赤道儀

2017年6月22日 (木)

日食遠征用赤道儀完成しました

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2年前のインドネシア日食関連記事でPENTAX75赤道儀を紹介したところ
複数の遠征仲間から製作依頼がありました。
今年の北米日食までの完成で請けていましたが2年はあっという間ですね。
何とか間に合って良かったです。

写真は以前からの所有品とこの2年間で集めたPENTAX75赤道儀です。
1台は愛用のポータブル赤道儀もう一台はここで紹介した大胆な改造機です。

残りの6台が今回の依頼分でここで紹介した2軸電動仕様です。
同じ赤道儀が9台も集まることなどないので記念撮影しました。
(後列左側の1台は緊急対応用としてオリジナルのまま保管しています)
 

さすがに赤道儀のストックはなくなりましたがご支給での改造はいたします。
実施は秋以降になりますが改造用品の在庫数(10台分ほど)の都合で
ご予約いただけると幸いです。

今回は2軸電動化などの改造済み赤道儀として100,000円で販売しました。
内訳は中古のPENTAX75赤道儀本体25,000円,2軸モータードライブ50,000円
オーバーホール,赤道儀改造,PTP-C22台座取付が25,000円です。
従いまして赤道儀ご支給の場合の改造費用は75,000円になります。
 

赤道儀改造には両軸モーター取付のため微動軸を短くしています。
特に赤経側の微動軸はデリケートなので,モーターが付かない方は
根本から切断し輸送中のトラブルを防いでいます。

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2017年6月18日 (日)

RST-400とRST-150H

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RainbowAstro社製のRST-400とRST-150Hを並べてみました。
RST-400は据付用,RST-150Hは究極の遠征用なので対照的な赤道儀です。

【RST-400】
 ウォームホイール式,搭載荷重40kg,本体質量24kg,Pモーション±2.5秒以下
 (機械精度,全品実測データ付き),GPS,メカニカル原点センサー内蔵
 税込価格956,000円

【RST-150H】
 ハーモニックドライブ式,搭載荷重15kg(大きさの関係上500mm程度を推奨)
 本体質量3.4kg,Pモーション±15秒程度,GPS,メカニカル原点センサー内蔵
 税込価格864,000円


使用目的が全く異なる機材を比べる意味はないのですが
14インチRCでも運用できるRST-400に対して
比較にならないほど小さいRST-150Hは割高に感じられます。

ただRST-150Hは高価なハーモニックドライブに加え
高度方位調整部などのパーツは徹底的な軽量化が施されており
製造原価はRST-400と大差ないそうです。

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中央の写真のように高度を90度に調整すれば
直径12cm高さ18cmの筒状になるので極めて高い携行性です。
比較のためにSIGMAの135mmF1.8と並べました。
RST-150Hはレンズ後ろのソフトケースに収納できます。

バランスウエイトやシャフトも不要なうえ,ドライバー類も内蔵しているので
パソコン制御時はコントローラー(Hubo-i)も不要です。
実質3.4kgの本体だけあれば10cmクラスの鏡筒でGOTO撮影できる
RST-150Hは海外遠征派にとって価格に見合う製品と思っています。


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2017年6月15日 (木)

ハーモニックドライブ赤道儀用極望のテスト

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このところの九州北部は梅雨とは思えない天気が続いています。
せっかくなので先日紹介したハーモニック赤道儀用の極望を評価してみました。

結果的には以下のガイドグラフのように十分な据え付けができました。
前半はガイドを行い後半はガイドを切っています。
この程度の赤緯ズレならガイド撮影時の写野回転は無視できるレベルです。
 
Rst150h_75mm
 
北の高気圧に覆われているためシーイングは良くないようです。
風の影響もありそうでガイドON/OFFに係わらず±2~3秒角ほど振れています。
(グラフはいつもどおりY軸の1目盛は約10秒角です)


鏡像になるうえに極望を覗く方向でパターンと北極星の位置関係が変わるので
心配しましたが,結果的には以下のように取付れば問題ありませんでした。

写真の状態で高度調整を上下し,パターンの12時と6時を結ぶ線に沿って
北極星が動くよう接眼部を回転させます。(12時が真上に向くよう)
あとは鏡像分を考慮するだけなので,そのときの北極星が3時の位置だったら
9時の位置に導入します。


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結果が良かったので天頂プリズムを探したところ7個ほど見つかりました。
RST-150HCRUX-170HDを購入いただいた方全員へご案内できそうです。

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2017年6月 9日 (金)

赤緯を全周微動化された90S赤道儀

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写真右側は天文ショップの中古コーナーで目に留まった90S赤道儀で
赤緯の扇型ギヤを使った部分微動を全周微動に改造されていました。

改造された90Sはほぼジャンク状態だったのでウォームホイールのみを
手持ちの90Sに付け替えています。(写真左)


赤経側に付けられていたモーターから,改造の目的は2軸ガイドと
推測しますが2軸ガイドだけなら敢えて全周微動にする必要はないので
もしかしたら自動導入も見据えての事だったかも知れません。

中~大型赤道儀では自動導入を目的として今回のような改造事例を
見かけますが小型機では初めてです。
ウォームホイールの場合,軸偏心が懸念される事や改造が大がかりになるので
今後行う場合はハーモニックドライブを採用する事になるでしょう。


改造状況からウォームホイールの加工精度が懸念されましたが
自動導入には支障ない精度でした。
失礼ながら一般的には中古と言うよりほぼガラクタですが
このような改造が好きな私にはお宝で是非復活させたいと思っています。

赤道儀側は加工せずに一般工具だけでホイールを交換できるので
再生後はホイール部だけを西オーストラリアに持ってゆき
現地に預けている90S赤道儀を自動導入改造できたらと夢が膨らみます。


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2017年6月 4日 (日)

H-40(スカイキャンサー)用アイテムの在庫状況などについて

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これまでにXY50-35HなどのH-40(スカイキャンサー)用アイテムを
販売してまいりましたがモータードライブ以外は販売を終了しました。
それに伴い写真のような赤緯体の改造も終了させていただきます。


【販売を終了した製品(改造)】
・H-40(スカイキャンサー)用極軸高度方位調整装置(XY50-35H)
・       〃       用POLE MASTERアダプター
・       〃       フルカスタマイズ改造(PTP-C2,22を含む)


【在庫限りで販売を終了する製品】
・H-40(スカイキャンサー)用AMD-1(納期は3ヶ月ほど要します)
お問い合わせの多いH-40(スカイキャンサー)用AMD-2Nは秋以降に
なりますが受注生産予定です。


なお継続して販売するモータードライブや赤道儀の改造は以下のとおりです。
申し訳ありませんが特注製作品の都合で単品改造はお請けしておりません。

【新型MTS-3を使った自動導入モータードライブ(改造も含む)】
※MTS-3入荷の都合で今後の受注は秋以降(第5ロット)の対応となります。

EM-10,100,200,P-2,90S,NJP,NewATLUX,SX系,SP/GP系,Mark-X
(P-2と90Sは赤緯ハーモニックドライブ改造,ハーモニックドライブ納期の都合で
受注休止中,再開は2018年春の予定)

【AMD-2Nを使った2軸モータードライブ】
P,P-2,90S,H-40,Mark-X,PENTAX75,MS-3(N)

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2017年4月18日 (火)

ご支給AP赤道儀の自動導入改造について

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AP-GOTO赤道儀は昨日の記事で複数のご予約をいただきましたが
そのなかには,お手持ちのAP赤道儀の改造についてのお問い合わせを
いただいております。
両軸が手動の場合はAP-GOTO赤道儀を製品として販売する価格から
ご支給分相当額を差し引いた価格で承ります。詳細はお問い合わせください。


また,両軸電動仕様からの自動導入改造についてご質問もいただきましたが
その場合は以下のようにモーターを高トルクのハイブリッドタイプに交換する
改造をお勧めします。モーターのトルクが大きいので高速駆動が可能な上に
ウォームギヤ周りの噛み合いを最適化できるためです。
この場合の改造費用は上記より若干お安くなります。

なお,中間的な赤経が電動で赤緯が手動の場合もご対応いたします。


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掲載した写真は両軸電動タイプのモーターを換装可能か評価するためもので
同時に駆動回路(MTS-3の基板)も内蔵してみました。
PCやスマホとはBluetoothで接続しますが,子午線越えに伴う鏡筒の東西入替のみ
メカニカルスイッチで行えるように極軸の北側にトグルスイッチを配置しました。
左下にレバーが写っていますが極望の開口部から切り替えます。
ご希望があればこの駆動回路内蔵仕様のAP-GOTO赤道儀も製作いたします。

昨夜~本日のご予約で残りのモーターは6台分となっております。

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2017年4月17日 (月)

久しぶりのAP-GOTO赤道儀

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AP-GOTO赤道儀はMTS-3の新型移行のため生産を休止していましたが
新型のMTS-3が確保できたので再開しました。
今回は3台のみですが,今夏のアメリカ日食遠征用も含まれています。
オプションのステップアップケーブ(3,240円)を使用すれば5Vのモバイル
バッテリーでも駆動可能です。
(10,000mAh at3.7Vクラスで10時間以上駆動,赤緯側電流カット設定時)

今回のロットから,ディスプレイ内蔵の新型MTS-3仕様になったので
一式価格は従来から9,800円アップの274,800円(PTP-C22三脚セット)です。
(Bluetoothアダプター内蔵仕様は296,800円)
MTS-3入荷の都合上,今後の受注は9月頃を予定しています。

以下は三脚(セットのPTP-C22)接続部や水準器付の極軸望遠鏡です。

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実はAP-GOTOで使用するステッピングモーターは上の写真のように
ギヤカバーからシャフトが突き出ないようにシャフトを短くした特注品です。

下の写真手前の内,左側がシャフトの長い標準品,右が短い特注品で
赤道儀25台分の50個を製作しましたが,残りは10台分ほどになりました。
モーター在庫限りでAP-GOTO赤道儀の受注は終了させていただきます。

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2017年4月15日 (土)

五藤光学8cm赤道儀

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昨夜は貴重な晴れ間を使って,SIGMA135mm F1.8を試写しましたが
併せて最近入手したタカハシのFOA-60の眼視観望も行いました。

焦点距離がほぼ同じ,PENTAX75SDHFと見比べましたが
強風と薄雲越しだったためか明るさの差だけ感じられる結果でした。
本来なら,FOA-60は最高の眼視性能を求めた設計なので
撮影も兼ねたPENTAX75SDHFに劣ることはないでしょう。
条件の良いときに見比べてみます。


ところで,タイトルの五藤光学8cm赤道儀は屋上の配置替えの際
片持ちフォークと入れ換えたものです。
今回のような眼視観測にも使えるので常設しています。

予想以上に追尾精度も良く300mmクラスのテストならガイド不要でしょう。
Y軸の1目盛は約10秒なので,概ね±5~6秒の精度です。
ポールマスターでセッティングしているので赤緯側も殆どズレていません。

Goto8cm_75mm


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2017年4月11日 (火)

RST-150H販売開始

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こちらで紹介した,HOBYM Observatory製のCRUX-170HD(320HD)に引き続き
rainbowastro社製のハーモニックドライブ赤道儀RST-150Hが発売されました。
CRUX-170HDと一緒に昨年の星空研究会で展示したものです。

ここで紹介したプロタイプからポールマスター対応になり,GPSユニットなどが
変更されています。

RST-150HはCRCX170HDよりさらに軽量で本体重量は3.4kg,写真のカーボン
ピラーと合わせても5kg強です。究極の海外遠征用ポータブル赤道でしょう。
小型ですがRST-400同様に原点センサーを内蔵しているのでリモート操作も
可能です。

価格はRST-150H赤道儀本体が800,000円,カーボンピラーが87,500円
いずれも税別です。


以下はGSOの20cmRCを搭載した写真です。(メーカー提供写真です)

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2017年3月 4日 (土)

GOTO8cm赤道儀とEM-100赤道儀

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久しぶりにGOTO8cm赤道儀のMTS-3自動導入改造を行いました。
2012/8月以来でその時は極望が内蔵されていないのが残念と紹介していますが
POLE MASTERが登場した今となっては大した問題ではなくなりましたね。
同クラスのEM-100と並べてみましたが,ローラーベアリングを使っていない分
EM-100より3kg以上軽量で,モーター後付けも容易な構造です。
がっしりとした砲金製のウォームホイール(両軸とも152枚)が採用されていますが
ウォーム軸の太さも目を引きます。

ウォーム軸とホイール噛合い部の曲率は異なるので,太くても擦動部分はさほど
変わらないでしょうが,軸の太さと保持スパンは赤道儀の強度に影響するようです。


手元にあった他機種用も含め4機種のウォーム軸を並べてみました。左から
11φのSP,15φのATLUX,18φの90S(EM-100も同じ),19.5φのGOTO8cmです。
こうしてみると歯面や軸受け部を研磨した90S用はこだわりを感じますね。

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