日食関連

2017年6月 8日 (木)

日食撮影機材の機内持ち込みについて

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先日の記事で日食用の鏡筒について紹介しましたが
望遠鏡は機内に持ち込んだ方が安全か?との質問をいただきました。

私は大きな鏡筒は持って行かないので,いつもそのまま預けています。
鏡筒が小さければ機内に持ち込めばいいのに?と思われるでしょうが
小口径のレンズはショックに強いため預けても大丈夫と判断されるからです。

私が参加するツアーは観光も充実しているため乗り換えも多くなります。
できるだけ機内持ち込みを軽くして旅行を楽しみたいですしね。


私は過去7回の日食遠征ではトラブルは経験していませんが
知り合いは予防として対物レンズのセル部分だけ機内に持ち込んでいます。
殆どの屈折望遠鏡では対物レンズのセル部などで分割できるので
大切な部分だけ機内に持ち込めば安心ですね。


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2017年6月 6日 (火)

この夏の日食撮影用鏡筒選び

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早いもので,この夏の北米日食まで2ヶ月半ほどになりました。
赤道儀は先に紹介したPENTAX75になりそうですが鏡筒選びはこれからです。
本来,撮影用の鏡筒は固定した方が良いのでしょうが
新しいものを使いたい気持ちや動画にも挑戦したいので悩んでいるところです。


手持ちの中で重量や焦点距離などを考慮すると候補は以下の3本です。
写真手前から
・PENTAX 75SDHF(D75mm,FL500mm 日食に不要なフードは取外しています)
・KOWA PLOMINAR 500mmF5.6FL
・タカハシFOA-60(D60mm ,Fl530mm 写真はエクステンダー1.7XR装着状態 )

いずれも焦点距離は500mm前後,重さ約は2kg,フラットフィールドで
鏡筒(レンズ)を分離できる点も共通のメリットです。
 

今のところ今回の日食では動画を撮りたい気持ちが強いので
有力なのは焦点距離を900mmまで延ばせるFOA-60です。
動画の場合,外部コロナよりプロミネンスを狙った方が面白そうだからです。

ただ,動画撮影中にピントを合わせ直す場合は柔らかいヘリコイドの
PLOMINARが断然有利でしょう。
PLOMINARも850mmまで延ばせるので悩むところです。
FOA-60の口径6cmに対してPLOMINARは約9cmあるので
解像力の差も気になります。


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ところで長期間欠品していたFOA-60用の鏡筒バンドは再入荷しました。
黒い方がDP38-190などのアルカスイス規格プレートに対応するTB-68AS
シルバーは従来仕様でビクセン規格アリガタのDP45-125などに対応する
TB-68です。両方とも即納で価格はいずれも15,120円です。


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2017年4月22日 (土)

P-2赤道儀をベースにした日食遠征機材

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タカハシP-2赤道儀にFOA-60を搭載した日食遠征機材機材です。
装着しているK-ASTECオリジナル商品の発売日や在庫状況などを紹介します。


鏡筒バンド TB-68AS(アルカスイスプレート対応)  :15,120円 5/1日発売
アルカスイスプレート DP38-190            : 8,100円 販売中在庫豊富
天文用アルカスイスクランプ SDS38          : 9,720円 販売中在庫豊富
P-2用2軸モータードライブAMD-2N          :59,400円 新規は7月予定
P-2用アングルファインダー接続リング        : 4,000円 5/20日限定発売
軽量カーボン三脚 PTP-C22 (P-2アダプター付)   :64,800円 完売しました

写真のAMD-2Nは海外遠征用として赤緯微動部を短縮改造した試作品です。
上記写真は眼視用としてファインダーを装着した場合のバランス状態です。
撮影時はクランプ位置をカメラ側にシフトすれば前後のバランスをとれます。

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2016年12月16日 (金)

2017年北米皆既日食 観光付(B,Cコース) ツアーの募集

先日の弾丸ツアーでふれた北米皆既日食ツアーのB,Cコースをご案内します。

今回の西九州日食観測同好会の有志ツアーは,A(満席),B,C,Dの
4コースで総勢130名ほどを募集しています。

各コースとも8/19日出発で(D4日間コースのみ8/20日発)
日食観測はアイダホ州のボイジー(Boise)で行い,当日(8/21日)午後からは
コース毎に観光地に向かいます。(Dコースは帰路)

旅行費用は300,000円(弾丸ツアー)~550,000円(観光付9日間)程度なので
通常のツアーよりかなり安価です。
 

各コースの概要は以下のとおりです。

Bコース:日食観測後,グランドキャニオンやモニュメントバレーなどを観光する9日間
Cコース:日食観測後,パロマ天文台などを観光する6日間
Dコース:日食観測後,帰国する4(5)日間
(イエローストーンやグランドティートンを観光するAコースは募集を終了しました)
 

今回募集するB,Cコースは8/19日午前中にシアトル集合です。
原則的にシアトルまでの航空券は個人手配ですがご希望の方へは代行します。

シアトル空港以降の米国国内線やホテル,観光などはツアー側で準備します。
(シアトル空港では日本語が通じるスタッフがアテンドします)

【募集人数】B,Cコースとも4~5名程度(Dコースも引き続き募集中です)

【申込締切】2016年12月26日(月)
       申込時にパスポートの写しの提出と,申込金150,000円が必要

【旅行代金】 Bコース431,100円(9日コース,燃油税,空港税,航空保険含む)
         Cコース314,100円(6日コース,燃油税,空港税,航空保険含む)
         両コースともシアトルまでの移動費用は含んでおりません。
        (現時点での日本ーシアトル往復便は\110k~\150k程度です)

旅行の詳細はHPからご連絡いただければ資料をお送りいたします。

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2016年12月13日 (火)

2017年北米皆既日食 弾丸ツアーのご案内

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(写真は2010.7月のイースター島日食です)


突然ですが,2017年8月北米皆既日食弾丸(Dコース)ツアーのご案内です。
航空券手配などの都合で,募集期間が短いため取り急ぎアップいたします。
(グランドキャニオンなどの観光付(B又はCコース,Aコースは満席)も若干
追加募集しますが,それらは後で加筆いたします)


Dコースは以下の通りで,4日間ですが5日間も選択いただけます。
8/19日出発の5日間コースは満席になりました。
興味がある方はHPからご連絡お願いいたします。

なお,このツアーは西九州日食観測同好会の有志で行うものです。
航空券やホテル,観測地までのバスなどは手配しますが
添乗員やパンフレットなど,旅行会社ツアーのようなサービスは一切なく
搭乗手続きなどはご自身で行っていただきます。(原則的にボイジー集合)


【募集人数】40名(最少催行人数20名)

【申込締切】2016年12月26日(月)
       申込時にパスポートの写しの提出と,申込金150,000円が必要

【旅行代金】4日間コース:298,000円(燃油税,空港税,航空保険含む)
        5日間コース:328,000円(燃油税,空港税,航空保険含む)
        食事:朝2食,昼1食,夜なし(機内食を除く)

【日  程】以下は4日間コースの場合で5日間は19日発となります。

     ・8月20日(日) 東京(成田・羽田),関空,福岡,各地発
               韓国ソウル(インチョン)経由シアトルへ

     ・8月20日(日) 12:30 シアトル着
               午後便 アイダホ州ボイジーへ  ボイジー泊

     ・8月21日(月) 午前 皆既日食観測
               観測地アイダホ州ワイザーまたはオレゴン州ハンティントン
               夕方 空路シアトルへ        シアトル泊

     ・8月22日(火) 午後シアトル発

     ・8月23日(水) 韓国ソウル(インチョン)経由
               東京(成田・羽田),関空,福岡,各地着

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2016年3月18日 (金)

インドネシア テルナテ島日食その2(観測場所)

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今回の日食は「セブンカルチャーネットワーク(星ナビ協賛)」のツアーに
参加しましたが,観測場所は写真のサッカー場を確保いただきました。
この広さを約100名のツアー参加者で使えるので,恵まれた環境ですが
皆既中の太陽と地上の風景と一緒に写すには前景がイマイチです。
(移動したホテル屋上から撮影,右側が太陽の方向,クリックで拡大します)

そこで,サッカー場のスタンドやフェンスよりは樹木や町並みがよいと思い
スタンド最上部に陣取っていました。(下の写真の空いたスペース)

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この写真は皆既終了後に陣取っていた場所から撮影した風景です。
(皆既終了の太陽高度が高く,撮影した24mmのレンズでは縦構図になります)

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全ての準備が整った頃,一緒に参加した友人から,宿泊している
ホテル(サッカー場に隣接)の屋上へ移動しないかと強く誘われました。
既に太陽が欠け始めている時点で,わざわざ誘いに来てくれるには
それだけの理由はあると思い,移動を決断しました。


下の写真が移動したホテルの屋上(のさらに上にある最上階)です。
友人は一般客が出入りする屋上ではフェンスが邪魔なので
ホテルと交渉して施錠された最上階を確保したそうです。
ここに機材を運び,セッティングが済んだのは皆既の15分ほど前でした。

(実は移動中に鏡筒先端につけた減光用フィルターを紛失してしまう
ハプニングがありましたがこれについては次で紹介します)


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最上階から見た屋上の風景。ここでも何人の方が撮影されていました。
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最上階に移動して撮影した,皆既中のテルナテの街で良い記念になりました。
(拡大します)
私の観測場所まで確保してあり,誘ってくれた友人には感謝します。

また,今回のツアーではセブンカルチャーネットワーク様にお世話になりました。
行き届いたサービスに感謝いたします。

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2016年3月11日 (金)

インドネシア日食遠征から帰国しました

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本日インドネシア日食遠征から帰国しました。弾丸ツアーだったので
さすがに疲れましたが,予想以上の結果が得られ満足しています。

写真は宿泊したホテルの屋上から撮影しましたが
皆既中の空とテルナテの街が写っています。(クリックで拡大します)

皆既の30分ほど前から太陽に雲がかかり始め
いつもの事ながら,雲の動きにはヒヤヒヤさせられました。
残念ながら皆既中はずっと薄雲越しでしたが
その後は夕方まで太陽が顔を出したままだったので余計に惜しまれます。


ただ今回の日食は大変綺麗なプロミネンスが見られました。
双眼鏡では下の写真のように見えますが,肉眼では太陽の周囲が赤く感じます。
今まで見た中では一番印象的な光景でした。

撮影ミスもあったので,小粒のダイヤモンドリングになりましたが
私はコロナよりプロミネンスの写真が好きなのでそれなりに満足しています。

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2015年10月17日 (土)

2016インドネシア日食について-4 Mark-X赤道儀

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インドネシア日食関連は随分間があいてしまいましたが
今日はMark-X赤道儀と日食関連アイテムをご紹介します。

Mark-X赤道儀は現在でも日食の遠征観測用として良く使われているようですが
その構造に由来する高い信頼性からでしょう。

ただ純正の架台(MX-3)や赤緯軸(MX-2)も含めると7kg近くなるので
遠征にはベースモデル(MX-1)のみを使われるケースが殆どと思います。

そこでベースモデルを遠征用として使い易くするアイテムを製作しました。
写真銀色の部分で,片方にアルカスイス規格のパノラマヘッドやAPモジュールを
もう片方はウエイトシャフトを装着できます。
これはアルミブロックからの削り出しなので大変頑丈です。

中央の窪んだところには極軸望遠鏡の照明装置を内蔵していますが
将来,2軸駆動回路(またはMTS-3のインターフェースプレート)の組み込みを
考慮しています。(側面の穴は極軸側モーターケーブル用)

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下の写真は電動化したAP手動モジュールを装着した状態です。
個人的には日食の構図取りはクランプを緩めて対処しますが
やはり微動を望まれる方も多いようです。
AP手動モジュールのままでも良いのですが
電動化すれば赤道儀に触れずに微調整できますね。


このブロックは両面同じように見えますが,片面はBENRO製PC-1を
もう片面にはAP手動モジュールが2本のボルトで固定できます。
それぞれを両端に装着すれば2本の鏡筒を使った撮影も容易です。


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この商品(まだ商品名が決まっていません)は来月から限定販売します。
写真のXY65やステンレスウエイトとのセットも予定しておりますが
単体(極望照明回路内蔵)の場合,12,960円の予定です。
 
(商品の性格上,10~20台程度の需要を想定しているため
初期ロットの10台強は完成していますが次期ロットの製作は未定です)

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2015年7月11日 (土)

2016インドネシア日食について-3 軽量三脚

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皆既日食の撮影ではできれば400mmほどの望遠鏡(または望遠レンズ)が
欲しいところですが,そうなると赤道儀や三脚も含めるとそれなりの重量になります。

皆既日食の観測はほとんどが海外遠征になりますが
遠征先によっては移動も多くなるので重たい機材は大変な負担です。

また赤道儀や三脚を衣類などと一緒にスーツケース入れる事も重要で
これと機内持ち込みのカメラバックと合わせて2個にすべきでしょう。

そうなると一般的な望遠鏡用の三脚は難しくなるため
仕方なくカメラ用の三脚に重たい機材を搭載する方も多いようです。
大変不安定で震動も多いのでリスクの大きい機材と言えるでしょう。
 

前置きが長くなりましたが,現在販売中のPTP-C2三脚(写真右)は
天体望遠鏡(赤道儀)を搭載することを前提に特注したものです。

重さと強度を極限まで追求した無伸縮の1段仕様ですが
スーツケースによっては入らないため伸縮仕様のご要望も寄せられています。

そこで来年のインドネシア日食と2017年の北米日食をターゲットにして
2段伸縮式のカーボン三脚を準備しています。

この秋の販売開始予定ですのでご期待ください。
基本仕様はPTP-C2と同じですが,収納長を600mm以下にするので
その気になれば機内持ち込みも可能な長さです。

写真(左)は評価用サンプルなので1段当たりの長さはPTP-C2と同じですが
商品は,収納長:570mm,最大伸縮時の地上高:900mm,重さ:2,000g程度です。
赤道儀の接続部はPTP-C2と同じで,価格は57,000円(税込み)程度の予定です
64,800円に改訂しました。2015.11.29日追記


以下は評価用の三脚にiEQ30Pro赤道儀とVSD100を搭載した状態です。
この程度の搭載なら実用上問題のない強度です。

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2015年7月10日 (金)

2016インドネシア日食について-2 経緯台の応用

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引き続きインドネシア日食関連ですが今日は経緯台について。

昨日の記事では極軸を水平にした赤道儀の写真を紹介していますが
この状態は経緯台と同じですよね。
通常の経緯台とは,水平と高度軸が入れ替わっているだけで動きは同じです。
 

経緯台の高度軸を極軸相当にして電動化すれば追尾できますが
今日紹介するようなゴニオステージを流用しても面白いでしょう。

ジンバル雲台と三脚の間に電動化したゴニオステージを挟むだけなので
シンプルで大変安定していますし,何と言ってもバランスウエイトが不要です。
(写真はモーターを外しています)

これで300~400mm程度の望遠レンズなら安定した撮影ができるでしょう。
ゴニオステージは高価なので商品化はムリですが
AP赤道儀のモジュールを使えば同様の経緯台ができるかもしれません。

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より以前の記事一覧