期は約1ヶ月です。

 

なお,これまで発売したAMD-1とAMD-1Nに対応するクラッチユニット単体も発売します。製造時期によりギヤ仕様が異なりますのでご注文時に確認させていただきます。(ギヤカバーの長手方向の長さが,旧タイプは70mm,新タイプは66mm)

  • クラッチユニット単体:11,000円(限定30台で再販はありません)

写真手前左が旧タイプ用,右が新タイプ用のギヤユニット*で,一番右が手動操作ノブをセットした販売形態です。(ギヤカバーは交換不要です。ノブは市販品を流用するので黒となります。)

また,若干数(追記 3/17日現在2個)ですがP-2用クラッチユニット単体も再入荷しています。価格は14,300円です。(P-2用AMD-1NCは完売)

*クラッチ部の軸内径は精度に影響するため,タカハシ製ウォーム軸に現物合わせで加工しています。同じ6mmでも他社製には通せません。

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2023年3月12日 (日)

クラッチ付EAF取付アダプターの限定生産について-4

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クラッチ付EAF取付アダプターの内,FSQ-85/106用の初期ロット分25台が完成しました。

同時にFSQ-85EDを裏返して使用する際にドローチューブクランプとの干渉を防止する専用アリガタ(DP75-187)やフードを収納できるトッププレート(TP60-117)をラインナップしました。

  • FSQ-85,106用クラッチ付EAF取付アダプター:23,100円→25,300円改訂
  • DP75-187:12,100円
  • TP60-117:6,050円

クラッチ付EAF取付アダプターは先のご案内から少し高くなってしまいましたが,ご予約の方へは一両日中にご注文の案内をいたします。

FSQ-85/106用の初期ロット出荷は3/20日,次期ロットは4/10日頃を予定しています。

初期ロットは完売しました。3/14日追記,次期ロットについては別途ご案内します。

なお,同時開発中のε-130D/160EDなどの汎用タイプの初期ロット分も今月20日頃の完成予定で,こちらも完成次第ご案内します。

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クラッチ付EAF取付アダプターは先の案内のとおり,両機種用共に1ロット当たり25台×2回,合計100台製作します。

現時点でFSQ-85/106用は全数の1/6ほど,ε-130D/160EDは半数ほどの予約をいただいておりますが,この分は全て初期ロットで対応できる予定です。

 

なお当方の都合で申し訳ありませんが,2機種ともご注文は3月末で一旦休止し,再開は5月1日の予定です。海外出張のため4月後半はメールの回答もできなくなるための措置です。

取り纏めると

  • 両機種共にメールでの受注は3月31日で一旦終了し,再開は5月1日
  • ご予約分の出荷は,FSQ-85/106用が3/20日から,ε-130D/160EDが3/30日頃からの予定
  • 3/31日までのご注文分は,両機種共に4/10日頃の出荷予定
  • 5/1日以降のご注文分は,その時点で在庫があれば5/10日頃の出荷を予定。もしも不足がでるようであれば追加製作を検討
  • 今後のFSQ-85/106用のご注文状況によっては,FSQ-85/106用を初期ロットで打ち切り,その分をε-130D/160EDに振替える場合あり

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TR50(45)システムの紹介-6

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スカイキャンサー赤道儀とTR50の接続についてのご質問があったので紹介いたします。

スカイキャンサー(H-40)赤道儀は三脚取付ボルト穴はUNC1/4ですが,TR50A中心の皿加工したUNC3/8タップ穴を利用すれば市販のUNC1/4皿ネジで固定できます。必要があれば周囲のM8タップ穴を利用して回転防止も可能です。

 

なお,以下写真の極軸高度調整部(写真中央のM10キャップスクリュー固定部)は純正状態とは逆(西側からネジ込み)に替えています。

純正のままでは,荷重がかかった極軸北端が下がる側でボルトが緩むので,僅かな緩みで極軸が急に下がってしまいますが,入れ替えると締まる側になるので安全です。(固定保持位置が少し西にずれますが特に支障はありません)

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TR50(45)システムの紹介-5

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本日紹介するTR50システムは,極軸傾斜台座TL35(33,36)で構成したTR50-TL35です。主な対象がポラリエUなので標準でDS38R-60を含めた3点セットで構成しました。

TR50-TL35(33,36)はDS38R-60の3点セットで16,500円で,単品の積み上げよりかなり安価な価格設定となっています。(三脚側のTRC50は別途13,200円)

先日紹介した高度の微動が可能なTR50-Y35は17,600円なので,こちらの方が安価です。DS38R-60が標準附属なので,この部分で赤道儀と分離する場合はお勧めです。

 

極軸の方位調整はTRC50/TR50の接続面で行いますが高度は固定です。極めて剛性が高く低重心です。

何れも微調整はできませんが,TRC50とTR50の接続面で自由に回転できるので,三脚の1本を手前(真南側)に向けた状態で長さや開きを調整すれば北極星を見ながら調整できます。難しいように感じられますが,コツを掴めば意外と簡単でこの撮影で使ったPENTAX75赤道儀も同じような方法で据え付けています。

 

TL35とTR50の接続は,以下のようにUNC3/8とM6ボルト2本固定なのでこの部分が緩む事はありません。

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なおTL35シリーズは33,35,36°合計で50台製作しましたが,予想を上回るご注文をいただきました。現在36は欠品で,35の在庫は僅かです。5月になりますが,この分補充と沖縄仕様としてTL-26を追加予定です。(傾斜面にP.C.D.35でM8タップ穴を設ける都合上,これより高い傾斜角の予定はありません)

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2023年3月 7日 (火)

TR50(45)システムの紹介-4

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本日紹介するのは,TR50システム専用の,極軸高度調整装置のTR50-Y35(写真右)とTR50-Y55(写真左)です。TR50-Y35はポラリエUで,TR50-Y55はポラリエでの使用を想定したもので方位微動は排除しています。

内容が重複しますが,TR50-Y35はこちらの記事で詳しく紹介しています

 

方位調整はTRC50とTR50の嵌合部で滑らかに行えるため,このクラスのポータブル赤道儀では必須ではないでしょう。どちらかと言えばフリー回転で北極星を探せるTR50-Y35(55)の方が使い易いと思います。

また,方位微動がない分軽量・コンパクト(TR50-Y35:300g,TR50-Y55:400g)で安価な構成になります。ポラリエUをXY60-35で使用する場合はDS38R-60も必要でしたがこの構成では不用です。

通常は,TR50-Y35,TR50-Y55とも赤道儀に装着したままで,TRC50/TR50で三脚との脱着と方位調整を行います。

価格は,TR50-Y35が17,600円,TR50-Y55が18,700円です。何れも極軸高度微調整部と専用のテーパーリング(TR50A又はB)がセットされます。(TR50-Y35には首下ショートの六角レンチ附属)

以下はポラリエUにTR50-Y35を装着した状態です。TR50-Y35には簡易据付用として北極星の覗き穴を設けています。

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こちらはポラリエにTR50-Y55を装着した状態です。極めて剛性が高く,2~3kg程度の撮影機材の搭載が可能です。

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2023年3月 6日 (月)

TR50(45)システムの紹介-3

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今回紹介するのは先日紹介したテーパーリングクランプTRC50に適合するテーパーリングのTR50AとTR50Bです。

 

写真は極軸高度方位調整装置XY70-35H(販売終了品)を装着したスカイキャンサー赤道儀で,これをTRC50とTR50Bを併用して中型三脚に固定しています。

この三脚は雲台取付部がUNC3/8ネジ仕様ですが,これに極軸高度方位調整装置をねじ込んだ状態では足の1本が北を向くとは限りませんが,TRC50とTR50用いれば北に向けられます。

ネジ込み中に誤って赤道儀を落とす事故を防げる事や,この部分で回転すれば北極星を捕らえやすくなるなどメリットも大きいでしょう。

 

以下はTR50Aの表,裏面と附属ボルトです。M8ボルトで固定するXY70-55などに適合します。

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こちらはTR50Bの表,裏面と附属ボルトです。M6ボルトで固定するXY60-35と,UNC3/8ボルトで固定する市販の自由雲台などに適合します。XY60の底面とTR50Bの直径は同じなのでスマートです。

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TR50A,TR50B共に価格は3,300円です。写真のボルトが附属します。

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