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2025年10月

2025年10月31日 (金)

GE1414HD赤道儀の転倒防止ウエイト

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GE1414HD赤道儀の推奨搭載荷重は5kg程度なので,カメラレンズだけでなく写真のような5~7cmクラスの望遠鏡直焦点撮影にもご使用いただけます。写真はULTRA CAT56とEOS Raボディなので約4kgですが,VSD70SSも同程度です。

電源が遮断されても8kg*ほどまで保持できるので,このクラスならウエイト無しでも運用できますが,より安定した追尾と転倒防止の目的でバランスウエイトの併用をお勧めします。(*MTS-3仕様場合,SYN SCAN仕様は5kg程度)

 

GE1414HDは赤体体底面パネルにM8-PCD35のタップ加工を施しているので,そこにDS38(販売終了品,後継機はDS38-50)+市販のプレート経由で20φのバランスウエイトを装着した状態です。アルカスイスクランプなので使っていないカメラボディをウエイト代わりにすることもできます。

GE1414HDユーザーの方へはバランスシャフトを販売いたします。軸径は18又は20φ,長さ200mm,片端M8メス,片端M6抜け止めローレットナット) 価格は2,200円,送料は420円です。(受注期間は11月15日まで)M8皿ネジが付属するので市販のアルカスイスプレートのUNC3/8部に固定してください。

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SynScan仕様GE1414HD赤道儀 完売御礼

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昨日紹介した,SynScan仕様GE1414HD赤道儀(2台)は早速のご注文ありがとうございました。本日午前中で完売となりました。

今回製作したSynScan仕様GE1414HDはカメラレンズでの星野写真を想定しています。写真は標準で付属する極軸延長筒を併用した状態ですが,極付近でもメリディアンフリップを必要とせず連続撮影可能です。また,200mm程度までのカメラレンズなら,万が一暴走してもカメラやレンズが三脚に衝突する事もありません。(写真は135mmレンズ+ASI 2600MC Air)

北側に大きくオフセットしますが,この程度の荷重なら三脚を最大に開けば転倒の不安はないでしょう。極軸方位・高度調整はXY70-55なのでこの程度の偏荷重でも支障なく調整できます。

説明の延長筒や,極軸望遠鏡の他,今回で生産終了となるのでこれまで製作した以下の赤緯プレート類も付属します。

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GE1414HD赤道儀は皆既日食の海外遠征用を主な用途として2018年12月に発売いたしました。今回SynScan仕様として販売しました2台をもって生産を終了しました。累積17台販売しています。

開発当時,この赤道儀で採用しているハーモニックドライブ社製CSF14(高精度研磨,軽量タイプ)は1台で75,000円以上でした。ハーモニックドライブシステム社の特許が切れた現在では安価な海外製が出回っていますので競争力を無くしてしまいました。今回は2台のハーモニックドライブ,EQM-3Pro用SynScan,新たに特注したステッピングモーター,3点分の合計原価を販売価格としました。

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2025年10月30日 (木)

GE1414HD赤道儀のSynScan化-4例目

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EM-100EM-200五藤6.5cm赤道儀に引き続き,4例目として個人用のGE1414赤道儀(XY70-55仕様)をSynScan化しました。ギヤ比の異なるモーターに交換して上記3機種と総合ギヤ比を合わせています。(写真は仮組で一部のボルトは未装着です)

写真のSynScanコントローラーや極軸望遠鏡まで含んだ重量は約2.7kgです。200mm程度までのカメラレンズ撮影用として海外遠征に便利です。消費電流が小さいのも有利です。(恒星時追尾時:0.3A以下,導入時1.2A)

なお,2台のみですが,写真のSynScan仕様GE1414赤道儀を製作可能です。ハーモニックドライブは高精度,アルミ筐体の軽量仕様です。

EQM-35PRO用SynScan一式,XY70-55(高度調整範囲:35°±6° ) ,極軸保持延長筒,極軸望遠鏡(XY70-55PF)付きで198,000円です。納期は約1ヶ月。完売しました。2025.10.31追記

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2025年10月21日 (火)

ASCOM Canon Lens Controller Mark II に関する情報

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先日「ドロップインフィルター対応EFレンズコントロール」を紹介しましたが,反響が大きかったため,EFレンズコントロールに関する情報を紹介いたします。なお,販売を取りやめた事で購入をご検討の方へご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。

現在,Astromechanics社製品は日本からは購入できませんが,中国の「StarTrip 」社で取扱いを開始し,一部は既にAliXepressで販売されています。(ZWO ASI6200MM/ASI2600MM用は売り切れ?みたいですが,QHY600M/QHY268M用販売中です。


今後「ASI6200用ASCOM Canon Lens Controller Mark II」をご自身で調達できれば,当方の「M54FD-5AD」を併用した,「ZWOのM54フィルタードロワー 現行品」で構成可能です。QHY用でも少しの工夫で行えるでしょう。(当方で提供できるサービスはM54FD-5ADの販売のみとさせていただきます)


以前,受注生産していた「ドロップインフィルター対応EFレンズコントロール」は,Astromechanics社製の「ASI6200用ASCOM Canon Lens Controller Mark II」と当方オリジナルのフィルタードロワー(フィルター枠はZWO社製旧型)を組み合わせています。

「ASI6200用ASCOM Canon Lens Controller Mark II」と当時のZWOのM54フィルタードロワーの組み合わせではバックフォーカスを満足しないためオリジナルで製作しました。光路長は11.5mm+20mm+12.5mm=44.0mmになります。

 

これに対して現在は,新型のM54フィルタードロワーの光路長を5mm短縮する「M54FD-5AD」を商品化しているので,現行の「ZWOのM54フィルタードロワー」で光路長を満足します。光路長は11.5mm+20mm(M54FD-5ADで5mm短縮した現行ドロワー)+12.5mm=44.0mm

「ドロップインフィルター対応EFレンズコントロール」は台座がありますが,旧型のフィルター枠が必要なので,現行のM54フィルタードロワー+「M54FD-5AD」を推奨します。

写真は左が「ドロップインフィルター対応EFレンズコントロール」で,右が「ASI6200用ASCOM Canon Lens Controller Mark II」+現行のM54フィルタードロワー+「M54FD-5AD」です。細部が分かるように大きなサイズでアップしています。

なお,現時点で購入できるのはQHY用のみですが,両者の違いは厚みと固定ネジ仕様のみなので,図面を見る限りQHY用でも使えそうです。(QHY用の厚みは10.5又は14mmです。10.5mmに1.0mmのシムを加えれば光路長を満足します。固定は6×M3ですが,ドロワーの2.5mmのタップ穴位置と会うためそのまま取付できると思われます)

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2025年10月18日 (土)

C/2025 A6 LEMMON彗星 観測地のロケハン

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昨夜は夕方の空に回ったLEMMON彗星の観測地のロケハンに出かけました。主な目的は「漁り火」の有無です。

九州北部で西の空の条件が良いのは北西部の海岸線になりますが,時期によってはイカ釣り舟が出るためです。併せて街灯や地形なども見てきました。

行ったのはイカで有名な呼子付近です。如何にもイカ釣り舟が出そうですが,呼子のイカは他から運んでくるそうです。地元の人に尋ねたらこの時期,外海にはイカ釣りは出ないとの事でした。街灯やその他の条件は大変整っていました

写真は,ほぼ薄明が終了した19:01に呼子の加部島にある杉ノ原展望台から撮ったものです。方角は地図の記した矢印方向で人工灯火の影響は少ないでしょう。

漁り火は出てませんが,低空はかなり明るく105mmF2.8,ISO6400,で7秒露出がやっとでした。薄雲が掛かっているうえ,霞もあったようです。海岸特有のものかは分かりませんが,やはり高度がないためか低空の彗星には難しいと感じました。

Kabesima

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2025年10月16日 (木)

「EAF-AD」は「WIFD」鏡筒ではない FLT-91にも適合します

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WilliamOptics社鏡筒用の「EAF取付アダプター」は「WIFD鏡筒」用として開発していますが,通常のドローチューブを採用したFLT-91にも適合
することが確認されました。

その他の鏡筒は実機確認できていませんが,「WIFD 鏡筒」に限らず金具装着部形状*が同じでれば適合するものと思われます。*ピニオン軸ハウジング部の外径が33.0mm、差し込み深さ(金具を差し込める円筒部の長さ)10mm以上

撮影専用の場合,クラッチはあれば便利程度ですが,眼視,撮影両用の鏡筒ではクラッチは必須と言ってよいでしょう。

 

なお,現在はEAF取付アダプター「WIFD EAF-AD」(11,000円)と,「WIFD EAF-AD用クラッチユニット」(11,000円) は別売になっていますが,クラッチ使用時は「WIFD EAF-AD」に付属するタイミングプーリーが無駄になるため,セット販売を計画しています。セット価格は19,800円で2,200円お安くなります。

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2025年10月14日 (火)

ドロップインフィルター対応EFレンズコントロールの販売について

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4年前に発売していた,ドロップインフィルター対応EFレンズコントロール(DIF-EFcont)ですが,当方でご購入後,未使用のまま保管されていたものが戻ってきました。近日中に当方の在庫分と合わせ2~3台を販売する予定です。諸事情でHPでの販売は取りやめました。2025.10.16追記

併せて,写真のSIGMA105mmF1.4(EFマウント)や,レンズバンド,金具類も販売予定です。レンズは製品撮影に使った程度なので,未使用に近い状態です。(2024年に紫金山アトラス彗星撮影に使った個体とは別のものです)

近日中にHPの「長期在庫品,開発・試作品の販売」のコーナーに掲載予定です。

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2025年10月12日 (日)

WIFD EAF-AD用クラッチユニットの発売について

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こちらの記事で紹介していた「WIFD EAF-AD用クラッチユニット」が完成しました。適合機種の実機確認に時間を要したため,先の案内から発売が1月ほど遅くなりました。

WIFD EAF-AD用クラッチユニットの価格は11,000円で発売は10月25日です。

発売中のWIFD FOCUSER専用EAF取付アダプター「WIFD EAF-AD」に付属するタイミングプーリーと交換してご使用いただけます。

このクラッチユニットは,従来型5mm軸EAF及び,新型4mm軸EAFいずれの「WIFD EAF-AD」に適合します。

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2025年10月10日 (金)

画像処理の練習-4

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7月30日に12mmの超広角レンズで撮影した夏の銀河を強調処理してみました。私の技量ではここで紹介したJPEG1枚の方が地上の風景なども含め肉眼で見たイメージに近く良かったようです。なぜか元画像にはないベガのゴーストが出てしまいました。

EOS Ra,LAOWA12mm Zero-D F2.8開放,ISO6400,露光60S×4枚,Lee No2使用,ゴニオステージ赤道儀でガイド,4480×6720Pixelを1/4(1120×1680)にリサイズ。

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2025年10月 8日 (水)

画像処理の練習-3

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7月22日に撮影した銀河中心部を少しだけ強調処理してみました。以前のJPEG1枚より少し良くなったかな?練習と言ってもコンポジットと強調くらいなので掛けた時間は10分以下。

EOS Ra+TAMRON35mmF1.4→3.2,ISO1600,露出120S×4,総露出時間8分,自作ゴニオステージ赤道儀で自動ガイド,写野4480×6720Pixelを1/4(1120×1680)にリサイズ。

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2025年10月 7日 (火)

魔改造赤道儀の紹介-4_P-2赤道儀ポータブル化

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4件目に紹介する「魔改造赤道儀」は,タカハシP-2赤道儀ポータブル赤道儀化です。

このブログで何回も紹介していますが,写真は今年2月,ワディファームでC/2024G3アトラス彗星を狙っているところです。この日は500mm望遠レンズで狙いましたが,まだ明るい空でも両軸クランプフリーで動かしながらファインダーで捕らえました。(写真は明るい内に撮ったものです)

改造コンセプトは昨日紹介したPENTAX65/75赤道儀と同じで,駆動用電池や極望照明装置なども内蔵しています。PENTAX65/75赤道儀は寝かせた状態でウォーム軸が邪魔にならないよう位置を変えていますが,こちらはウォーム軸を短くカットしました。

また,PENTAX65/75赤道儀同様に南天で使い易いよう極望の対物レンズやアイピースも換装しています。さらに片持ちフォーク式でも運用可能で,携行製にもこだわりました。

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以前も紹介していますが,この赤道儀に搭載したEF200mmF2(2.5に絞る)で撮影したηカリーナ星雲付近です。(ノートリミング)

極軸望遠鏡でセッティング後放置撮影しています。代わり映えしない画像処理ですが,お伝えしたいのは「連続した2分露出×16カット」が良好な追尾であることです。(紹介の写真は8カットのコンポジット)ナローバンドフィルターを装着してるので星像は小さくなっていますが流れは感じません。

最も気に入っているポータブル赤道儀で特にぶっつけ本番の彗星の撮影で重宝します。なお,この改造は受注していましたが用品が無くなったので受注は終了しています。

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2025年10月 6日 (月)

魔改造赤道儀の紹介-3_PENTAX65/75赤道儀ポータブル化

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3件目に紹介する「魔改造赤道儀」は,PENTAX65/75赤道儀ポータブル赤道儀化です。以前この赤道儀にハマった時期があり,2軸ドライブ化なども行いましたが,その中で「魔改造」と呼べる1台でしょう。

一般的な赤道儀は赤緯軸を垂直にした状態でウォーム軸は水平になります(下の写真で3時ー9時方向)。そのため赤道儀を横に寝かせた時はウォーム軸が垂直に立つので収納の厚みが増します。またモーターとウォーム軸を直結することも難しくなります。

そこでウォーム軸と赤緯軸が平行になるプレート状の赤緯体を作り,駆動用モーターをバランスウエイト側に配置しました。モーターはウォーム軸に直結していますが,モーターハウジングは回転方向のみ固定しているので伝達に伴うエラーが最小になります。同社製のMS-4と同じレイアウトです。

 

極軸望遠鏡は南天でも使えるよう特注の対物レンズに加え,覗き易いように5×25ファインダーのアイピースに換装しています。手作り感満載ですが,駆動回路や電池も内蔵しています。

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改造とは関係ありませんが,レボルビング装置再販のご要望をいただいております。年内の案内を目処に進めていますが,手元にあるカメラがEOS RaとGFX-50SⅡ(外形は100Sと同じ)のみなので,それらをベースに開発する予定です。(現時点では受注生産の予定)

以下は以前商品化したRR-92ですが,新型はEFマウントアダプター(72mm)を通せる程度になる予定です。

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画像処理の練習-2

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先日に引き続き7月に400mmF2.8+ナローバンドフィルターで撮ったM8~M20付近を強調処理してみました。

デジタル現像やトーンカーブ補正で試みましたが,私の技量ではM8中心部の白飛びはどうにもなりません。周辺のガス?もそれなりに出ているのでヨシとしましょう。

撮影データー:EOS Ra,EF400mmF2.8→2.8,OPT TRIAD FILTER,ISO6400,露光180秒,7カットをSI9で処理,ダーク,フラット補正無し,総露出時間21分,2%弱トリミング

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2025年10月 4日 (土)

画像処理の練習

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7月に400mmF2.8+ナローバンドフィルターで撮った北アメリカ星雲付近を処理してみました。

ステライメージ9で処理しましたが,久しぶりでやり方が良く分かりません。以前SI7や8でコンポジットしていた頃に比べるとびっくりするほど処理が早く,本当にできているか不安になるほどでした。(PCも変わっていますが)

ナローバンドの処理など全くの手探り状態で,強調に加え星の色とバックグラウンドの色が自然?なるように各色のレベル調整しました。

撮影データー:EOS Ra,EF400mmF2.8→2.8,OPT TRIAD FILTER,ISO6400,露光180秒,8カットをSI9で処理,総露出時間24分

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2025年10月 3日 (金)

XY70-55払底のお知らせ

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こちらの記事で販売終了のアナウンスしていました,「極軸高度・方位調整装置 XY70-55」は払底となりました。2021.12の発売以来累積200台生産しました。

(現在HPの在庫状況などが閲覧できなくなっておりますが3日ほどで復旧できる予定です)

当初は,AZGTiなどの背面固定赤道儀用として開発し,その後初期型ポラリエでも使用できるよう専用の「ポラリエアダプター」を追加しています。なおポラリエU用のXY60-35は当面のあいだ販売を継続いたします。

本日2025.10.3日 時点での生産終了品の在庫状況です。 (注記なしは10台以上在庫)

  • TB58AS(在庫僅少)
  • TB60AS(完売)
  • TB80AS(在庫僅少)
  • TB80/52AS(在庫僅少)
  • TB80/65AS(在庫僅少)
  • TB68AS
  • TB179(完売) 
  • TB204S(完売) 
  • TB280(在庫僅少)
  • DS45T-10(在庫僅少)
  • AA60(在庫僅少)
  • DS75R-20完売)  
  • DS75T-20(在庫僅少)
  • SP69-86
  • SX-M835AD(完売)
  • SAGTi-M835AD
  • SP50-15(完売)
  • SP30-152
  • DP45-152L
  • BP40-180
  • TTP40-180
  • AP100-340完売)
  • DS38N
  • DS38R-76
  • SAF60-110(在庫僅少)
  • XY70-55(完売) 
  • XY70-55PF
  • DS33F
  • HF40.5完売)
  • TP40-190AS
  • TTP40-190N
  • DS38/45PT(完売)

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C/2025A6(LEMMON)彗星

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この夏の九州北部は,梅雨明け後2週間ほどは抜けるような青空が続きましたが,7月下旬以降不安定な天気になってしまいました。やっと晴れそうなので10月1日と2日観測所に出かけました。低空はやや霞んでいましたが一晩中快晴に恵まれました。

写真は10月2日早朝のC/2025A6(LEMMON)彗星です。120秒露出の1枚画像を強調処理しています。(レナード彗星のようなコンポジットを試みましたが上手く行かず1枚画像となっています)以下は上弦過ぎの月に照らされた撮影機材です。

FDK-170(17cmF5),EOS Ra,ISO6400,露光120S,エルで光機GX-1(TiTaN改造)赤道儀でガイド

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