
EM-100赤道儀をSynScanを用いた自動導入改造の案内です。改造費用を抑えるためにアウトレット品のEQM-35PRO用SynScanを使用します。
今回はご要望いただいていた方分のみを製作していますが,EQM-35PRO用SynScanを追加注文したので余剰がでる予定です。また既にEQM-35PROを所有されている方用としてSynScanなしも準備します。ケーブルを差し替えるだけでいずれも赤道儀も駆動できます。ON-STEPなど自作コントローラーを用いてもいいでしょう。
- EM-100自動導入改造(SynScanセット):99,000円 最大受注数量5台→終了しました6/19追記
- EM-100自動導入改造(SynScanなし) :66,000円 上記と合わせ10台→終了しました6/19追記
写真は動作確認用のためケーブル周りは仮状態です。写真のSynScanを含む改造機一式は154,000円で販売いたします。中古並程度の赤道儀をベースに評価用の改造を行いました。オーバーホール済みです。→終了しました5/10追記
ウォームギヤ比の異なるEM-100(RA:144T,DE:124T)にEQM-35PRO(RA:180T,DE:65T)用を流用するには中間減速比で整合しますが,整数のみとなる減速比での整合には限界があり,赤緯側は完全には合っていません。
赤緯軸の総合ギヤ比がEQM-35PROの「715」に対して、EM-100では「713」になっており,赤緯軸を180度回転すれば0.5度(月の視直径ほど)の誤差が発生します。
誤差が大きく影響するのは赤緯軸を約180度回転する反転導入時ですが,減速比が完全に合致していても赤道儀の機械的な誤差(主に赤経軸と赤緯軸の直交誤差)や,鏡筒(光軸)と赤緯軸と直交誤差などの影響で,反転導入すると月の視直径の半分ほどずれる場合があります。
0.5度の誤差は小さくはありませんが、500mm程度の星野撮影では大きな支障ではなく,プレートソルブで再導入できるすれば実用上不具合はないでしょう。改造費用を抑えるために他機種を流用したためと割り切った改造と理解いただければ幸いです。
改造費用にオーバーホール費用を含みます。付属するSynScanはEQM-35PRO用なのでEQM-35PRO用のモーターなど一式含みます。モーターやプーリーなど追尾精度に影響する部品は国産品を使っています。今回の改造では費用を抑えるためにベルトカバーは非装着です。金具の一部は以前の改造用を流用しています。SynScanセットの5台は予定です。アウトレット品の入手状況によっては増減します。