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2025年8月

2025年8月31日 (日)

WIFD EAF-AD用クラッチユニットの開発について

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これまでに製品化した,クラッチ付きEAF取付アダプターは平ギヤ伝達方式を採用していますが,WilliamOptics社WIFD用のEAF取付アダプターはバックラッシュを減らす目的でベルト駆動方式を採用しました。

ベルトはテンションを掛けるため,メタル軸受けでは支障がでる場合もありますが,WIFDのピニオン軸受けはボールベアリングで保持されているので問題ありません。(新型のEAFのモーター軸もメタル軸受けからボールベアリングになっています)

 

ただ,ベルト駆動の場合タイミングプーリーの厚みや形状の都合で,平ギヤ駆動に比べクラッチの組み込みの難易度が高い事や,WIFDは撤収時にドローチューブを繰り入れる必要がない事などからクラッチの採用を見送っていましたが,お客様からのご要望が多い上,私自身が使った感想からクラッチ開発を決めました。

電動フォーカサーはパソコンや遠隔で撮影する場合に必須と思いますが,私のようにデジカメで撮影する場合は不要でしょう。私はデジカメのモニターで合わせますが手動の方がピントのピークを掴みやすいため,デジカメ撮影では一度もEAFを使った事がありません。

どちらかに限定した運用であればクラッチ機能や電動フォーカサーその物も不要と思いますが,これまでのクラッチ付EAFアダプター出荷累計(本日現在435台)からニーズは高いと判断した次第です。

先日の記事でも記していますが,10月に販売するのは「WIFD用のEAF-AD用クラッチユニット」単体です。従来の5mm軸EAFと4mmの新型両方に適合します。

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2025年8月29日 (金)

新型EAF対応「WIFD EAF-AD」とクラッチユニットについて

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モーター軸径4φのZWO社製新型EAFに対応した,WIFD FOCUSER専用EAF取付アダプター「WIFD EAF-AD」が完成しました。

モーター軸径や軸位置が変わった他,モーターパネル(ステンレス部)固定ネジの仕様変更に対応するよう従来型から変更しています。

新型EAFに対応の「WIFD EAF-AD」の出荷は9月1日からで,価格は従来型と変わらず11,000円です。なおモーター軸径5φ用「WIFD EAF-AD」は130台製作(内80台は海外向け)しましたが払底となっております。

 

以下はご要望が多いWIFD EAF-AD用クラッチユニット(試作機)です。販売形態はクラッチユニットのみで,従来型,新型用いずれにも適合します。

「WIFD EAF-AD用クラッチユニット」の発売は10月1日で,価格は11,000円です。1ロット当たりの生産数量は,新型「WIFD EAF-AD」と同じ100台を予定しています。

なお,その他のクラッチ付きEAFアダプターは新型への切替え対応が遅れております。

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2025年8月24日 (日)

胎内星まつりへのご来場ありがとうございました

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「第42回 胎内星まつり2025」へご来場いただきありがとうございました。今年は両日(8/22,23のみ参加)ともに好天に恵まれました。昼間は暑かったのですが日が落ちると心地よい風が吹いていました。

写真は展示したツイン鏡筒用光軸調整機構付きアリガタです。これにULTRA CAT56と76を搭載し,お客様に操作性を実感していただきました。

(写真のM54F接続の天頂プリズムは実際に遠くの対象を見ながら操作していただくためにPENTAX製を改造したもので商品ではありません)

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会場販売の風景ですが,クラッチ付きEAFアダプターター(従来型EAF用,40%OFF)など売れ残りがございます。昨年同様,天文ハウストミタさんで販売される予定です。

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2025年8月20日 (水)

カメラレンズ後方に入れるフィルターの焦点位置への影響について-3

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今回はノーマル状態から0.6mmフランジバックが長くなる,「Canon純正ドロップインフィルター対応マウントアダプター」に以下のフィルターを差し替えて比較してみました。

  1. 1.5mm厚のサイトロンQuad BPフィルター 写真手前の枠に入れたもの(加工品)
  2. 2.0mm厚のIDAS DTD DRTフィルター  マウントアダプターに装着しています

1はLAOWA12mmやTAMRON35mmでは無限遠にピントがでません。特に超広角のLAOWA12mmでは酷いピンぼけになります。

ところが2では,LAOWA12mm,TAMRON35mmともにピントが出ます。しかも35mmは∞マークのちょうど真ん中位置です。(私のLAOWA12mmは,距離目盛りがズレており,約2mの位置で無限遠にピントがでますが,2のフィルターを挿入した場合でもほぼ同じ位置で無限遠にピントがでました)

これまでのテストで「3mm厚のフィルターの場合,0.5~0.6mmフランジバックを伸ばす」と感じていましたが,今回の結果から,それはテストしたフィルターにだけ言えるような気がしてきました。それほど単純なものではなさそうで,何かな他の要素の影響を受けるような気がしています。

 

今回試した,IDAS DTD DRTフィルターは手持ちの12mm~400mmのレンズで使える事が確認できました。純正のマウントアダプターを使うので絞りやピント操作*ができる上,撮影データが残るのはとても便利です。*SIGMA70mmMACROとEF400mmF2.8

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2025年8月18日 (月)

カメラレンズ後方に入れるフィルターの焦点位置への影響について-2

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レンズ後方に3mm厚のフィルターを挿入した場合,フランジバックを1mm伸ばすのは広角レンズでピントが出なかったので,0.5mmに変えて試してました。

結果はLAOWA12mmF2.8以外は全てピントがでるようになりました。

以下はSIGMA105mmF1.4を用いて,ノーマル状態とフランジバックを0.5mm伸ばしたマウントアダプターに3mm厚のフィルターを挿入した時の比較です。

このレンズはCANON純正のマウントアダプターを使った場合,∞マークのちょうど中心で無限遠にピントがでます。(室温28°ほどの場合)

一方下の写真はフランジバックを0.5mm伸ばしたマウントアダプターに3mm厚のフィルターを挿入した時の無限遠ピント位置です。僅かに∞マークを越えているので0.5mmでも長すぎる模様です。1mm延長では全くピントが出なかったTAMRON SP35mmF1.4も同じような位置でピントがでます。あとは周辺星像にどう影響するか実写してみます。

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2025年8月16日 (土)

カメラレンズ後方に入れるフィルターの焦点位置への影響について

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カメラレンズ後方に厚手のフィルターを入れる事による焦点位置への影響については,これまで言われていた「フィルター厚みの1/3程光路長が伸びる」と思っていました。天体望遠鏡など単純な光学系ではそれが当てはまるのでしょう。

ところがここで紹介した、Apo Sonnar135/2専用の冷却カメラ接続アダプターの実績(1)や,Canon純正のドロップインフィルター対応マウントアダプターがその通りになっていない事(2)から何種類かの組み合わせで試してみました。

  1. フランジバックを0.3mm長く設計していますが,これで3mmのフィルターを入れた際にほぼ∞目盛り位置で無限大がでる(ApoSonnar135mmは非IF)
  2. 3mm厚の偏向フィルターが使用されているが,非ドロップインタイプより全長が0.6mm(1/5)しか長くない

 

試したのは以下のフィルターとレンズの組み合わせです。レンズは全てIFタイプです。

  1. 3mm厚Radian Triad Ultra Quad-Band Narrowband Filter→1mm延長
  2. 1.5mm厚サイトロンQuad BPフィルター0.6mm延長

1はサードパーティー製のEF-RFマウントアダプター内部をボアアップし48mmのフィルター使えるように改造したもので,シムを使い1mm長くしています。上の写真のものです。

2はCanon純正のドロップインフィルター対応マウントアダプターに装着しています。光路長は0.6mm長くなります。

  • CANON EF200mmF2 IS USM
  • TAMRON SP35mmF1.4 Di USD
  • LAOWA12mmF2.8 ZERO-D

結果は,1は1/3,2は1/2.5フィルター厚に対して焦点位置を伸ばしていますが,いずれも長すぎでEF200mmは∞を過ぎた位置でピントがでますが,TAMRON35mmやLAOWA12mmは∞のピントがでません。広角レンズほど顕著にピントがでない感じです。

1/3や1/2.5では実際にピントが出ない事や, Canon純正が1/5になっていることから,カメラレンズ後方に入るフィルターの焦点位置への影響は1/3より小さいのでは?と考えています。

以下は光路長を1mm延長したサードパーティー製のEF-RFマウントアダプターに48mmのフィルターを装着した状態です。近日中に0.5mmのシムで試してみる予定です。

なお,今回テストはEOS Raを使っています。正確なフランジバックの元,レンズの∞位置で無限遠のピントがでる状態を「正」としています。冷却カメラの場合ウインドウガラスの影響が分からないためです。

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2025年8月14日 (木)

ツイン鏡筒用光軸調整機構付きアリガタ ADP75-150について-7

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先ほど紹介した,アルカスイス運用のADP75-160Xに135mmと200mmのカメラレンズを搭載してみました。この例では135mm側がガイドチップ内蔵の冷却カメラなので,必ずしも必要ではありませんがレンズの間にガイド鏡も搭載しています。

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ツイン鏡筒用光軸調整機構付きアリガタ ADP75-150について-6

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ADP75-150/160Xは,鏡筒を搭載する両側のアリミゾにDS45Nを使用する設計で,片側がチルト(水平),もう片側がパン(垂直)方向の微調整ができます。

ただ,比較的軽量な望遠鏡やカメラレンズを搭載する場合,DS38シリーズやお手持ちのアリミゾ,市販のアルカスイスクランプなどでも運用できます。(中央にUNC3/8ネジががあることが条件)

この場合微動はできませんが裏面からアリミゾ(アルカスイスクランプ)を固定するので少し緩めればチルト方向の調整ができます。固定は付属の皿バネを挟むため少し緩めただけで鏡筒が大きく回転する事を防止げます。これはボルトの締め/緩めで調整する際には極めて便利です。

通常プレート上に並列同荷する場合,互いの向きがずれるのは殆どがチルト方向です。これはボルトとボルト穴の直径差が影響しており,3°ほど動きます。(8mmボルトを8.5φ穴-35mm間隔の場合)一方、パン方向はバンドで固定された屈折望遠鏡では無視できるレベルでしょう。

紹介する写真はアルカスイス運用の例で,SDS38(販売終了品)とDS38R-76を装着した状態です。SDS38はDS45N同様チルトの微動が可能です。

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2025年8月13日 (水)

ツイン鏡筒用光軸調整機構付きアリガタ ADP75-150について-5

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AM-5(3)専用のツイン用アリガタ「ADP75-160X」が完成しました。調整機構などは通常仕様のADP75-150と同じですが,赤道儀側のアリミゾ方向とDS45Nを両側に搭載するプレートが直交するタイプです。

ADP75-160Xの価格は22,000円で,8月25日の発売です。

胎内星祭りで展示しますので実物に触れていただけると幸いです。なお,以前の紹介から型番や価格を見直しております。(以前の記事は訂正しています)

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2025年8月 9日 (土)

ULTRA CAT76/4.8について-1

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ULTRA CAT76/4.8が入荷しました。これから何回かに分けて紹介予定です。

写真はコンパクトさが分かりやすいようにバンドを外して立てた状態です。この状態で全長35cm,重さは4kgです。これにバンド・プレート類やバーチノフマスク内蔵の鏡筒キャップ一式を含めた総重量は5.2kgになります。

サイズはコンパクトですが,同クラスと比べると1kg以上重たくなっています。WIFD仕様のため鏡筒が2重構造になる事に加え,新たに採用されたSTX機構などが要因です,他社では付属しないバーチノフマスク部だけでも0.2kgあります。

 

ULTRA CAT76/4.8はこれまで紹介した,ULTRA CAT56,108,RED CAT91と同様,5枚構成(2枚のスーパーEDガラス含む)の改良型ペッツバール光学系です。イメージサークルは50mmです。

他機種同様,バーチノフマスク内装キャップ,WIFDフォーカサー,STX(Sensor Tilt Xterminator & Rotator)*を装備しています。(*RED CAT91のみSTXは非装備で押し引きネジ式を採用)


また,ULTRA CATシリーズ(RED CAT91含む)はレンズの保持に光学系専用の特殊樹脂を使っています。シリコーン系コーキング剤と異なり,経年的に安定しており長期間に渡って光学性能を性能を維持します。衝撃による光軸ズレや気温変化によるピント位置の変化を最小限に抑えたとの事です。

 

ULTRA CAT76/4.8の価格は約1,900USDです。これに現在の為替レートと消費税を加えた国内販売価格は300,000円ほどでしょう。

williamoptics社はメーカー直販も行っており基本的に内外価格差はありません。直販は送料が加わる場合もあるため,むしろ天文ハウストミタなどの国内販売店の方がお求め易いでしょう。なお発売は当初の案内から少し遅れていますが間もなくとのことです。

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2025年8月 6日 (水)

ツイン鏡筒用光軸調整機構付きアリガタ ADP75-150について-4

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ULTRA CAT76が入荷したのでULTRA CAT56と一緒にADP75-150に並列搭載してみました。

ADP75-150は両方の鏡筒間隔が150mmで,今回搭載した2本の組み合わせがほぼ最大です。やや窮屈に感じられるかも知れませんが,三脚などとの干渉を防ぐのに有効です。

間もなく完成するAM-5(3)赤道儀用のADP75-160Xは,その名のとおり160mmで,ULTRA CAT76ツイン搭載が可能です。なお,ε-130Dツインを対象とした200mmクラスも計画しています。

22日からの胎内星祭りではこの状態でEM-200に搭載して展示します。両鏡筒の平行調整方法など実感していただけると幸いです。

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五藤光学6.5cm赤道儀のSynScan化

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EM-100EM-200赤道儀に引き続き,個人用の五藤光学6.5cm赤道儀をSynScan化しました。これまでMTS-3で運用していましたが,コントローラーを共用できるようモーター周りを入れ替えています。

この赤道儀の基本構造はマークXと同じで,ウォームホイールやギヤは同じ物が使われています。そのため追尾精度も変わらず,私がこれまでテストした複数の個体ではPモーションは±10秒を越える個体はありませんでした

マークXやこの赤道儀の大きな特徴はここで説明していますが,荷重はホイールに掛からない構造なので荷重によりギヤのかみ合わせが固くなる事は殆どありません。

極軸望遠鏡がないために,撮影用としてはあまり魅力的ではありませんでしたが,ASI Airなどで簡単に極軸あわせができる現在では,大きなデメリットではなくなったでしょう。極望のあるマークXと違い赤緯軸の保持スパンが長い事がメリットになるかも知れません。

マークXもですがターンバックル式の極軸高度調整はとても使いやすいです。

以下は極軸高度・方位調整部も含めた改造を依頼されている方のために大きめの写真を掲載しています。現在改造の受注は行っていませんが,モータープレート(使用するモーターの型番は写真を拡大すると分かります)は少し余剰があります。ご希望の方はメールでご連絡いただけると幸いです。価格はRA,DEC用2枚組で4,400円です。

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2025年8月 4日 (月)

「第42回 胎内星まつり2025」に出店します

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8/22(金)~24(日)に開催される,「第42回 胎内星まつり2025」に出店します。(写真は昨年のバックヤードでの昼食です。暑いので冷たい蕎麦などをいただきました)

今年も天文ハウストミタさんとの共同出店で,この秋発売予定のWilliamOpticsの「ULTRA CAT56」,「ULTRA CAT76」を展示します。

また,新製品のツイン鏡筒用光軸調整アリガタの展示・販売(光軸合わせの実演)や,型落ちとなった旧EAF用のクラッチ付きEAFアダプターなどを特別価格で販売します。なお当方のオリジナル製品はトミタさんブースでご購入(カード決済可)いただけます。

会場販売特価品です。(都度追加予定)

商品名 通常売価 数量 胎内特価 備考
H-40用AMD-1NC 53,900円 1台 37,730円(30% OFF) オートガイド付
P-2用  〃 53,900円 1台 37,730円(30% OFF)    〃
90S用  〃 53,900円 1台 37,730円(30% OFF)    〃
         
タカハシ汎用 クラッチ付EAFアダプター  28,600円 11台 17,160円(40% OFF) 旧5mmEAF用
同上用新EAF用ギヤ(加工品) - 20個 1,100円 新4mmEAF用
FSQ-85ED用    〃  25,300円 2台 15,180円(40% OFF) 旧5mmEAF用
FSQ-106ED用   〃 25,300円 2台 15,180円(40% OFF)    〃
         
汎用ツイン運用アリガタADP75-150 19,800円 2台 15,840円(20% OFF) 新製品
AM5(3)用  〃  ADP75-160X 22,000円 5台 17,600円(20% OFF)  〃
ビクセン規格アリミゾDS45N 13,200円 8台 10,560円(20% OFF)  
         
その他のB級品,型落ち品多数 - - 50~30%OFF  
鏡筒バンド,38/45アリミゾ,45アリミゾ、XY60-35,XY70-55,SAF60-110、DS38/45PTなど

タカハシ汎用クラッチ付EAFアダプターのみ新型4mmEAF対応ギヤ(ボア加工品)を別売します。

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LAOWA12mmで撮った夏の銀河

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7/30日,428でナローバンド撮影の合間にLAOWA12mmで撮った夏の銀河です。

ソフトフィルター(Lee No2)を用い,さそり座~夏の大三角まで納めましたが,超広角レンズなのでもう一段強いフィルターでも良かったみたいです。観測所から見下ろす木々は月齢5過ぎの月に照らされており,肉眼で見たイメージに近いでしょう。

このレンズは周辺減光が目立つもののシャープで色に滲みも少ないようです。超広角でありながら写野周辺のひずみが少なく,夏の大三角の形もあまり崩れていません。

EOS Ra,LAOWA12mm Zero-D F2.8開放,ISO6400,露光60S,Lee No2使用,JPEG1枚,ゴニオステージ赤道儀でガイド

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2025年8月 3日 (日)

ナローバンドフィルターの向き(裏表)について

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以前から気になっていた,フィルターの向き(裏表)が画像に影響するかを試してみました。

結果は,今回使用したフィルターに限った事かも知れませんが,向きを変えても相違を見いだす事はできませんでした。写真のEFレンズのフィルタードロワーはどちら向きにでも挿入できるので比較は容易です。

枠ありフィルターはホイールやドロワーにねじ込むので,向きを変える事はできませんが,枠なしの場合注意しないと裏表が逆に装着されます。「反射する像から蒸着面を見つけ,それを対物側に向ける」や「センサーからの反射光の影響を軽減する目的で強く反射する面を対物側に向ける」などの情報がありますが,いまいちよく分からないので試した次第です。

なお,今回撮影に使ったナローバンドフィルターは,F2.2の光学系でも使える「Triad Ultra Quad-Band Narrowband Filter」で,以下のように完全に4波長帯を透過するタイプです。2波長帯の透過幅を広げて「Quad Band Pass」と呼ぶ製品とは根本的に異なるフィルターです。

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2025年8月 2日 (土)

EM-200赤道儀、ベルトドライブ改造用品頒布について

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EM-100赤道儀に引き続き個人用としてEM-200をベルトドライブでSynScan化しました。

EM-100同様,EQM-35PRO用SynScanコントローラーで駆動でき極軸望遠鏡も視野照明付きで使用できます。

EM-200のSynScan改造は受注しておりませんが,モーターパネルは少し余剰がありますので,ON-STEPなど自作のコントローラーでの改造用として頒布します。モーターパネルの価格は4,400円です。(写真は面と裏側です。モーターはPKP24*に適応します)

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また,ご希望の方へはモーターやプーリー、ベルトに加え,極軸望遠鏡視野照明などを実装したモーターユニットでの販売もお請けします。ユニットに付属するプーリーはEM-200用として最適形状に加工したものです。写真にはありませんがベルトカバーも付属します。

ON-STEPやMTS-3,TitanTCSなどでの駆動用ですが,EQM-35PRO用SynScanとは完全互換です。既に同機を所有されている方はケーブルを繋ぎ替えるだけでそのまま使えます。モーター周りの仕様は以下の表を参照ください。モーターユニットの価格は39,600円です。モーターはRA側がPKP246MD15A2,DEがPKP245MD15A2です。モーターユニットは予定数量に達しました。モーターパネルのみ若干数残っています。8/10追記

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【参考】

EQM-35PRO用SynScanコントローラーをウォームギヤ比の異なる赤道儀で駆動する際の適合表です。備忘録として記しておきます。

RA側は完全に合致しますが,赤で示したDECの部分が本来1,430,000に対してずれています。最大で1,430,000/1,440,000なのでピンポイント導入には支障が出ますが,500mm程度の星野写真においては問題とならないでしょう。プレートソルブを行えば完璧です。

こうすると1台のSynScanコントローラーが複数の赤道儀に対応します。赤道儀毎の設定は不要なためASI Air側の接続設定なども変わりません。

機種名 ホイール枚数 中間減速比 モーターSTEP 総合減速比
EQM-35PRO RA側 180 4:1 200 1,440,000
EQM-35PRO DE側 65 11:1 200 1,430,000
EM-100       RA側 144 40:16 400 1,440,000
EM-100       DE側 126 46:16 400 1,426,000
EM-200       RA側 180 40:20 400 1,440,000
EM-200       DE側 180 40:20 400 1,440,000
NJP         RA側 240 60:20 200 1,440,000
NJP         DE側 144 40:16 400 1,440,000
SX-D         RA側 180 40:20 400 1,440,000
SX-D         DE側 180 40:20 400 1,440,000
Mark-X        RA側 126 60:21 400 1,440,000
Mark-X       DE側 126 60:21 400 1,440,000
GE1414HD   RA側 100(HD) 30:1 48 1,440,000
GE1414HD   DE側 100(HD) 30:1 48 1,440,000

GE1414HD は純正の50:1ギヤヘッド付きモーターを30:1に交換した場合。機種により採用するモーターが変わりますが,EQM-35PRO用SynScanコントローラーでモーター電流やトルクに支障がないことを確認しています。

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2025年8月 1日 (金)

428+ナローバンドフィルターでの3分露光写真

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九州地方は7月21日から好天が続いています。滅多にないチャンスなので,29,30日両日もテスト撮影に出かけました。

今回は初めて使う「Radian Triad Ultra Quad-Band Narrowband Filter」の効果と,フィルターの表裏が画像に影響するかを確認するのが主な目的でしたが,まずは超手抜き写真の紹介です。

全て露光3分の1枚画像の明るさと色合いの調整を行っただけなので荒れていますがそれなりに写っていますね。今回4対象撮りましたが,こうしてみるとフルサイズ400mmは夏のメジャーな天体にちょうど良い焦点距離と感じました。


撮影データー:EOS Ra,EF400mmF2.8→2.8,OPT TRIAD FILTER,ISO6400,露光180秒

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