モータードライブ・自動導入

2019年6月 4日 (火)

EM-100赤道儀の自動導入改造状況について

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ここでご案内した,EM-100赤道儀のTITAN自動導入改造はまもなく完成いたします。ほぼ全てがオーバーホールに加え極軸望遠鏡のレチクル交換の依頼があったため,当初のご案内から2週間ほど遅れてしまいましたが来週中には納品予定です。

今回の改造はコントローラーにTITAN TCSを指定された分で,写真以外にもう一台継続しています。MTS-3仕様分は7月完成予定です。なお,EM-100の自動導入改造は今回で最後とアナウンスしていましたが,一部の改造が特注の用品を使用しない改造に変更されたため,用品に数台分の余剰がでました。秋以降となりますが3~4台ほど追加受注が可能です。これ以降の改造予定はありません。

以下はTITAN仕様となった赤道儀サブパネルです。TITANとはワンタッチ接続ができる特殊コネクターを採用しました。

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こちらは極軸望遠鏡レチクル交換の光軸調整部です。普通に組んだ状態では調整ネジが露出しないので専用の治具を作っています。

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2019年5月19日 (日)

P-2赤道儀の2軸駆動改造について

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P-2用2軸モータードライブ(AMD-2N)は,赤径側モーターハウジングの手配がつかなくなったために販売を終了していましたが,代品の手当がついたので再販(改造として受注)の準備を行っています。同時に赤緯側のカップリング仕様の変更と従来オプションだった駆動部の短縮改造を標準としました。従来仕様からの変更点は以下の通りです。(写真のコントローラーは他機種用です)

・赤径モーターハウジングの変更

・赤緯モーターと微動軸のカップリングの変更,コネクター位置変更

・赤緯スプリング微動部の短縮改造

従来のP-2用AMD-2Nの価格は59,400円(短縮改造は+10,800円)でしたが,仕様の変更により81,000円を予定しています。赤道儀をお預かりしての改造です。同時にオーバーホールを希望される場合は16,200円,極望のレチクル交換は19,200円となります。

改造の受注は2019.10月の予定で,10台限定です。別件ですがご予約いただいている90S用のAMD-2Nは完成が遅れ7月の予定です。(申し訳ありませんが確保した材料の都合で新規の受注は行っておりません)

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以下は赤緯側のカップリング部と短縮改造した微動部です。従来はカップリングの収縮代(1~2mm)のみの駆動でしたが特殊構造により3倍ほど駆動範囲が拡大されました。なお短縮改造したスプリング部は内部のスプリングも交換しています。

構造上バックラッシュは極めて小さい(モーターギヤヘッド分のみ)ので安定した2軸ガイドが可能です。スプリング部が半分以下に短縮されるため収納が容易になります。

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以下は紹介した2軸駆動機のガイド状況(途中からガイドOFF)です。P-2赤道儀はどれも高精度ですがこの個体は特に良好で∔4秒角ほどです。

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2019年2月 7日 (木)

Mark-X赤道儀関連アイテムの生産終了について

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MTS-3を使た自動導入モータードライブなど,全てのMark-X赤道儀用
アイテムは生産を終了しました。
なお,MTS-3を使った自動導入モータードライブ及び,AMD-2Nのみ
極少量の受注が可能です。(業務多忙につき受注は10月以降です)
 
 

ご購入いただきました

Mark-X赤道儀関連アイテムの開発終了につき,写真の赤道儀を
お譲りいたします。
お譲りするのはMTS-3自動導入仕様の赤道儀本体,バランスウエイト
純正木製三脚で,写真の鏡筒と鏡筒バンドは含みません。
写真以外にDS65MXとDP65-288(いずれも新品)が付属します。
赤道儀は程度の良い中古品,MTS-3 は展示品,モーターは新品です。
極望のレチクルは南北両用の最終パターンです。
以上一式での価格は200,000円(税,送料込)です。


実はこのMark-Xはこれまで所有した中でも最も高精度な個体です。
以下は参考程度ですが,一番上のグラフが今回お譲りするMark-Xの
データで,下の2つは他の個体です。
Y軸の1目盛りは約10秒角なのでP-2や90S並みの精度です。
(ガイド鏡の焦点距離は同じですが,その他の件は変わっています。
厳密な比較ではありませんので参考程度です。
お譲りする個体の精度を保証するものではありません)

Mx_n_75mm


Mx1_1


Mx2


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2018年11月21日 (水)

ハーモニックドライブ改造スケジュールの変更について

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今後のハーモニックドライブを使った赤道儀の改造計画については
発注時点ではハーモニックドライブの納期に約10ヶ月を要したことから
来年夏以降で案内していましたが,ここへ来てハーモニックドライブの
納期が一気に短縮されました。

写真は来年7~8月に実施する90S改造用として先月発注したSHG17型
などですが1ヶ月半ほどで入荷しています。
P-2GOTO用など他の機種も今月中に全て入荷する予定です。

これにより,既に決めさせていただいている改造スケジュールを半年
以上の繰り上げが可能となります。
最短の場合来年早々の着手も可能ですので別途ご案内いたします。


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今回入荷したのは,90S-GOTO用のSHG-17-120-2SOが主ですが
評価用として手配したSHG-20-160-2SOや小型のCSF-11-100-2XH-F
も含まれます。

SHG-20は90Sより一回り大きい赤道儀用として,CSF-11は写真のH-40
(スカイキャンサー)用として使えないか試すためです。
先の事になりますが進捗があれば紹介いたします。

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2018年10月 5日 (金)

EM-200などMTS-3での自動導入改造 遅延のお知らせ

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Boxdörfer Elektronik社製のMTS-3は1年ほど前からCPU変更に伴うモデル
チェンジを行っていますが完成が遅れております。
現在,EM-10,EM-100,EM-200などの自動導入改造用をご予約の方へは
ご迷惑をおかけしておりますが状況の進展がありしだい個別に案内します。


スケジュールが計画から1年近く遅れたため,申し訳ありませんが当面は
新規のご予約は休止させていただきます。再開は2020年以降の予定です。

なお,新型のMTS-3はマイクロステップの最適化などの機能アップが計られます。
これに伴い100EURの値上げになります。
(TITAN TCSを使ったJシリーズやNew ATLUXの改造は引き続き受注中です)

紹介の写真はEM-200に特注のステッピングモーターを組み込んだ状態です。
構造上極軸望遠鏡は使えなくなりますが,一般的なTH型に比べギヤヘッド部
でのバックラッシュは1/5ほどに軽減されます。

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2018年9月12日 (水)

MS-3(n)の自動導入改造について

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昨日のMS-3やH-40の改造スパンは解りにくい内容になっていましたが
ハーモニックドライブの納期が年単位となる事から,まとまった改造の実施
までは2年もかかります。

まず対象赤道儀は物理的にハーモニックドライブや駆動モーターを組み
込めるだけのスペースがあるか?また赤緯部の切断面と接続できるか?
これに加え,極軸側のモーターを高速モーターに換装できるか?を調べ
その後手持ちのハーモニックドライブを組込み強度などの評価を行います。

改造が可能なら組み込めそうなハーモニックドライブの候補を手配します。
現在がこの状態です。
 

来年初夏頃に候補のハーモニックドライブが入荷するのでこれで試作を
行い結果が良ければ希望者を募った後,必要数量の発注→翌2020年の
本改造に至ります。

以下は切断,ボアアップした赤緯体と換装した極軸駆動用のハイブリッド
ステッピングモーターです。
極望を活かしたままで両軸のモーターが内蔵されるのでスマートな改造
ができる目処が立ちました。

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これはGE1414HDで採用したCSF-14型で試した(乗せただけ)状態です。
CSF型の場合,下部のフランジが大きいためスマートでなく不採用です。
幾つかの候補がありますが最終的には写真のP-2と同じSHG-14になる
かも知れません。
ハーモニックドライブがP-2と共用できるのは大きなメリットです。

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たまにNJPやEM-200のハーモニックドライブ改造についての問い合わせ
がありますが,このようなステップを踏むので仮に行うとしても5~6年か
もっと先になるでしょう。(予定なしに等しいですね)
当面は赤緯側が部分微動の赤道儀が対象で,そのような古い赤道儀を
復活させる事に意義を感じます。


なおMS-3の場合,M-GENなどを使って2軸ガイド撮影(デザガイド含む)
するだけならAMD-2N改造で充分でしょう。
構造上,MS-3の赤緯微動はバックラッシュも小さいのでガイド撮影
性能だけならハーモニックドライブと大差ありません。
デジカメの場合,試写して構図をとれるので敢えて自動導入の必要は
ないかと思います。
ちなみにMS-3の自動導入改造費用は195,000円(税込)程度で
AMD-2N改造の3倍強の予定です。

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2018年9月11日 (火)

2020年以降のハーモニックドライブを使った改造について

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2019年に計画しているハーモニックドライブを使った赤道儀の自動導入
改造はP-2と90Sの2機種で一旦予約の受付を終了しました。
ただその後もP-2,90S共にご要望をいただいている事や,他の赤道儀
への展開も踏まえ,2019年分の必要数量を見直しています。

具体的な計画は以下のとおりで,これに必要なハーモニックドライブを
調達予定です。改造の実施は2019年夏以降の予定です。

【2019年改造分】P-2GOTO第2ロット16台分,90S-GOTO第2ロット3台分
【2019年試作分】H-40(スカイキャンサー,FC-50),MS-3,MS-3n数台分

P-2,90Sを2019年改造で予約の方へは近日中にご案内いたします。
また追加でご希望の方がおられましたら9/16日までにご一報ください。


写真のFC-50とMS-3赤道儀は試作の前段階として改造したものです。
FC-50は短納期で入荷するハーモニックギヤ付ステッピングモーター
(CSF-8相当)でMS-3はP-2と同じSHG-14型を組み込みました。
いずれも来年の最終試作結果を踏まえ2019年予約受付,2020年実施で
計画します。(H-40,MS-3共にAMD-1,2からのアップグレード対応予定)


手前に並べたのは,左側2台がハーモニックギヤ付ステッピングモーター
で右側2台がハーモニックドライブです。
その手前はCSF-11型のパーツでH-40で採用予定です。

ハーモニックギヤ付ステッピングモーターは短納期ですがモーター選択の
自由度がないので使いにくいです。(細部がわかるよう写真は拡大します)

一方右側のハーモニックドライブは様々なモーターと組み合わせられます。
小さい方はGE1414で極軸側にも使ったCSF-14型でPM型モーターで駆動します。
敢えてPM型のモーターで駆動するのはここで紹介したステップムラによる
小刻みな振動を無視できるレベルまで抑えるためです。
一番右が90S用のSHG-17で121分の1※の減速比+高分解能ステッピング
モーターで分解能を稼いでいます。
※サーキャラスプライ側を出力軸にしているので減速比が120+1になります。


以下は先日入荷した66台(3者で共同購入)のハーモニックドライブです。
本年1~4月に複数件で発注した分ですが,なぜか一括で入荷しました。

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2018年7月11日 (水)

P-2,90S赤道儀の極望レチクル交換について

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ハーモニックドライブを採用した自動導入改造時のみの対応になりますが
P-2及び,90S赤道儀の極望レチクルを交換を行います。
写真はレチクル交換中の90S赤道儀の極軸です。


個人的にはP-2,90S共に1974-1986年の古いレチクル(外円51'-内円48')を
目測延長で使っていますが,改造を機に交換を希望される方が多いためです。
改造では極望を抜き取るので交換費用が安価(レチクル代実費+5,400円)です。

現在実施中の90Sは全台分,来年実施のP-2は半数分を準備しました。
なお,90S用は1985-2015年,P-2用は最新の2000-2030年用になります。
(いずれも改造の受注,予約受付は終了しました。今後の予定はありません)


この夏に行う90S-GOTO改造については既にご希望を伺っていますが
P-2GOTO改造をご予約いただいている方へは近日中にご案内します。
いずれも製造終了機種なので今後手配がつかなくなる恐れもあるため
ご希望数量のレチクルを事前に確保しておきます。

またEM-11のように赤緯体に水準器を取付るサービスも実施予定です。
詳細は後日案内しますがリングレベルを必要としないので便利です。

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2018年5月28日 (月)

EM-100赤道儀 自動導入改造受付終了のご連絡

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EM-100赤道儀の自動導入改造は用品の在庫が少なくなりましたので6月末
をもちまして予約の受付を終了いたします。今後再開の予定はありません。

既に2018年改造でご予約いただいている方へは今月末を目処に直接ご案内
いたします。新規の方は6月末までにご予約いただけると幸いです。
受注数量にもよりますが実施時期は今年末~2019年春を予定しております。

なお現在の改造費用はここで紹介したとおり139,180円(O/Hは別途18,000円)
ですが今後入荷するMTS-3はCPUなどの変更で100EUR値上げされます。
それに伴い改造費用も13,000円アップする予定です。


EM-100は今年分からP-2GOTOや90S-GOTO同様にベルトカバーが付きます。
これらは3機種共用ですが,次期のP-2と90S分を除くと残り僅かになりました。
(次期のP-2GOTOと90S-GOTO改造については別途ご案内いたしますが
これらも次のロットで終了いたします)


現在改造中のEM-100を並べてみました。
左がベルトカバー未装着状態,中央が完成状態,右が改造前です。
手前はこれから改造を行いますが全て6月上旬には納品予定です。
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紹介する赤道儀の自動導入改造などはサポートの都合などで直販のみです。
販売店への問い合わせはご遠慮ください。

今回EM-100の予約をお受けしますが,他の改造は受注を休止しております。
受注しているのは改造を伴わないNJP用の自動導入モーターなどのみです。

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2018年5月18日 (金)

初代ATLUX赤道儀 自動導入改造終了

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AGSシリーズを採用した初代ATLUX赤道儀の自動導入改造は終了しました。
2006.4月の開始から今回までの12年間に65台の改造を行なっています。
2013年9月からはモーター回りのレイアウトを改良した新方式に移行しました。


奇しくも最後の1台は未使用で保管されていた個体となりました。
保管中に駆動部は固着してしまい全く動作しない状態でしたが駆動部の
一式交換により高速(最大400倍速)自動導入機として蘇っています。
以下の写真は細部がわかるよう少し大きいサイズで掲載しました。

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今回,初代ATLUX赤道儀の改造を終了するのはウォームブラケットなどの
改造用品がなくなったためです。

今後のご要望がまとまれば(最低10台)改造用品を作成してTITAN を
用いた改造(以下で説明)を行えますので,ご希望の方はご一報ください。
2018年末までお受けし,最低ロット数量に達する目処が立った場合に
限りますが2019年に一括受注を行う予定です。

ただ,業務縮小のために今後,K-ASTECとして中型赤道儀の改造作業は
行わない予定です。業務提携先の天文ハウストミタで施行予定です。


今回の改造で初代ATLUX赤道儀も多機能なTITAN TCSを用いた改造が
可能なことを確認できています。
TITAN TCSは高速駆動時にモーター供給電圧を30Vまで昇圧するため
500倍速ほどでの高速駆動が可能です。
AGSでは極望の照明回路をAGS本体から供給していますがTITANの
場合は赤道儀側面のパネルに設ける(簡単な作業)ことで解決します。

なおAGS-1Sを採用した改造は148,000円でしたが,TITAN TCS仕様の
場合はコントローラー差額分(54,000円)だけアップする予定です。


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