« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »

2023年8月

2023年8月29日 (火)

TR74システム 新アイテムの紹介-2

B202308282

こちらは先月紹介したTR74-M54FDADで,カラーカメラでOAGを使わない構成用のアイテムです。

対象カメラはチルトプレートの開口部がM42のASI2600MCで,TR74-M54FDADに加え,開口部がM54のM54FD-2600ADを併用します。

(チルトプレートがM54仕様のASI6200MCや2600MC DUOの場合,必ずしもチルトプレートを交換する必要はありませんが,その場合光路長は57mmから1mm長い58mmになります)

TR74-M54FDADは,モノクロカメラ(非OAG,FW併用)構成で使用するEX12.5のカラーカメラ版で,上図ではEX13.5と記しています。外径をフィルタードロワーに合わせており軽量・コンパクトで,カメラ側からチルトアジャストが出来るのが大きな特長です。

なお,TR74-M54FDADは背面チルト調整を採用していますが,ASI6200接続キット(TR74本体+各種テーパーリング)に適合します。

|

2023年8月27日 (日)

TR74システム 新アイテムの紹介-1

B202308272_20230827092601

TR74システムにオフアキシスガイダー(OAG)とフィルタードロワーを両立するためのアイテムM54FD-(マイナス)5ADを追加しました。フィルタードロワーの光路長を5mm短縮するアイテムで,特にOAGを必要とするシュミカセで撮影する際に便利です。

 

カラーC-MOSカメラではフィルタードロワーの併用が一般的ですが,TR74システムとZWO純正パーツで構成した場合,左図のようにM54ネジ込み部からセンサーまでの距離が62mmとなりタカハシ推奨のバックフォーカス値56.2mm(フィルターによる光路長変化を考慮しない場合)を満足できません。

またフィルタードロワーはカメラのチルトプレートへのネジ込み式なのでOAGのピックアッププリズムに対してセンサーは傾いてしまいます。

 

この2点を解消するパーツが図の緑で示した部位で,フィルタードロワーの後部プレートとチルトプレートを一体化したM54FD-5ADです。

これで光路長が5mm短縮されるのと同時に,ネジ込みによるプリズムとセンサーの傾きを解消します。モノクロカメラの場合でもフィルターホイール(EFW)をM54FD-5ADに置き換えればフィルタドロワー運用ができます。

 

以下手前左がZWO社製M54フィルタードロワーから取り外した後部リング,手前右がM54FD-5AD,奥がフィルタードロワー本体です。

B202308271

 

以下写真は,上が純正構成で下がフィルタードロワーの後部プレートをM54FD-5ADに換装したものです。これで5mmの光路長短縮を図りました。

B202308273

B202308274

M54FD-5ADの価格は9,900円で9月10日発売です。

説明の57mmはタカハシのM54のテーパーリングやM48仕様のTR74-M48*の例ですが,ビクセン用のTR74-M60M/M56Fでも63.5/56.5mmの推奨光路長になります。
*TR74-M48はバックフォーカス55mm仕様のフラットナーやレデューサーでは2mm長くなります。(フィルター1枚による光路長変化を考慮した場合は1mm程度)シュミカセでは問題となりませんが,明るい光学系では周辺像に悪影響がでる可能性があります。

|

2023年8月25日 (金)

ε-160ED用鏡筒バンドTB204Sの再販について

B20230825

ε-160ED用鏡筒バンドTB204Sは生産を休止していましたがご要望が多い事から再生産いたします。

今回生産するは10台で,再販開始は9月20日の予定です。価格は以前と変わりなく49,500円です。

今回のロットは残り2台になりました。暫くの間,次の生産予定はありません。(8/27日追記)  残り1台になりました。(8/29日追記)

今回ロット品の受付は終了しました。8/30日追記

 

|

2023年8月22日 (火)

理想と思える大型双眼鏡用の自動導入経緯台

B202308221

今回の胎内星まつりでは,iOptron製のHAZ31と言う自動導入経緯台とコーワの大型双眼鏡ハイランダープロミナーを展示しました。

一般的に大型双眼鏡は経緯台に搭載しますが,上記写真のように仰角が大きくなると重心が双眼鏡側に偏ります。対策としてバランスウエイトを併用するケースが多いようですが,大きな回転トルクを有すハーモニックドライブ(又は同等品)を利用した経緯台ではウエイトは不要です。

偏荷重を得意とするハーモニックドライブならではの使い方でしょう。ハーモニックドライブ最大の弱点の周期誤差は眼視では支障とならないので理想的な組み合わせと感じています。

 

今回は胎内星まつりに合わせて,ハイランダーをHAZ31に搭載する専用アリガタ(DP75-HP)を試作しました。以下写真のようにアライメント用のファインダー装着座も付けています。今後フィールドテストを行い商品化します。

B202308223

|

2023年8月20日 (日)

胎内星まつりから戻りました

Img_1320

好天に恵まれた第40回胎内星まつりから帰りました。多くのお客様やメーカーの方にお逢いでき充実した2日間でした。

写真は準備段階の天文ハウストミタ/K-ASTECブースです。とても暑かったのですがブース裏に木陰があったので助かりました。

Img_1321

以下は電子観望で大盛況の協栄産業さんブース前です。SeeStarS50の完成度の高さには驚かされました。

Img_1343 

|

2023年8月15日 (火)

第40回 胎内星まつり2023に参加します

 

B20230815

 

8/18(金)~20(日)に開催される,第40回 胎内星まつり2023に参加します。4年ぶりのリアル開催なので待ち望んだ方も多いでしょう。

私達が最後に参加したのも2019年ですが多くのお客様とお会いできました。今回も新製品や改造機を展示しますのでお越しいただけると幸いです。訳あり品やジャンク品の即売も予定しています。

ブースは入り口から入って右奥の48,49番で天文ハウストミタさんと共同出店となっています。なお移動の都合上,出店は18日(金)午後~19日(土)夜までとなります。

|

2023年8月13日 (日)

SAF60-110やDS38/45R-76入荷しました

B20230813

欠品していたポラリエ用片持ちフォークSAF60-110や新製品のDS38/45R-76が入荷しました。

DS38/45R-76の発売日は8月25日ですが,18日からの胎内星まつり会場で先行販売します。

|

2023年8月 3日 (木)

DS45-SAGTiやXY60-35が再入荷しました

B202308033

1月ほど欠品していた,Star Adventurer GTi赤道儀専用のビクセン規格アリミゾDS45-SAGTiの第二ロットが入荷しました。またXY60-35やTR50用の極軸高度調整装置TR50-Y35も入荷しました。

|

新仕様のP-2自動導入改造の紹介-3

P2z_pm

お客様のP-2Z赤道儀の自動導入改造に伴う追尾精度を測定しました。測定初期は±4秒角ほどですが,安定すると2~3秒角に収まっています。

P-2Zはウォームギヤを高精度に研磨しているためか,通常のP-2赤道儀に比べ1.5~2倍,ハーモニックドライブ赤道儀の精度*と比べると一桁高い精度です。*これまで当方で関わった機器の実測値

以下は測定風景ですが,極望の接眼部に超高分解能エンコーダーを直結(偏心を1/100mmほどに調整)しています。

B202308031

 

|

« 2023年7月 | トップページ | 2023年9月 »