連投になりますがD810(A)専用のRR-92は「他のボディでは使えないか?」との
問い合わせをいただいております。ご説明や備忘録も兼ねてアップします。
この夏の北米日食ではオプションとしてイエローストーンやグランドキャニオンを
訪れる方も多く,星景写真用としてご使用を検討いただいています。
汎用タイプは間に合いませんがご要望の多いD810(A)用は7月末の完成予定
なので流用いただけるかも知れません。
結論から言えば重要なのはX(光軸とブラケット取付ネジPのX座標のズレ量)です。
写真はD810AとD500を比べていますが両者のXはほぼ同じです。
Yは逆方向にずれていますがP点のLに対するY座標は同じなので影響ありません。
従いましてD810(A)用はD500でそのままご使用いただけます。
kirkphotoのD810用ブラケットはD800と共通なのでD800でも使用できそうです。
D810(A)専用のXは12mmなのでそのズレ量=RR-92とレンズの偏心量です。
Xが10~14mm程度ならTAMRON SP15-30mmでもご使用いただけます。
次にボディとRR-92の距離(L)はD810(A)専用では68mmです。
ストロボを内蔵したD810(A)なので長目になっており,他の機種では支障には
ならないと思います。
また,ボディの高さはD810(A)専用の場合,L型ブラケットを含みHL=60mmです。
D810AとD500は全く同じなので他のNIKON製ボディでも大差ないでしょう。
HL寸は写真のようにDPL-100に装着して計測すれば正確に採寸できます。
なお,kirkphoto社製ブラケットの幅は38.1mmなのでA寸は38.2mmです。
同じアルカスイス規格ですがSUNWAYFOTO社製は幅が広いので適合しません。
以上まとめると以下の条件をクリアーするボディではご使用いただけそうです。
①Xの長さが10~14mm程度(PとOのシフト方向に注意)
②HLが58~62mm
③P点がAのほぼ中央にあるkirkphoto社製ブラケットの併用