日食関連

2019年7月14日 (日)

南米日食の観測地や機材の概要

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今回の南米日食の観測地や機材について簡単に紹介します。忘備録としての詳細な記事は後日改めて改めアップする予定です。

前の記事でも触れていますが観測場所はアルゼンチンのベジャビスタと言う小さな町に作られた広大な特設会場です。この会場は約800人が利用しましたが,現地の方と欧米人が殆どで日本人は私たち14名だけでした。

 

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今回の撮影機材はタカハシのFOA-60(900mmF15仕様)の2連で静止画と動画用です。赤道儀はこのために開発したGE1414HDです。

GE1414HDの両軸には34Nmのモーメント荷重(軸中心から20cmの位置に17.5kg*)に耐えるハーモニックドライブを採用しているので極軸の回転方向や鏡筒の前後方向などのバランスを気にせずに搭載できます。複数の鏡筒を搭載する日食撮影では重要な事で,GE1414HDを敢えて日食観測用と呼んでいるのはそのためです。

*干渉時のリスクを軽減する意味で駆動モーターの電流を制限し許容モーメント荷重の半分ほどの8kg程度に設定しています。今回のFOA-602連の場合,カメラなどを含めた偏荷重は6kgほどなので,電源脱落時でも姿勢を保持します。

 


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今回は航空機の乗り継ぎが多い(12回)ので機材は丈夫なケース(上の写真に写ったPROTEX製)にしました。度重なる航空機への積替時が一番リスクが高いためです。ただこのケースは通常のスーツケースに比べ重い上,国際線以外の預け入れ重量制限は23kg(有効数字の関係で23.9kgまで可)1個までなので機材の軽量化が最重要でした。以下が内訳で合計23.7kgです。

  • 機材収納ケース(PROTEX CR-5000):7.7kg
  • 赤道儀,三脚,鏡筒×2本:8kg(鏡筒はフードなどを取外し軽量化しています)
  • 既皆中の風景撮影用カメラ(D810A),レンズ,三脚,鏡筒バンドなど:4.5kg
  • 衣類他:3.5kg(結果的に不要でしたが冬場の高地(約2000m)だったので防寒対策をしていました)

 

以下は出発前に確認した2本の鏡筒の調整状況です。GE1414HDはシンプルな調整機構を有すのでそのための微動装置は不要です。一般的な赤道儀の場合,微動雲台などの光軸調整装置やプレートの併用が必要なためそれだけでも1~2kgほどの負担が増えてしまいます。


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2019年7月11日 (木)

南米日食から帰国しました

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7月2日(現地時間)の南米日食から帰国しました。「西九州日食観測同好会」の一員として参加しましたが今回は総勢14名と小規模でした。

観測地は晴天率を重視し,アンデス山脈の東側になるアルゼンチンです。結果的にはチリ側も好天でしたが,冬場はアンデス山脈の東側の晴天率が高かったためです。

写真は4K動画から切り出したものですが皆既終了後,写野に偶然飛び込んだ鳥です。今回もほとんどは肉眼で堪能したのでこの鳥も鮮明に見えましたが動画にも何とか映り込んでいました。

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2019年7月 8日 (月)

第三接触の写真

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まだペルーに居ますが今日は少し時間があるの先日の日食の写真をアップします。トリミングだけの撮って出しです。

低空だったためかシャープさに欠けますが私の好きな日食画像が得られたと思います。

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2019年6月18日 (火)

海外出張に伴う通常業務休止のご連絡

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6/19~22日は海外出張のため,受注や出荷業務などの通常業務ができなくなります。また6/28~7/10日までは南米へ皆既日食観測に出かけます。業務休止期間が長期間に及びますがよろしくお願いいたします。

明日からの出張先は台湾で2020.6.21日の金環日食観測の適地踏査が主な目的です。昨年も同様の踏査を中国の四川省で行っていますが両者を比べツアー先を決定する予定です。

今回の出張では事前に観測地や気象などの情報をWillamOpticsのYang社長からいただいています。現地でお逢いするので8月の胎内星祭で展示する同社の新製品などの打ち合わせも行う予定です。

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2018年6月26日 (火)

金環日食の適地踏査結果

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2020.6.21(日)に起きる金環日食の適地踏査から帰国しました。
予めNASAのデータとGoogleMap(Earth)を元にピックアップした地点を踏査
した結果,極めて条件の整った観測地点を見つける事ができました。

以下のホテルは完全な中心線上にあり,上の図はこの地点での第3接触を
ステラナビゲーターでシミュレーションしたものです。
 
客室の程度,ホテル敷地内や屋上で観測ができるか,公安への届け出が
必要かなどを確認してきました。

唯一気になるのは肝心な天候です。
滞在した5日間の内,3日はまずまずでしたが,2日は雨交じりの天気でした。
今回の地点からさらに西のチベット方面に行けば天気は良くなりますが
渡航費用や安全性などその他の条件が悪くなります。
一般的な観光目的以外で外国人の団体が入れるかもわかりません。


これから今回見つけた地点を第一候補として計画を進めます。
今回の地点なら,一般は6/19(金)~6/23(火),弾丸ツアーは土~月曜日
費用は18万円程度で行けそうです。
具体的な観測地などの紹介はツアーが確定する来年7月頃の予定です。

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2017年9月 8日 (金)

イエローストーンで低緯度オーロラ

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今回のツアー後半はイエローストーンやグランドティトン国立公園を観光しました。
西イエローストーン滞在中はテント泊もあったので素晴らしい星空を堪能しました。

一晩中快晴だったので九州では見られない北斗七星の下方通過を撮りましたが
なにやら赤い光芒が写ります。(肉眼では黄道光のような光芒)
当初大気光か山火事かと思いましたが,北の空だったのでもしかしてオーロラ?
と思い露出時間を短くして撮ったのがこの写真です。
綺麗なものではありませんが明らかにオーロラのようで良い記念になりました。


現在大規模な太陽フレアが発生しているそうですが
もう少し早ければ綺麗なオーロラに出会えたのかも知れませんね。

撮影データ
NIKON D810A,SP15-30mmF2.8→15mmF2.8開放,ISO6400,露出30秒
PENTAX75赤道儀追尾,レンズの後ろにLeeNo3フィルター装着
撮影地:西イエローストン クリックで拡大します


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2017年9月 1日 (金)

現地の新聞に掲載されました

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今回の日食はアイダホ州のWeiserの「Weise Memorial Park」の一角を
許可を得て使わせてもらいましたがそこで現地メディアの取材を受けました。

スタジアムが併設された広大な公園に大勢の方が集まっていましたが
さすがに外国人は珍しかったのでしょう。
正面が世話役のTsutomu “Ben” Soejimaさんで背中が私です。


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ところで記事の中でGPS??と書かれていますが実は私が30年ほど前に
作った時報付のデジタル時計です。
多くのツアー参加者はエクリプスナビゲーターなどを駆使して自動撮影
されていましたが我々は手書きのメモ+デジタル時計の世代なのでしょうね。

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2017年8月30日 (水)

Mewlon180CとRST-150Hで撮影した日食動画

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Rainbowastroのスタッフがハーモニックドライブ赤道儀のRST-150Hと
Mewlon180Cで撮影した第2接触から第3接触の動画を紹介します。

自動化したRST-150Hで第2接触終了から太陽の周囲を2周半トレースします。
皆既の継続時間や接触位置,それにトレース速度や構図の縦横など
全てを計算し尽くされた事が最後のシーンでわかります。

昨年のインドネシア日食は12.5cm屈折を用い同様の手法で撮影されましたが
今回は18cmなのでさらに解像度が増しています。

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2017年8月29日 (火)

皆既日食の4K動画

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420mm,900mmで撮影した4K動画を紹介します。
時間に余裕があったので食分30%の太陽も撮影しました。
黒点が次第に月に隠されていく様子をご覧いただけます。
皆既1分前に位置合わせを行ったため画像が上下左右に振れています。
(4K動画なので最高解像度に設定いただけるとより鮮明です)

 900mmで撮影した食分30%の太陽
 900mm  〃   第2接触90秒前~第3接触終了まで
 420mm  〃   第2接触90秒前~第3接触終了まで

なお上の写真は420mmで撮影した皆既日食動画の1フレーム
下は900mmで撮影した食分30%付近の太陽動画の1フレームです。
いずれもクリックで拡大します。


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2017年8月28日 (月)

素晴らしい日食でした

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アイダホ州Weiserでは抜けるような空のもと素晴らしい日食を堪能しました。
天候でハラハラしなかったのは18年前のトルコ日食以来です。

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今回は900mmと420mmの2連ですが,いずれも動画なので第2接触の
1分30秒前にフィルターを外した後は赤道儀を外れて肉眼で見ていました。
第2接触から第3接触まで全過程を肉眼で見たのは初めてです。


以下は900mm側の動画をスクリーンキャプチャした画像です。
900mm420mm,での皆既及び,部分食の動画は改めてアップ予定です)


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観測地まで道路の大渋滞が予想されたので(結果的には大した渋滞に遭わず)
一部のコースでは観測地を変更しましたが,ツアーに参加いただいた方
全員に素晴らしい日食を見ていただきホッとしています。

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