モータードライブ・自動導入

2018年7月11日 (水)

P-2,90S赤道儀の極望レチクル交換について

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ハーモニックドライブを採用した自動導入改造時のみの対応になりますが
P-2及び,90S赤道儀の極望レチクルを交換を行います。
写真はレチクル交換中の90S赤道儀の極軸です。


個人的にはP-2,90S共に1974-1986年の古いレチクル(外円51'-内円48')を
目測延長で使っていますが,改造を機に交換を希望される方が多いためです。
改造では極望を抜き取るので交換費用が安価(レチクル代実費+5,400円)です。

現在実施中の90Sは全台分,来年実施のP-2は半数分を準備しました。
なお,90S用は1985-2015年,P-2用は最新の2000-2030年用になります。
(いずれも改造の受注,予約受付は終了しました。今後の予定はありません)


この夏に行う90S-GOTO改造については既にご希望を伺っていますが
P-2GOTO改造をご予約いただいている方へは近日中にご案内します。
いずれも製造終了機種なので今後手配がつかなくなる恐れもあるため
ご希望数量のレチクルを事前に確保しておきます。

またEM-11のように赤緯体に水準器を取付るサービスも実施予定です。
詳細は後日案内しますがリングレベルを必要としないので便利です。

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2018年5月28日 (月)

EM-100赤道儀 自動導入改造受付終了のご連絡

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EM-100赤道儀の自動導入改造は用品の在庫が少なくなりましたので6月末
をもちまして予約の受付を終了いたします。今後再開の予定はありません。

既に2018年改造でご予約いただいている方へは今月末を目処に直接ご案内
いたします。新規の方は6月末までにご予約いただけると幸いです。
受注数量にもよりますが実施時期は今年末~2019年春を予定しております。

なお現在の改造費用はここで紹介したとおり139,180円(O/Hは別途18,000円)
ですが今後入荷するMTS-3はCPUなどの変更で100EUR値上げされます。
それに伴い改造費用も13,000円アップする予定です。


EM-100は今年分からP-2GOTOや90S-GOTO同様にベルトカバーが付きます。
これらは3機種共用ですが,次期のP-2と90S分を除くと残り僅かになりました。
(次期のP-2GOTOと90S-GOTO改造については別途ご案内いたしますが
これらも次のロットで終了いたします)


現在改造中のEM-100を並べてみました。
左がベルトカバー未装着状態,中央が完成状態,右が改造前です。
手前はこれから改造を行いますが全て6月上旬には納品予定です。
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紹介する赤道儀の自動導入改造などはサポートの都合などで直販のみです。
販売店への問い合わせはご遠慮ください。

今回EM-100の予約をお受けしますが,他の改造は受注を休止しております。
受注しているのは改造を伴わないNJP用の自動導入モーターなどのみです。

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2018年5月18日 (金)

初代ATLUX赤道儀 自動導入改造終了

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AGSシリーズを採用した初代ATLUX赤道儀の自動導入改造は終了しました。
2006.4月の開始から今回までの12年間に65台の改造を行なっています。
2013年9月からはモーター回りのレイアウトを改良した新方式に移行しました。


奇しくも最後の1台は未使用で保管されていた個体となりました。
保管中に駆動部は固着してしまい全く動作しない状態でしたが駆動部の
一式交換により高速(最大400倍速)自動導入機として蘇っています。
以下の写真は細部がわかるよう少し大きいサイズで掲載しました。

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今回,初代ATLUX赤道儀の改造を終了するのはウォームブラケットなどの
改造用品がなくなったためです。

今後のご要望がまとまれば(最低10台)改造用品を作成してTAITAN を
用いた改造(以下で説明)を行えますので,ご希望の方はご一報ください。
2018年末までお受けし,最低ロット数量に達する目処が立った場合に
限りますが2019年に一括受注を行う予定です。

ただ,業務縮小のために今後,K-ASTECとして中型赤道儀の改造作業は
行わない予定です。業務提携先の天文ハウストミタで施行予定です。


今回の改造で初代ATLUX赤道儀も多機能なTAITAN TCSを用いた改造が
可能なことを確認できています。
TAITAN TCSは高速駆動時にモーター供給電圧を30Vまで昇圧するため
500倍速ほどでの高速駆動が可能です。
AGSでは極望の照明回路をAGS本体から供給していますがTAITANの
場合は赤道儀側面のパネルに設ける(簡単な作業)ことで解決します。

なおAGS-1Sを採用した改造は148,000円でしたが,TAITAN TCS仕様の
場合はコントローラー差額分(54,000円)だけアップする予定です。


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2018年4月22日 (日)

TAITAN TCSを使った自動導入改造の案内

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多機能な自動導入コントローラーTAITAN TCSを使ったNewATLUX赤道儀の
自動導入改造及びNJP赤道儀用自動導入モータードライブ販売のご案内です。

(MTS-3を使ったEM-10/200などの自動導入改造は最新型MTS-3の完成が
遅れていることから受注を休止しております。
当面は今回紹介するTAITAN TCS仕様のNewATLUX,NJPのみの対応です)
 

NewATLUXは赤道儀をお預かりしDCサーボモーターからベルト伝達式
ステッピングモーターへ換装を行います。
NJP赤道儀用はお客様で装着する自動導入モータードライブです。


改造(販売)の受注開始や費用(価格)は以下のとおりです。
【NewATLUX赤道儀】
 ・2018,7月から受注,改造期間約3ヶ月
 ・改造費用:172,800円(税込み,要赤道儀返送送料)

【NJP(J,JPも装着可)用赤道儀自動導入モータードライブ】
 ・2018,5月1日から受注,納期約1ヶ月
 ・商品価格:172,800円(税,送料込み)


以下はNJP用モーターです。ベルトカバーは未装着状態ですが商品には
プレート状の簡易カバーが付きます。

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写真はステッピングモーター改造評価として用いたNewATLUX赤道儀と
三脚などです。評価が完了したのでご希望の方へお譲りいたします。

ご購入いただきました。:2018.4.24追記

コントローラーは新品のMTS-3またはTATAN TCSをご指定いただけます。
赤道儀本体は程度の良い中古を改造しています。
ウエイトは写真の3個が附属するので重量級の機材を搭載できます。
三脚は2~3度使ったJシリーズ用のJFメタル三脚でNewATLUX用
アダプタープレートが附属します。また写真の80mm用アリミゾ付です。

価格はMTS-3仕様の場合一式で378,000円,TATAN仕様で432,000円です。
別途送料の実費を申し受けます。


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2018年4月 2日 (月)

90S-GOTO改造用のコントローラー

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こちらで紹介しておりました,90S赤道儀の自動導入改造はTAITAN TCS
もご選択いただけるようになりました。

現在MTS-3仕様でご注文のお客様は32,400円の差額で変更可能です。
TAITANはスタンドアローンで自動導入やBluetoothでの接続ができます。


別件ですが当初の計画では90S用の赤経モーターハウジングもP-2GOTO
同様にケーブル接続パネルを設置する予定でしたが,個体によっては
ハウジングと赤経側のクランプレバーとの干渉が確認されました。

そのためにモーターハウジングを省略し,赤経,赤緯のモーターケーブルを
個別に接続する方法に変更しております。
(赤経,赤緯のコネクターの設置状況は写真左を参照ください)

これに伴い既にご発注いただいている方は225,000円から214,200円に変更
(10,800円の減額)させていただきます。
後日個別にご案合いいたしますがMTS-3からTITAN TCSへの変更の場合は
32,400円-10,800円の21,600円の追加で可能です。


なお2018年改造分(2017.11.1で受付を終了)でご予約いただいているお客様の
実施予定は個別にご案内いたします。
現状ハーモニックドライブの納期が10ヶ月ほど要すことから本年のご予約
分は2019年の対応となります。

現在の改造費用はMTS-3仕様が237,600円,TAITAN仕様が270,000円です。
上記には赤道儀オーバーホール費用も含まれます。

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2018年3月23日 (金)

五藤3兄弟とモータードライブ

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先日からの6.5cm用赤道儀に加え8cm用とマークXを並べてみました。
五藤3兄弟と言ったところでしょうか。
全て基本構造は同じで両軸全周微動,赤経目盛環は恒星時を示します。

6.5cmと8cm用は極めて希ですがモータードライブのご要望があります。
個人的な感想ですが今後,この時代の五藤光学や高橋製作所などの
赤道儀を超える新製品の登場は期待できないと思います。
 

赤道儀のハウジングは,部品点数が増える切削加工や
金型の初期投資が大きい(=大量生産でない場合は高価になる)アルミ
ダイキャストにくらべ鋳物が適しているようです。
鋳物は中空の構造物を作るのに優れた工法で敢えて欠点を上げるなら
肉薄構造が作りにくいことですが,むしろ肉厚で振動を吸収する性質は
赤道儀のハウジング用としてプラス要因と感じます。


前置きが長くなりましたがこれら優れた赤道儀用のモータードライブなど
のパーツは可能な限りご提供予定です。

一例として今回紹介した五藤3兄弟用のTITAN TCSを使った自動導入
モータードライブは151,200円です。
(3機種同額,6.5cmと8cmは赤道儀の加工が必要です)
MTS-3仕様でもご提供可能ですので詳細はお尋ねください。

また6.5cmはマークXと同じウォームホイールなのでマークX用の
AMD-2Nも対応できます。

参考用にマークX(上段)と8cm(下段)のPモーションの実測データーを
添付します。Y軸一目盛は約10秒角です。
(個体差や測定条件などにもよるので参考程度とお考えください)

Mx_n_75mm

Goto8cm_75mm


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2018年3月10日 (土)

ドイツ式とジンバルフォークのGOTO写真儀

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以前から小型赤道儀2軸ガイド化のご要望をいただいていますが
最近はステラショットなどを使ったモザイク撮影用としてGOTO機能まで
持たせた改造への要望が多くなっています。

そのためには全周微動の赤緯軸が必要となりますが適当なものがなく
ネックとなっていました。
これは小型の回転ステージを採用した例ですが高価な改造になっています。

そんな中,最近になってオリエンタルモーターからハーモニックギヤ内蔵の
ステッピングモーター
が発売されたので試してみました。
これなら先のスカイグラフの例に比べ半額以下で改造できそうです。


タイトルのとおり,ドイツ式とフォーク式に適応してみましたが
個人的にはレビルビング装置を併用したジンバルフォーク式が好みです。
135mmまでなら固定部との干渉はないので車内からの遠隔操作もできます。
(現段階ではHDユニット回転方向の固定が確定していない状態です。
また,以下の写真は50mmのレンズを装着した状態で
135mmの場合はこれより50mmほど長いアーム延長プレートが必要です)

B1803102

以下のガイドグラフはAP赤道儀にこのハーモニックギヤタイプのステッピング
モーターを装着して得たものです。(前半がガイドONで後半はOFF)
モーター自体は300mmF2.8のカメラレンズ+D810Aでも実用になる事を確認
していますが,改造費用の面などで現時点では受注を行うかは未定です。


Aphd_guide_onoff

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2017年11月 7日 (火)

MTS-3のPEC機能について

B171107

従来型のMTS-3はディスプレイが付属しないためにパソコンの併用を推奨して
きましたが,本年入荷分からはディスプレイが内蔵されたため
今までできなかった単体での自動導入やPEC機能が使えるようになりました。
(PECはボタンの操作とLEDの色でも判断できるのでディスプレイは必須では
ありませんがやはり表示がないと不便でした)
 

この内,PEC機能についてはPモーションが大きいハーモニックドライブ赤道儀
では大変魅力的な機能で,CRUX用として開発されたTITAN TCSでは大な効果
を発揮しています。

そこでMTS-3のPEC機能についても詳しい調査と実機テストを行ってみました。
もしも実用的ならハーモニックドライブの日食遠征用GE140HDでも使えます。

実はMTS-3はリアルタイムクロックのバックアップ電池を内蔵していないので
PECの学習結果を保持できず,できるのは電池を内蔵したDynoStar
(MTS-3の上位機種)だけと思い込んでいました。
PECの有効性は理解できますが,その都度学習させる必要があれば
実用的ではなく興味がありませんでした。今回詳しく調べたり実機テストを
行った結果,MTS-3も学習結果を保持できる事が解った次第です。


以下は上の写真の構成で,PECの有効性を確認したガイドグラフです。
PECを有効にした状態で,前半1/3ほどはガイドを行い
途中からガイドを止めていますが(DECのカーブがズレて行くところから)
PECの効果で±20~25秒角ほどあったPモーションが大きく改善されています。
途中で電源を切ったり,高速導入などを繰り返しましたが
概ね±5秒角,最大でも±10秒角以下に収まりました。
PECとガイドの干渉も見受けられないのでPECは常時ONで良いでしょう。
(Pモーションが大きい赤道儀でもガイドすれば撮影に支障ありませんが
雲の通過でガイド星を見失った場合PECが効いていれば大きく暴れません)


Ge140hd_pec_onoff2_2

一度オートガイドを行い学習したPEC情報は以下の操作を行わない限り
保持します。(PECが有効な状態ではLEDが常に赤く点灯します)
1.ドライブをOFFにする前に供給電源が遮断された場合
2.モーターが脱調した場合
3.モーターを接続せずにMTS-3の駆動操作を行った場合

2についてはギヤヘッド付の駆動モーター+ハーモニックドライブではまず
あり得ません。
また3についても電源とモーターが一括ケーブルになっているのでそのような
操作は防げます。
1のみ注意すれば写真の300mmでもノーガイドで撮影できそうです。


なお今年出荷した一部のディスプレイ内蔵MTS-3はPECの事前設定(RAMG)*
がなされておりません。
PECを使用される場合は「PEC」→「RA-Motor*Gear」の確認をお願いします。
* RAMGは以下の駆動系の減速設定で添付の設定表に記載しております。
モーターギヤ比×アイドラーギヤ比×ステッピングモーターのステップ数
また添付した直訳版の取説ではPECの操作はわかり難いようです。
近日中にPECに関する簡易マニュアルを作成しますので少しお時間ください。
英語版のMTS-3マニュアル(PECは20ページに記載)はこちらを参照ください。


写真のGE140HD(写真は評価用の試作機)やP2-GOTO,,90S-GOTOなど
ハーモニックドライブを採用する赤道儀は40台ほどのご予約を頂いております。
2018~2019年前半の販売や改造はこの予約分で手一杯な状況なので
当面の間は新規のご予約は休止させていただきます。
なお納期が短いハーモニックユニットがセットされたステッピングモーターは
H-40やスカイグラフの自動導入改造用として上記とは別に検討しています。


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2017年10月14日 (土)

PM-1赤道儀の自動導入改造

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南天遠征用として入手されたPM-1赤道儀の自動導入改造依頼がありました。
機材の重さと信頼性を考慮してタカハシのPM-1を選択されたそうですが
初めての遠征なので自動導入がないと不安との事です。
スタンドアローンで自動導入できるキーコード付きのMTS-3をセットしています。
 

PM-1は1軸駆動なので赤緯側に小型のステッピングモーターを取り付けています。
遠征で使われるのでギヤカバーは必須でしょう。
コストを抑えるため一部に曲げ金物を使っていますがコネクターは全機種共通の
ワンタッチ式メタルコネクターを採用しています。

B1710132

一方,赤経側はコイル抵抗のみ異なった純正と同タイプに換装しています。
PM型ステッピングモーターなので導入速度は200倍速程度ですが
消費電流を抑えられます。(12Vで300mA程度)
なお,両軸モーター付のPM-1XYの場合,安価に自動導入改造が行えます。


PM-1(PM-1XY)赤道儀の改造費用は以下のとおりです。
・PM-1からのMTS-3自動導入改造:108,000円(税込)
・PM-1XYからのMTS-3自動導入改造:86,000円(税込)
・キーコード:12,960円(税込)
・PM-1赤道儀用PTP-C22アダプター:4,320円(自動導入改造時のみの対応)
バックオーダーが多いため,新規の改造受注は来年4月以降の予定です。

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2017年10月 6日 (金)

ハーモニックドライブ赤道儀用コントローラー TITAN TCS

B1710061


ハーモニックドライブ赤道儀用として開発された多機能なスタンドアローン
自動導入コントローラーTITAN TCSを紹介します。

TITAN TCSの最大の特徴はハーモニックドライブ特有の角度伝達係数
(一般的な赤道儀のPモーション相当)をアクティブに抑えるPEC機能※1や
マイクロステップ分割量(1/128)をも補正するパーキング機能※2を有し
両者を組み合わせる事で極めて安定した追尾を実現できます。
またマイクロステップを最適化することでステップムラに起因する小刻みな
進み遅れも克服しています。

※1オートガイドで2周期分のモーションを学習すれば,その後は恒星時パルスに
   逆方向のモーション分を重畳させるのでモーションそのものを抑制します。
   モーションを検出してからガイドする場合にくらべ高い効果が得られ
   オートガイドとの併用することで極めて安定したガイド撮影が行えます。

※2マイクロステップで駆動されたステッピングモーターは電源を遮断すると
   磁気力に支配された位置に引き戻されますが,その量までも補正しています。
   このことで,※1のPECは一度学習すれば記憶を元に再現されます。


そのほかの特徴は以下のとおりです。

・発展性を考慮したそれぞれ2系統のRS-232CとUSB(Type-AとMicro-B)
 加えてBluetoothモジュールも内蔵しているのでPCやスマホから無線操作可能

・スタンドアローンで自動導入用の内蔵天体は,NGC,IC,M,Plenetなど12,000以上

・内部昇圧機能により低電流駆動と高速駆動の両立
 駆動速度に比例してモーター供給電圧を12V→30Vにステップアップ
 恒星時は極めて低電流(0.3~0.4A at12V)でありながら高速導入が可能

・三脚干渉設定や子午線通過後の自動停止(最大3時間まで)設定が可能

・子午線を跨ぐ自動導入時の鏡筒東西入替は「許可」または「禁止」設定可
 

このTITAN TCSはHOBYM Abservatory社製のハーモニックドライブ赤道儀用
として開発されましたが極めて優れた自動導入コントローラーなので
今後当方で行う旧型赤道儀の自動導入改造用としても採用いたします。
NJP,NEW ATLUX赤道儀など適合できる機種は限定されますが
現在ご注文いただいている分につてもMTS-3からの変更も可能です。
(機種にもよりますが最大54,000円ほどの追加差額が発生します)

なお,このTITAN TCSはHOBYM Abservatory社CRUX170,320HDと伴に
今週末福島県田村町の星野村天文台で開催されるイベントに展示予定です。


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