この記事で紹介した冷却CCDカメラ用の乾燥空気発生装置が完成しました。
短期間(10月20日まで)で申し訳ありませんが頒布の受付も行います。
この乾燥空気発生装置(DAG)は,シリカゲルパックとマイクロブロアーを
内蔵しているので電源を接続すれば乾燥空気を発生します。
写真の小型モバイルバッテリー(3,000mA at3.7V)で10時間以上も作動し
騒音も殆ど気にならないレベルです。
吐出量は毎分1.2リットル,吐出圧力は2kPaです。(ブロアー単体の性能)
また電源は,4.5~8Vで5V駆動時の電流は約0.15Aです。
シリカゲルパックの両面(空気出入口)は絶縁される構造になっていますが
ブロアーから送られた空気は写真の上面に入り,シリカゲルパックを通った後
出口のニップルに導かれます。
以下の写真は,専用の乾燥機(付属品)と保管用のタッパー(市販品)です。
シリカゲルパックは最大4段重ねで乾燥可能です。
わざわざこのようなものを作らなくとも,粒状のシリカゲルを瓶に入れ
そこにホースを通すだけで目的を果たしますが
シリカゲルの入替や乾燥などに手がかかるので考案しました。
シリカゲルパックだと専用の乾燥機(ホットエアー式)で簡単に再生できます。
電子レンジでの再生と異なりシリカゲルが割れる事もありません。
前置きが長くなりましたが,マイクロブロアーを内蔵したDAGとブロアーを
内蔵しない一般仕様を頒布します。
ご希望の方はHPからメールでお問い合わせください。
ご注文方法や納期などをご案内します。
この製品はQHY16200Aをお求めになった方用として受注生産するため
10月20日で受付を締め切らせていただきます。
ブロアー内蔵タイプは冷却CCDカメラのウインドウガラス結露防止を目的に
開発したものなので,概ね密閉された空間を乾燥空気で充たす程度です。
フード内など空気を送る対象が開いた空間では効果の保証はできません。
価格は,QHY16200Aを既にご購入の方へは一式で25,920円(税込み)です。
それ以外は34,560円になります。
上記とは別に,自己責任でご使用いただけるよう,マイクロブロアーを
内蔵しない単なるチャンバー仕様の頒布も行います。
シリカゲルパックを装填する部分と,エアーの出入り用ニップルが付いた
だけなので自作される瓶と同じです。
紹介するDAGからブロアー室を取り除いたイメージで,ご自身の機材に
合ったエア源を接続いただけます。この場合は一式で24,300円です。
いずれのセットも,シリカゲル乾燥機,シリカゲルパック(4個),ニップル
専用ホース(2m)が付属します。