今回も先の記事と重複しますが,OAGは使わずフィルタードロワーのみを装着したカラーカメラをTR74システムで運用するアイテムです。
OAGが不用なデュアルチップのASI2600MC Duoでの使用を強く意識して開発しました。外径をフィルタードロワーに合わせており軽量・コンパクトで,カメラ側からチルトアジャストが出来るのが大きな特長です。
以下は構成図で,緑部が今回紹介するEX13.5です。黄色部は併用を推奨するM54FD-2600ADです。
2600MC Duo附属のチルトプレートはM54接続なので,M54FD-2600ADは必須でありませんが,その場合光路長が1mm長くなり,ネジ込みためフィルター抜き差し部とセンサーの回転位置を合わせる事はできません。M54FD-2600ADは30度回転可能な構造となっています。
構成パーツ(望遠鏡側から)と価格は以下のとおりです。
先の案内ではR74-M54FDADと紹介しましたが,モノクロカメラ(非OAG,フィルターホイール併用)構成で使用するEX12.5のカラーカメラ版なので,製品名をEX13.5に変更します。また,下図でTR74SAP,TR74-**の部分は従来のASI6200接続キットと同じものです。今後は単品販売に切り替えるため新たな商品名を付けています。
最初の写真はM48接続のUilliam OpticsのFLAT6ⅢとM48で接続した例,以下はFMA-180Proに同じくM48で接続した例です。
ここで注意が必要なのは,ASI260MC Duoはガイドケーブルを接続する端子(俗に言うST-4互換端子)がないのでケーブを使ったガイドは行えません。
以下のようにASI Airで構成する場合は問題ありませんが,PHG Guidingなどパソコンのガイドソフト使用時は,自動導入機能を使ったガイド(ASCOMガイド,パルスガイド)を行う事になります。赤道儀(自動導入コントローラー)がASCOM対応で,対応したドライバーがインストールされていれば,PHG Guidingの「MOUNT」を「On Camera」から「ASCOM」に変えればASCOM経由でガイドできます。
またステラショット2も自動導入ガイドに対応していますが,現時点ではASI2600 Duoのメインチップとガイドチップの判別が付かず撮影はできない模様です。この件はアストロアーツ社へ報告しています。
ダウンロード - e382b7e382b9e38386e383a0e38381e383a3e383bce38388c.pdf