カメラレンズ

2018年8月27日 (月)

MAMIYA APOレンズ用のフォーカサーについて

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先日紹介したMAMIYA APOレンズ用の固定バンドは多くのご注文を
いただきありがとうございます。
一部の方からフォーカサーやマウントも含めた製作依頼がありましたが
残念ながら個人用として手持ち材料で作ったものなのでお受けできません。
ご自作のために改造例を紹介いたしますので参考になさってください。


上の写真はPENTAX645のヘリコイドタイプ接写リングです。
左側が原形,中央が前後のマウントを取り外した状態,右が改造後です。
ヘリコイドは分解加工が難しいので不要なマウントなどを外すただけで
流用できる事がとても重要です。


下は特注のアルミリングを介してMANIYA RZ67とNIKONのマウントを
ヘリコイドの両側につける状態です。
(MAMIYA67側は装着,NiIKON側は取り付ける前)
どちらのアルミリングにもヘリコイドとマウントに合うようザグリ穴やタップ
加工が必要です。(ザグリ穴,タップはM1.7,M2,M2.6,M3)

右のリングはヘリコイドの後段を保持するための物で67マウントとヘリコイド
を繋ぐリングと3本のスペーサーで連結しています。

前の記事でも紹介しましたがこれらのリングは2,000円前後で製作可能です。
D(100以下),V,T(10以下)を指定いただければ1個でもお受けしますので
ご注文ください。ただしバンドを購入いただいた方のみ対象で8/31日までの
期間限定です。MAMIYA67のマウントは接写リングから取り外した物の場合
はマウントへの旋盤加工が必要ですが他はボール盤があれば製作可能。

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加工に自信がない方はリニアステージを使った電動フォーカサーなら
受注製作が可能です。上記のヘリコイド式とは一線を画す性能です。

構造上,フォーカサーが必要とする光路が極めて短いのでフィルター
ホイールを装着した冷却CCDやNIKONなどのカメラが使えます。
(FLI互換のテーパー接続部からのバックフォーカス調整代は60~85mm)

価格はフォーカスコントローラー(NFA-KA)付で88,000円です。
(以前は110,000円でしたが在庫品を流用するので20%OFF,3台限定)
レンズ側はMAMIYA RZ67,カメラ側はFLI互換のテーパーリングでM57の
ネジ加工を施しているのでボーグのパーツでデジタルカメラに対応します。
(上記リンクの下から3番目の仕様)


この場合レンズのバンドは不要です。ヘリコイドを使った改造に電動
フォーカサーを付け加えるなら,こちらの方が安価でしょう。
特に冷却CCDでナローバンド撮影される場合はお勧めです。


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写真は350mmF5.6を装着しておりNIKONのボディでピントが合う状態です。

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2018年8月19日 (日)

MAMIYA APOレンズ用の固定バンドについて

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最近MAMIYA RZ(RB)67用のAPOレンズを紹介していますがフォーカサーや
バンドに対するご質問がありました。
先日お譲りした500mmF6用として新規に製作しますのでご希望の方はご一報
ください。

MAMIYA APOレンズ用89φ鏡筒バンド2個セット:14,100円(送料,税込み)
上下分割式,色は黒で平面部はアルカスイスプレートに対応します。
製作の都合上,受付は8月31日で締め切らせていただきます。
写真は手持ちの210,250,350,500mmを並べていますが全てに対応します。

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このフォーカサーはPENTAX645のヘリコイド接写リングとMAMIYAや
NIKONの接写リングを流用したものでNIKONマウントです。
余ったパーツで眼視用のアダプターも製作しました。
全て中古品で,以下のアルミリングも含めた材料費は15,000円ほどです。

ヘリコイドの後段側も保持しているのでヘリコイドの撓みは発生しません。
3種類のアルミリング(D,V,T指定アルマイト処理付,一個2,000円程度)は
外注していますが穴明け工具やM1.4や1.7のタップがあれば工作自体は
さほど難しくありません。(少し大きな写真なのでクリックで拡大します)
 
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私感もありますがこのレンズの特長は以下のとおりです。
・光学性能が高い(私が過去にテストしたカメラレンズの中ではトップクラス)
・鏡筒バンドで固定できる(全て89φが適合)
・バックフォーカスが長い(=スケアリング調整が容易)
・67用なので余裕で36mmスクエアの冷却CCDに対応する
・中古価格が下落している(250mmは2万円前後)
・個体差が殆どない(インナーフォーカス機構が無いから?)

以下はMAMIYA APOレンズ(RB用ですがRZ用も光学性能は同じ)の資料です。
色収差まで公開しており天体望遠鏡みたいですね。
350と500mmの軸上色収差は0.1mm以下なので高性能な天体望遠鏡並です。
ちなみに当時の価格は一番安い210mmが26万円,500mmは49万円と高価でした

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2017年12月22日 (金)

Apo Sonnar 135mmバンドやRR-92関連商品について

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Apo Sonnar 135mmF2用のバンドやフォーカサーは過去に3度ほど受注生産
しましたがその後も再販のご要望をいただいております。

お問い合わせへは,本年11~12月の予定とご案内しておりましたが
鏡筒バンドやアリガタ/アリミゾの規格変更の影響を受け遅れております。
またRR-92関連商品についても同様に3ヶ月ほど遅れが発生しています。

申し訳ありませんが来年4月頃には完成するように進めておりますので
今暫くお時間いただけると幸いです。

なおApo Sonnar 135mmF2用フォーカサーはNanoFocus対応で計画中です。
写真のように冷却CCDとの組み合わせでは効率の良い撮影が可能です。

Apo Sonnar 関連商品は1月末までに受注のご案内を行う予定です。


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2017年5月 3日 (水)

SIGMA135mm F1.8 DG HSMの試写画像

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写真は4月23日にSIGMA135mm F1.8 DG HSMでタットル-ジャコビニ-クレサーク
彗星(41P)を撮影したもので,写野中央と4隅を切り出しました。

動きの早い彗星が目的なのでF2で撮っています。
Apo Sonnar T*2/135F2との性能差が気になるところですが
今回はほぼ開放で撮ったので比較できません。
ただF2.8まで絞った場合でも周辺像はあまり改善されないようなので
ここで予想したとおりの結果と感じました。


【撮影データー】
・SIGMA135mm F1.8 DG HSM→F2.0
・NIKON D810A ISO3,200 ,露出30秒
・2017/4/23 0:19:12~0:19:47
・写野中央は1,200×1,200ピクセル,4隅は400×400ピクセル

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2017年4月14日 (金)

SIGMA135mm F1.8 DG HSMの試写-1

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空の状態は良くありませんが,なんとかSIGMA135mm F1.8 DG HSMの
試写ができたので速報としてアップします。

加工が面倒なので,Photo Shopのスクリーンショットを掲載しています。
写真上から
・F1.8開放のコーナー(左上)部
・F2.8の中央部
・F2.8の右横(時計の3時)です。(写野の隅に比較的明るい星が写った部分)

F1.8開放でも周辺部の微光星像はほぼ点増です。
個人的な感想ですが,周辺部の輝星像以外はApo Sonnar T*2/135を
凌ぐ模様で,特に輝星のフリンジに関してはライブビュー画面でも
その少なさが感じられました。概ねここで予想したとおりのようです。


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2017年4月 7日 (金)

Carl Zeiss VS SIGMAの135mmその2

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先日紹介したSIGMA135mm F1.8 DG HSMが入荷しました。
予想どおりトップヘビーで上の状態で前後のバランスがとれるので
長時間露出する天体写真では何らかの対策が必要かも知れません。

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Carl ZeissのApo Sonnar T*2/135との性能差が気になるところですが
しばらくは天候が好ましくない予報です。
急激に増光したラヴジョイ彗星(C2017E4)も気になるので晴れ次第試写します。

ラブジョイ彗星と言えば,2013年12月に真冬のモンゴルで撮影した
ラブジョイ彗星(C2013R1)が思い浮かびます。
今度のラブジョイ彗星も同じように綺麗な尾を伸ばしてくれると良いですね。


ところで,写真の赤緯軸を改造したP-2赤道儀はご希望の方へお譲りします。
終了しました。

ケアンズ日食で使用した機材ですが,328クラスを追尾できる精度です。
(PROMINAR 500mm F5.6 FL →350mmF4,3分の追尾写真)
オリジナル状態より軽量で赤緯軸が短いのでウエイトを軽減できます。
価格は赤道儀単体(AMD-1,BENRO PC-1付属)が78,000円です。
カーボン三脚とのセットでもご提供できますので詳細はお尋ねください。


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2017年3月28日 (火)

Carl Zeiss VS SIGMAの135mm

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Carl ZeissのApo Sonnar T*2/135は生産終了になりましたが
SIGMAから同じようなスペックの135mm F1.8 DG HSMが発表されました。

個人的にSIGMAのArtシリーズは,写真の50-100mm F1.8 DC HSMなどを
所有しています。どれも高性能なので,この135mmも期待してしまいすが
天体写真として評価の高いApo Sonnarとの性能差が気になります。


公開された両者の性能データー(MTF曲線)を見比べるとSIGMAの方が
良さそうに見えます。
ただ,手持ちのSIGMAのAPO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
MTF曲線上ではApo Sonnarより高性能ですが周辺像に限っては
Apo Sonnarに遠く及びません。
MTS曲線は”1”に近いだけでなく,Apo Sonnarのように中心から周辺まで
フラットなのが良いのかも知れませんね。

個人的には色収差ではSIGMAが優位で周辺像ではApo Sonnarが勝るのでは
と予想していす。

ところで,写真の50-100mm F1.8 DC HSMは三脚台座があるので大変便利です。
残念ながら135mm F1.8 DG HSMは三脚台座はありませんが,このレンズは
大口径で明るいので前玉は曲率の大きな分厚いレンズになっています。
トップヘビーと思いますがレンズの形状上,Apo Sonnarのようなバンドは採用
できません。天体写真用としては何らかの対策が必要かも知れませんね。

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2017年3月27日 (月)

新型Apo Sonnar T*2/135用バンドについて

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昨年末にご案内した,新型のApo Sonnar T*2/135用バンドは全てのお客様への
出荷が完了しました。今回も多くのご注文いただきありがとうございました。
初期型も含め100台以上出荷しています。


既にApo Sonnar T*2/135は生産を終了し,Milvus 2/135に移行されていますが
両者は外観が異なるだけでレンズ構成や光学性能は変わりないようです。
天体撮影用としては保持しやすいApo Sonnarが魅力的でしょう。


新型はフォーカサーの構造を変更しましたが,以下の写真のようにストロボが
内蔵されたNIKON D810Aでもバンドとの干渉を防ぎました。

新型はロックを緩めるとスムーズに回転するのでレボルビングも容易です。
北天のモザイク撮影では構図を回転しないと「糊代」が無駄に大きくなりますが
その対策としても便利でしょう。

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ご予約のお客様へは1月末にご注文の案内を行いましたが
一部のお客様からはその後のご連絡をいただいておりません。
当方からのご案内に不具合があったかも知れないので
引き続きご購入を検討いただいている方はご一報いただけると幸いです。


なお,NIKON用のみ10台ほどの余剰があります。
CANON用は予約のキャンセル状況によりますのでお問い合わせください。


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2017年2月 3日 (金)

Nikon D500で星を撮ってみました

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Nikon D500はこの夏の日食用として購入しましたが,星空を撮った場合の
性能も気になるのでテスト撮影してみました。
といっても,正月にD810Aで撮ったオリオン座と比較する程度です。
撮影日は異なりますが場所は同じで,いずれも外気温度は0~-2℃程度です。
いずれもISO1600,180S,50mm絞りF4で撮ったままのJPEG画像の中心部です。


写真の左がD500,右がD810Aですが,D500はホワイトバランスを
AUTOのままで撮ったためかバックグラウンドが青緑になっています。
ノイズに関してはD810Aと比べて極端に劣ることはないようです。

実は,D500はSIGMA Artシリーズ単焦点の50mm F1.4 DG HSMで
D810Aは同じく Artシリーズズームレンズの50-100mm F1.8 DC HSMで
(50mm端)撮っていますが,中心部はズームの方がシャープに感じます。
単焦点はピント合わせ精度の問題かと思い,過去にD810Aで撮った画像も
参考にしましたが同じような星像です。

メーカー発表のMTF曲線では単焦点の50mmより,ズームの50-100mmの
方が優秀ですが,まさか星の実写でもズームレンズの方がシャープとは
驚きました。(あくまでもAPS-C相当で撮影した写野中心星像の比較です)


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2016年12月20日 (火)

Apo Sonnarバンドの補足-1(初期型バンドへのフォーカサー適応)

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先日紹介したApo Sonnar T*2/135バンドについて補足いたします。
特に多くのご質問をいただいた,初期型バンドへのフォーカサーについて
説明させていただきます。

まず新旧バンドの相違点ですが,新型バンドは写真のように上を向けた時に
レンズが抜け落ちるのを防ぐために後ろ側のバンドに段差をつけています。

一方,初期型は段差はありませんが前のバンドがフードと接触するために
フードを装着すれば抜け落ちる事はありません。


初期型バンドの場合,前方のバンドを起点にフォーカサー対応の長さ
84mmのLP-S135(84)(写真銀色のプレート)で後ろのバンドを固定します。
このプレートは初期型用として販売した物より1mm短くなっています。

1mm短くしたのは,NIKON D810(A)の使用を容易にするためです。
当時はEOS6Dなど,ストロボが無いボディでの使用を前提として開発し
ストロボを内蔵したNIKON D810(A)などは考慮していませんでした。


新旧いずれでもストロボが内蔵されたNIKON D810(A)などでは原則的に
上の写真のようにプレート取り付け面をストロボ側に向けない運用
(時計の3,6,9時位置に向け)を推奨します。(新型のD810専用を除く)

プレートが12時位置でも今回1mm短くした事で何とか干渉を防げますが
目的はレンズ脱着を容易にするためです。

通常はボディ側から見て3時の位置にLP-S135(84)を取り付け
縦横構図切替のための固定は6時と9時位置での運用を推奨します。
 

以下は6時の位置にDP38-110を装着した状態ですがこの位置で
概ね前後のバランスがとれます。

初期型バンドをご購入いただいた方へはヘリコイドにつけるバンドと
LP-S135(84),微調整ネジなどをセットで8,880円で販売させていただきます。
以下の写真で銀色の部分です。

(従来の長さ85mmのプレートはご使用いただけなくなります。
EOS6Dでのご使用では1mm短くする必要はありませんが統一のため
ご了承いただけると幸いです。特別価格を設定しております)

なお,次にご質問多い,NIKON汎用とD810Aの相違点については
次回紹介いたします。

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