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2023年11月

2023年11月27日 (月)

時代に添った公共天文台の自動化改造

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公共天文台の自動化改造では,安全装置(東西南北方向の動作制限)やメカニカル原点からの天体の自動導入は必須ですが,最近はASI Airを利用できる環境の要望も多いようです。

これから見る天体の画像をスマホなどで見ていただいた後に(いわゆる電子観望)メインの望遠鏡で生の星を見てもらうスタイルです。

 

写真はこれから公共天文台に納入する製制御装置ですが,機側でASI Airなどを接続できるように,ピラーパネルにRS-232CコネクターとAC100Vサービスコンセントを設置しました。

この制御装置は2系統のRS-232C接続をサポートしているので,ケーブルのつなぎ替えを行わずに操作室からのパソコン導入と,機側でのASI Air操作に対応します。また,Bluetooth接続,オートガイド,ASCOMにも対応しています。

 

写真は据付赤道儀のピラーに組み込む制御装置で,左前の円弧上のものは赤径(赤緯)軸に設置する光学センサーです。メカニカル原点とリミットを検出します。

10月から公共天文台関連の仕事が続いていますが,明日以降は年度末まで出張が多くなります。そのためメールの回答が遅れる場合もありますがよろしくお願いいたします。

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2023年11月26日 (日)

ビクセンVSD90SS用アクセサリーの開発について

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新発売のビクセンVSD90SS用鏡筒バンドなどアクセサリー開発に着手しました。

VSD100用のTB115はヘリコイド接眼部のだったため全高を低くしていましたが,VSD90SSはラック&ピニオン式に変更されたために高さを見直しています。

VSD90SS用鏡筒バンドのTB115Nは既に製作中で12月中旬発売予定です。
また,年内にはASI Airやガイド鏡に加え,キャリングハンドルを装着できる専用のトッププレートも発売予定です。

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2023年11月13日 (月)

ハイランダー保持金具3点セットHLM-3Pについて

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胎内星まつりの記事で紹介していたコーワハイランダーを自動導入経緯台などに搭載するための保持金具が完成しました。

組み合わせにより,赤道儀を経緯台として使用する際にL字状金具で側面に双眼鏡を搭載する方法(上の写真の状態,アングルモードと呼ぶ)や自動導入経緯台で経緯台上面に搭載する方法(記事最後の写真の状態,ストレートモードと呼ぶ)に対応します。

彫り込み部がコーワハイランダーの三脚固定台座に嵌合する構造なのでガタ無く完全に保持されます。(専用設計のため他の大型双眼鏡には適合しません)

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何れもドットファインダーや導入支援装置(ASTROID等)を搭載できます。なお,写真のiOptron社製HAZ31(46)自動導入経緯台は以下写真のストレートモードのみで,アングルモードでは接続部が90°回転するため自動導入できません。

・商品名:ハイランダー保持金具3点セット
・型名 :HLM-3P(HIGH LANDER MOUNT-3PIECE)
・構成 :DP75HLM
     AP(AnglePlate)HLM
     FA(FinderAdapter)HLM

・価格:33,000円(上記3点セット)この製品の購入は協栄産業様でお願いします

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2023年11月11日 (土)

SJ-M 経緯台,アルカスイス/ビクセンプレートを両立

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こちらで紹介した,Star Adventurer GTi赤道儀に引き続き,SIGHTRON SJ-M 経緯台アルカスイス/ビクセン規格両用のアリミゾDS38/45T-62A(限定生産品)を装着しました。

敢えて換装する必要はないのですがアルカスイスとビクセン規格プレートを両用される方には便利でしょう。プレートに大きな傷が付かないのもメリットです。

SIGHTRON SJ-M 経緯台附属のアリミゾはM8×2-35mm間隔取付なのでDS38/45T62A(B)はそのまま換装できます。

DS38/45T-62A(B)は30台限定生産品で在庫は半数ほどになっています。

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2023年11月 3日 (金)

「星宴2023」は好天に恵まれ盛況でした

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八女市星野村の「星の文化館」で開催された「星宴2023」は好天に恵まれ多くの参加者で賑わいました。遠くは関東からも参加いただきました。

会場の「星の降る広場」で設営されているところで,奥に見えているドームは星の文化館の100cmと65cm望遠鏡です。

メーカー貸出しの8~15cm屈折望遠鏡と私の13cm(写真右)がずらりと並べ観測好機の土星や木星を見比べました。昨夜はとてもシーイングが良く13cmに390倍の倍率をかけても余裕でした。

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今回は自動導入経緯台を使いましたが観望会には便利です。赤道儀に比べ軽いうえ,お子様がバランスウエイト(シャフト)に頭をぶつける心配もありません。

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2023年11月 1日 (水)

明日11/2~3日は「星宴2023」に参加します

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今年の「星宴2023」は,11/2日~3日に福岡県八女市星野村の「星の文化館」駐車場横の「星の降る広場」で開催されます。お天気も恵まれそうなので土星や木星が楽しめそうです。

写真は持参する13cm屈折望遠鏡と自動導入経緯台です。異様に大きい三脚ですが,重心が偏る搭載方法なので転倒防止のためです。お子様にも観てもらう観望会では少々の事は転倒しない三脚は必須でしょう。

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