頒布品

2016年10月12日 (水)

乾燥空気発生装置(DAG)の補足

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昨日紹介したばかりですが,乾燥空気発生装置は数件のご注文をいただきました。
ありがとうございます。

その中で保守用品としてのシリカゲルパックの入手について
ご質問をいただきましたので簡単に補足します。

このシリカゲルパックと乾燥器(台湾製)はここなどで市販されています。
ただ,写真のようにパックを開封すれば粒状のシリカゲルと交換も容易です。
パックは一つ1,800円ほどするので劣化した場合は入替が現実的でしょう。


なお,昨日の写真や説明では解りにくいので断面の構造を紹介します。
本体・蓋ともにアルミ無垢材からの削り出しで,アルマイト処理を施していますが
本体は,シリカゲルパックの形状に合わせており,空気の入口側(上側)と
出口側(下型)は絶縁されています。

シリカゲルパックの構造上,パック内でショートパスする空気も多いので
ここまでする必要はないのですがちょっとこだわってみました。


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2016年10月11日 (火)

乾燥空気発生装置(DAG)の頒布について

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この記事で紹介した冷却CCDカメラ用の乾燥空気発生装置が完成しました。
短期間(10月20日まで)で申し訳ありませんが頒布の受付も行います。 


この乾燥空気発生装置(DAG)は,シリカゲルパックマイクロブロアー
内蔵しているので電源を接続すれば乾燥空気を発生します。
写真の小型モバイルバッテリー(3,000mA at3.7V)で10時間以上も作動し
騒音も殆ど気にならないレベルです。

吐出量は毎分1.2リットル,吐出圧力は2kPaです。(ブロアー単体の性能)
また電源は,4.5~8Vで5V駆動時の電流は約0.15Aです。

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シリカゲルパックの両面(空気出入口)は絶縁される構造になっていますが
ブロアーから送られた空気は写真の上面に入り,シリカゲルパックを通った後
出口のニップルに導かれます。
 
以下の写真は,専用の乾燥機(付属品)と保管用のタッパー(市販品)です。
シリカゲルパックは最大4段重ねで乾燥可能です。
 
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わざわざこのようなものを作らなくとも,粒状のシリカゲルを瓶に入れ
そこにホースを通すだけで目的を果たしますが
シリカゲルの入替や乾燥などに手がかかるので考案しました。
シリカゲルパックだと専用の乾燥機(ホットエアー式)で簡単に再生できます。
電子レンジでの再生と異なりシリカゲルが割れる事もありません。
 

前置きが長くなりましたが,マイクロブロアーを内蔵したDAGとブロアーを
内蔵しない一般仕様を頒布します。
ご希望の方はHPからメールでお問い合わせください。
ご注文方法や納期などをご案内します。
この製品はQHY16200Aをお求めになった方用として受注生産するため
10月20日で受付を締め切らせていただきます。
 

ブロアー内蔵タイプは冷却CCDカメラのウインドウガラス結露防止を目的に
開発したものなので,概ね密閉された空間を乾燥空気で充たす程度です。
フード内など空気を送る対象が開いた空間では効果の保証はできません。
 
価格は,QHY16200Aを既にご購入の方へは一式で25,920円(税込み)です。
それ以外は34,560円になります。


上記とは別に,自己責任でご使用いただけるよう,マイクロブロアーを
内蔵しない単なるチャンバー仕様の頒布も行います。
シリカゲルパックを装填する部分と,エアーの出入り用ニップルが付いた
だけなので自作される瓶と同じです。
紹介するDAGからブロアー室を取り除いたイメージで,ご自身の機材に
合ったエア源を接続いただけます。この場合は一式で24,300円です。

いずれのセットも,シリカゲル乾燥機,シリカゲルパック(4個),ニップル
専用ホース(2m)が付属します。

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2011年2月21日 (月)

オートガイド用に適したケーブル

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最近のオートガイダーの出力コネクターはRj11仕様(6極6芯のモジュラージャック)が
一般的なので,ケーブルもモジュラーに適した平たいものがほとんどです。(写真左)

ガイダー側のピンアサインは,「W,N,S,E,Com,Nc」が一般的ですから
それにマッチしたモータードライブの場合,線の順番を入替える必要はなく
平たいケーブルでも特に問題ありません。

ただ,ビクセンのAGA-1のようにガイダー側のピンアサインが上記と異なる機種を
他社の赤道儀で使用する場合や(その逆のケースも)
赤道儀側がMiniDIN等モジュラーでない場合,平たいケーブルの粗線の並びを替えたり
丸いプラグに固定するのは大変です。
また,一部は半田処理ができないものもありますし外皮が固いケーブルも多いです。

そこで,これらに対応できる柔らかい丸ケーブルを探していましたが
最近見つけることができました。
粗線(撚線)の被覆は適度に固いため(上の写真の平たいタイプと同じものです)
モジュラー内に順番に差し込みやすく半田処理もできます。
もちろんモジュラーへの差込や圧着も容易で,柔らかいシースです。


少量での手配が難しいものですから,ご希望の方があれば実費で頒布いたします。
ただし期間限定になります。
電線仕様:弱電流回路用,定格電圧30V,AWG26,6芯,仕上がり外径4.6mm

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基本セット(4m)         :1,000円(ケーブル4m+送料200円 メール便使用)
特注長さ(5m以上10mまで) :1m当たり200円+送料500円 ビジネスパック使用
                  1m単位でのご注文をお願いします。

頒布の受付は2月末日までとし,発送は3月上旬を予定しています。
(頒布は終了いたしました。3/1日追記)
ケーブルは両端切り落としでモジュラー等の処理は行っていません。
10cm程度の誤差がある事をご了承ください。

ご希望の方はHP上から「オートガイドケーブル希望」とメールをお願いします。

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2010年12月10日 (金)

FSQ-106ED用頒布品のフォローです

昨日ご案内しましたFSQ-106DE用フォーカスモーターユニットについて
ご質問がありましたのでフォローさせていただきます。

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フォーカスモーターユニットの頒布品は上記写真のとおりです。

バックラッシュの小さいTH型モーターはお尻に専用金物でコネクターを付けています。
内部配線済みです。モーターのコイル仕様は4.2Ω,0.95AでPK-243**と同じです。
モーター取付金具はイメージで他の商品を撮影しています。
タイミングプーリーはモーター用と合焦ツマミ部用の2個,ベルトは予備を含め2本つきます。
モーターケーブルは片端は専用コネクターをつけています。
ケーブル長は標準は1.5mですが,3mまでご指定できます。

以上一式で38,000円です。(昨日アップした価格40,000円は間違っていました)

注文が集中したため年内発送分は僅かとなりました。
以下のご予約状況を参照ください。来年以降分は数台確保しています。(12/15追記)
ご予約状況
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コントローラーをお持ちで無い方には上の一式も準備しました。

配線も全てすませた完成品で,52,000円での頒布です。
このコントローラーは他社からの購入品です。
パソコンとの接続もでき,FocusMax等でオートフォーカスも行えるようです。


鏡筒へは以下の写真のM4ネジ2本で固定しますので加工は不要です。
取付ネジも付属します。
なお金具は専用設計のうえ,タイミングベルトの長さも合わないので
他機種ではご使用いただけません。
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申し訳ありませんがモーターやコントローラー単体での頒布は行いません。

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2010年2月24日 (水)

調整用スペーサー

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カメラレンズの色収差やレンズの圧迫を確認するため
アイピースを使った眼視テストを行っていることは以前ご紹介しました。
昼間の碍子に反射する太陽光や,恒星でテストすると
50mm(67用)ほどの広角レンズでも性能が良くわかります。

そのためには焦点像や焦点内・外像のチェックのため
微妙なピント調整が必要となるので
クレイフォード式の接眼部を改造してカメラレンズに付けています。

ところが私が入手した接眼部は良くみるとドローチューブが傾いています。
2インチのスリーブ面を測定すると100ミクロン以上も傾いていました。

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クレイフォード式はドローチューブを上部2カ所のベアリングに押しつけていますが
原因はそのベアリング保持金具の精度にあったので
以前アストロカメラを作っていた時の調整用スペーサーをはさんで
傾きを10ミクロン程に追い込みました。

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このスペーサーはネジに通して調整するように特注したもので
(レーザー加工品のためカエリがありません)
内径2.6φの穴がありますが今回のような目的でも使えます。

まだかなり在庫があるのでご希望の方にはおわけします。
HP上からメールください。
恐れ入りますが管理の都合上,以下の条件とさせてください。

・厚み0.03,0.05,0.07,0.1,0.2mmの5種を各20枚±2枚(誤差)セット
・価格は送料込みで2,000円
・限定10セットのみ

重ねることで,
0.03,0.05,0.06,0.07,0.08,0.09
0.10,0.11,0.12,0.13,0.14,0.15,0.16,0.17,0.18,0.19.......と
0.05以降は10ミクロン単位で調整ができるので
カメラのフランジバックは実質的に10ミクロンレベルの調整が可能です。


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2009年3月20日 (金)

最後の吸引加工・スペーサー頒布


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久しぶりにフィルムホルダーの吸引加工を行いました。
おそらく2~3年ぶりで,これが最後になることでしょう。

今まで手がけたものは殆どが今回と同じマミヤプレスのロールホルダーで
100台近く加工したと思います。
このホルダーはアストロカメラに転用するには最適なうえ,吸引加工も簡単でした。

数年前まではこれほど急激なスピードでデジタルへ移行するなんて
思ってもいませんでしたが,今となっては過去のものですね。

個人的には星空と地上の風景を一緒に写し込むいわゆる「星景写真」においては
まだまだ銀塩の方が奇麗だと思っていますが,これも時間の問題でしょう。

*** *** ***

ポリ袋に入っているものは,フランジバック調整用のスペーサーです。
100分の3,5,7,10,20mm用で大量に在庫しています。
これはデジタルになってもスケアリング調整用などに使えますので
近日中に設ける「頒布コーナー」で,ご希望の方にはお譲りする予定です。

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2009年1月10日 (土)

頒布品発送します。(星空研究会分)

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星空研究会の場でお約束しました頒布品ですがやっと準備ができました。

予定より遅れてしまい年を越してしまいましたが,この連休明けには発送します。
安価なものですので定形外郵便で発送しますので,ご注文いただいた方
は暫くお待ち下さい。
なお17日の土曜までに届かない場合は事故の可能性もありますので
ご連絡いただけると幸いです。(たぶん私の発送ミスと思いますが)

今回の頒布は,星空研究会でご要望のあった
・手回しできるNJP用の極軸高度調整ネジ@900円
・ビクセン規格のアリガタ押さえネジ(アリガタに傷が付きにくいもの)@1300円
(何れもすべてステンレス製)の2点ですが,今後要望の多いものについては
HP上での頒布を計画しております。

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