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2025年7月

2025年7月25日 (金)

本日発売の「ADP75-150」及び「M54F-WR」の大切なご連絡事項

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【SHARPSTAR 社製M54M接続部に「M54F-WR」をねじ込んだ状態】

本日発売の「ADP75-150」及び「M54F-WR」の大切なご連絡事項がございます。

まず,ADP75-150についてはZWO社製AM-3(5)用のご要望が多かった事から、プレート部とアリガタが直交した,ADP75-160Oを開発しています。

ADP75-160Oが完成するのは8月中旬となりますが,AM-3(5)でのご使用を検討されている方にはこちらがお勧めです。なおADP75-150は本日発売で案内しておりますが,化粧箱手配の都合で発送まで4~5日お時間いただいております。

 

続いてタカハシカメラマウントDX (EOS)のワイドリング対応のM54F-WRです。

現時点で確認された適合する鏡筒やメーカーは以下のとおりです。今後発売予定のULTRA CAT56,76は実機が入り次第確認します。

【接続及び合焦が確認されたWilliamOptics社製機種】

  • RED CAT91
  • ULTRA CAT108

【M54接続部へねじ込み(ネジ噛み合い、深さ)が確認されたメーカー】

  • Askar社製品 M54オスねじ込み部
  • SHARPSTAR 社製品  〃

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2025年7月24日 (木)

GFX-50SⅡの熱カブリ再確認 試みましたが...

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7月22日~23日の夜はこちらの記事で紹介したGFX-50SⅡの長秒露出時の熱カブリの再確認などを行う予定で観測所に出かけました。(結論は気温が低くテストにならず)

熱カブリ確認だけなら自宅でできますが,新月期で予報も良かったので出かけました。夏場は昼は晴れていても夜になると曇ってしまうことが多いのですが,この2日間は朝まで快晴で透明度も素晴らしく,寝転んで夏の夜空を堪能できました。


本題ですが,通常熱カブリ(ノイズ)対策は液晶パネルの裏側をクーラーで冷やしますが,そうすると液晶パネルの開閉ができなくなります。他に方法がないか試していたら,GFX-50SⅡは,数分間露出すると液晶パネル裏面よりボディ底面が暖かくなる事に気づきました。

熱カブリが顕著なのは気温が30℃ほどだったのでここを少し冷やせば効果があると考えました。事前に室温28℃ほどでテストしましたが写真のように底面にクーラーを貼り付けるとこの部分は22℃程まで冷えます。

 

ところが何とこの2日間,夜10時頃の気温は20~23℃(朝は19℃)だった上,涼しい(半袖では寒く感じる)風が吹いていたので肝心のテストはできませんでした。この温度なら殆どカブリはでません。

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ということでテストになりませんでしたが,GFX50SⅡ+GF250mmF4で撮影したJPEG撮って出し画像です。熱カブリは殆ど感じられません。ISO3200,露出200S,超秒ノイズ低減OFF,写野8256×6192Pixelを1/4(2064×1548)にリサイズ

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以下は合間に撮ったTAMRON35mmF1.4とSIGMA70mmF2.8MACROの撮って出し画像です。いずれも色滲みがなくとてもシャープです。四隅の星像も揃っており、神レンズでしょう。

EOS Ra+TAMRON35mmF1.4→3.2で撮影したJPEG撮って出し。ISO1600,露出120S,写野4480×6720Pixelを1/2(2240×3360)にリサイズ。

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EOS Ra+SIGMA70mmF2.8→2.8で撮影したJPEG撮って出し。ISO1600,露出90S,写野4480×6720Pixelを1/2(2240×3360)にリサイズ。

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2025年7月17日 (木)

ε-160ED用鏡筒バンドTB204Sの在庫数について

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ε-160EDの再受注が始まりますが,ε-160ED用の鏡筒バンドTB204Sはこちらで紹介していた生産終了品になっております。
本日時点で6台(B級品含む)在庫しておりますが,再生産の予定はありませんのでこの機会にご検討いただけると幸いです。B級品は完売しました25.7.18追記

写真はZWO社のASI 2600MC AirやCAA,新型のEAFを装着した状態ですが,一番の売りはキャリングハンドルです。このクラスの鏡筒は筒が太いのでハンドルは必須でしょう。

なお新型EAF対応の「クラッチ付きEAFアダプター(タカハシ汎用接眼部用)」は開発が遅れており8月末完成予定です。

 

本日時点での生産終了品の在庫状況です。 (注記なしは10台以上在庫あり)

  • TB58AS(在庫僅少)
  • TB60AS(在庫僅少)
  • TB80AS
  • TB80/52AS
  • TB80/65AS
  • TB68AS
  • TB179(完売) 
  • TB204S(在庫僅少)
  • TB280(在庫僅少)
  • DS45T-20
  • AA60(在庫僅少)
  • DS75R-20(在庫僅少) 
  • DS75T-20
  • SP69-86
  • SX-M835AD
  • SAGTi-M835AD
  • SP50-15(完売)
  • SP30-152
  • DP45-152L
  • BP40-180
  • TTP40-180
  • AP100-340(在庫僅少)
  • DS38N
  • DS38R-76
  • SAF60-110(在庫僅少)
  • XY70-55
  • XY70-55PF
  • FSQ-85DE用クラッチ付EAFアダプタ-
  • FSQ-106DE用クラッチ付EAFアダプタ-
  • WFID用EAFアダプター(旧EAF用)
  • DS33F
  • HF40.5(完売)

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2025年7月 5日 (土)

タカハシ カメラマウントDX (EOS)用 M54F-WRについて-2

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カメラマウント(バヨネット)運用についてはここで紹介しましたが,個人的にはカラー冷却C-MSOカメラにおいてはテーパーリングより便利と思います。掲載試写のとおり,撮影光学系とカメラの組み合わせが自由です。

これまで一部のカメラマウント(バヨネット)では装着がキツかったり,逆に緩い場合もあったようで,それが敬遠されたと理由と思いますが,タカハシ製のカメラマウントは評価が高くカメラボディの装着に不安はありません。また最新のZWO社製のバヨネットも良くできており,カメラレンズとの組み合わせでも良好です。

タカハシ製EOS用カメラマウントは所有されている方も多いと思うので,ワイドリング交換だけでM54メス接続できるよう「M54F-WR」を開発しました。メタルバックは変わりますが,ULTRA CAT(一部のRED CAT)なら何ら支障になりません。

なお,「M54F-WR」は真鍮を高精度加工しています。特にM54メスねじはWilliamOptics社製品に現物合わせでねじ切り加工していますので他社製品への適合は未確認です。

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2025年7月 4日 (金)

タカハシ カメラマウントDX (EOS)用 M54F-WRについて-1

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タカハシカメラマウントDX (EOS)のワイドリングと交換し,M54メス仕様の望遠鏡でタカハシ製カメラマウントを使える 「M54F-WR」を製作しました。

ULTRA CATシリーズなどM54メス仕様の望遠鏡をタカハシ製の高精度カメラマウント(バヨネット)で運用するための商品です。

 

構造上、光路長が6mm伸びるのでM54Fねじ込み部からのメタルバックは56.2+6=62.2mmになります。正確なバックフォーカスを要求するPleiades68ではご使用になれません。

M54F-WRの価格は5,500円で7月25日発売です。数量限定(100台)商品です。

以下は左から、ワイドリング,M54F-WR,カメラマウントDXにM54F-WRを装着した状態です。

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2025年7月 3日 (木)

GFX-50SⅡ「長秒露出ノイズ低減」効果の確認

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先日はEOS Raでの試写結果を紹介しましたが同時にGFX-50SⅡでも撮りました。

GFX-50SⅡの長秒露出時の熱カブリは,今年1月の西オーストラリア遠征時に顕著に表れましたが,対策としての長秒露出ノイズ低減効果や画像への影響を確認するためです。今回と西オーストラリアの外気温は25℃程度でしょう。

【 撮影データ】ULTRA CAT108/4.8,GFX-50SⅡ,ISO3200,露出200S,超秒ノイズ低減ON,写野8256×6192Pixelを1/4(2064×1548)にリサイズ,清和高原で撮影

なお、以前使っていたGFX-50Rでは夏場でも感じた事はなかったのでGFX-50SⅡ特有の現象と感じています。この件についてはメーカーサポートで,同機で同様の現象が発生することを確認してもらっています。

 

結果は画像周辺の顕著な赤カブリは低減され,画質の劣化も気にならないようです。

カブリとは関係ありませんが,今回はカブリ確認のために,軽く強調処理(JPEG画像1枚をレベル補正+デジタル現像)しています。

ULTRA CAT108/4.8はこの程度の強調なら周辺減光は目立たず,フラット補正を面倒と感じる人にはお勧めでしょう。かくゆう私もフラット補正したことは一度もありません。

 

撮影条件が異なりますが長秒ノイズ低減OFFで撮影した撮って出し画像を掲載します。ISO3200,露出120S,長秒ノイズ低減OFF

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2025年7月 1日 (火)

ツイン鏡筒用光軸調整機構付きアリガタ ADP75-150について-3

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ツイン運用アリガタ「ADP75-150」の実際の構成例の紹介です。鏡筒はULTRA CAT56/4.8とPleiades68/F3.8で,カメラは両方ともにデジタルカメラ(EOS Ra)の例です。

EOS Raの幅は136mmなのでカメラ間は14mmです。カメラ単体では回転に支障はありませんが、ブラケットやケーブルが干渉する場合は,写真のように鏡筒を前後にシフトすれば良いでしょう。

 

昨日紹介した訳ありのADP75-150(11,000円)ですが,AM-5(N)での運用に関するお問い合わせをいただきました。ADP75-150と直行する方向にDP75-152を縫い合わせれば実現できます。両鏡筒のバランスは取れませんが波動ギヤ赤道儀なので支障にはならないでしょう。

アリガタを2枚重ねるのはスマートではないので推奨しませんが、ご希望の方へは「訳ありのADP75-150」とのセット時のみDP75-152を半額でご提供します。セット価格は17,050円です。(訳ありのADP75-150の在庫限りで終了(7月1日現在7台)。DP75-152が欠品しているので納期は7月20日頃になります) 完売しました7/5追記

なお、これまで「ADP75-158」で紹介しておりますが「ADP75-150」の間違いでした。過去ブログは訂正しております

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