NIKON AF-S FISH EYE 8-15用リングヒーターについて-2
こちらで紹介した「NIKON AF-S FISH EYE 8-15用リングヒーター」の詳細です。
写真はマウントアダプター経由でGFX-50SⅡに装着したAF-S8-15mmです。この組み合わせの場合,11mmで円周魚眼になり,15mmで65:24のパノラマ撮影が楽しめます。
リングヒーターの仕様は以下の通りです。温度上昇は27℃,無風の室内で,レンズに装着したヒーターの表面温度を計測しています。
- ヒーター抵抗:約40Ω
- 発熱量(消費電力):3.6W @12V , 2W @9V
- 温度上昇 :約15℃ @12V , 10℃ @9V
12Vでの使用時の発熱量は,3.6Wあるのでかなり温かくなります。30°近い環境下では熱いほどです。
同様のリングヒーターは銀塩時代に製作したPENTAX67用の対角魚眼用で,これの発熱量(可変式)は最大5Wでした。
5Wあれば機材がびしょ濡れになるほどの環境下でも充分な結露防止効果があり,ヒーター未装着で曇ったレンズを乾かす能力もありました。今回のレンズは,これより二回りほど小さいので3.6Wあれば充分と判断しています。通常は9Vの2Wで運用できるでしょう。
電源ケーブルは,USB5V(USB-A)→12Vが標準附属しますが,写真のようにPD対応の9Vや12V用も使用できます。(ANKER製バッテリーは12V非対応)
以下は観測所の2階テラスから南側を撮影したものです。長辺の画角が約180°になっています。(15mm,65:24で撮影)
9~10月のオーストラリア遠征では,縦構図で北のカペラ,逆さオリオンから,南のカノープス,アケルナル,大小マゼラン雲を狙うつもりです。冬の銀河と7個の1等星より明るい恒星と木星,火星に加え大小マゼラン雲を一網打尽にできれば愉快でしょう。
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