天体写真

2017年4月27日 (木)

桜と北斗七星

B17_04_27

先日紹介した「桜とサソリ座」の写真は日曜の夜に撮りましたが
この写真は前夜に撮った「桜と北斗七星」です。

2晩ともにたいへん良い天気でしたが,どちらかと言えば日曜日のほうが
低空まで澄んでいたようです。
写真の左型(西側)は熊本市内方向でその影響をうけ明るくなっています。

観測所の上にりゅう座の頭の部分が写っていますが
この直ぐそばにタットル-ジャコビニ-クレサーク彗星(41P)がいました。


撮影データ
NIKON D810A,TAMRON SP15-30mmF2.8→15mm 3.5,ISO3200,露出60秒
レンズの後ろにLeeNo2フィルター併用,PENTAX75赤道儀でガイド撮影。
桜の木を弱いライトで照らしています。


ちょっとアングルが違いますが昼間の桜です。
この桜はこの土地を手に入れた翌年に妻が植えましたがそれから
11年も経っています。

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2017年4月24日 (月)

久しぶりの天体写真

B170424

この土,日はSIGMA135mm F1.8 DG HSMの試写やタットル-ジャコビニ-クレサーク
彗星(41P)を撮影するために観測所に行きました。

この時期にしては珍しく透明度が高くて低空まで良く見えていたので
試写などの合間に,お気に入りの桜を入れてサソリ座も撮ってみました。
ここを作り始めた頃に植えた桜のうちの一本で白くて大きな花を咲かせます。

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観測所の西側には高さ2mほどの丘?があり,そこから見た東側の景色です。
 

最初の写真は24mmで撮ったものをトリミング,下は15mmのノートリミングです。
いずれもNIKON D810A,TAMRON SP15-30mmF2.8→3.5
ISO3200,露出60秒の1枚画像,レンズの後ろにLeeNo2フィルター併用。
最初の写真は明るさとコントラストを調整,下の写真は撮ったままですが
肉眼で見たイメージに近いようです。

最初の1枚は桜に軽く照明を当ています。また下の写真は室内に置いた
パソコンのモニターで庭木がかすかに照らされています。

B17_04_241

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2017年1月 3日 (火)

SIGMA Art50-100mm F1.8 DC HSMなどのテスト

年末・年始期間中に題記他のレンズテストを行いました。
備忘録を兼ねてアップいたします。

赤道儀は,いつものPENTAX75赤道儀を改造したポータブル仕様です。

視野中央付近(目立つ対象を選択したのでかなり中心からズレています)
と四隅の400Pixelを100%で切り出さしています。
撮影条件は,絞りF4(Apo Sonnar 135mmF2のみF3.5)でカメラボディはD810A
ISO16000,180秒露出です。SIGMAのArt50-100mm F1.8 DC HSMは
APS-C用なのでD810AはDXフォーマットで撮影しています。


最初は,SIGMAのArtシリーズ50-100mm F1.8 DC HSMの50mm端です。

50_100_f18_50_f4


これは,上記の100mm端です。

50_100_f18_100_f4


これは,APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSMです。

180_f28_f4


以下は,比較用のApo Sonnar T*2/135です。
(第一象限と第四象限の写真が同じになっています。後で訂正いたします)

135_f2_f35


次は明るい恒星の光条の出方を比較するために3本のレンズ(4種)を並べて
みました。いずれもオリオン座のε星(三つ星の中央)付近です。

左上,右上,左下,右下の順に
・50-100mm F1.8 DC HSMの50mm端
・50-100mm F1.8 DC HSMの100mm端
・APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM
・Apo Sonnar T*2/135


Seizou
 

SIGMA50-100mmとAPO MACRO180mm の周辺像は僅かに劣化しますが
四隅とも気持ちの良い均一な星像です。
四隅の星像は比較のApo Sonnar T*2/135にはかないませんが
星の周りのパープルフリンジは殆ど感じられずApo Sonnarを凌ぎます。
特にSIGMA50-100mmの100mm端の中心星像は
Apo SonnarT*2/135より色収差,シャープさ共に勝っているようです。

(左下のAPO MACRO180mm は写野が中心から外れているので恒星が歪です)
APO MACRO180mm とApo Sonnarの比較はこちらも参照ください。

SIGMAの2本はピクセル等倍での星像はApo Sonnar に及びませんが
Webにアップする25%ほどなら四隅までシャープで均質な星像です。
色収差は極めて小さいくいずれも期待どおりの性能に満足しています。


以下はレンズの性能とは関係ありませんが,今回PENTAX75ベースのポータブル
赤道儀で,APO MACRO180mmで3分露出した13コマ連続写真です。
約40分間の追尾ですが全てのカットで追尾エラーは殆ど感じられません。

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2015年11月24日 (火)

M-GEN Dithering撮影の設定(移動量)について

M-GENが発売されて半年ほど経つので
Dithering撮影の効果については多くの方が実感されているかと思いますが
Ditheringの「量」の設定についての問い合わせがあったので検証してみました。

と言っても2月にオーストラリアでテストした後は撮影していなので
そのときの写真元に行っています。

その1その2で紹介した結果は,135mmで撮影した写真を元にしていますが
Ditheringの「量」の設定は4Pixelです。
この時は50mmのガイド鏡を使っているので撮影側は
4Pixel×135/50=約10Pixel動きます。(M-GENとカメラのPixelサイズが同じと仮定)

今日紹介するのは同じ設定のままで35mmで撮影した写真です。
同様に計算すると,4Pixel×35/50=約3Pixel写野が動くことになりますが
実際に撮影した結果も2~3Pixelずつずれています。

Compdate


以下が得られた結果ですが2Pixelの写野移動でも劇的な効果が確認されます。
(写真左は1枚画像,右は9枚をコンポジット,いずれもJPEGデーター)

B15_11_241

厳しくみれば赤いノイズが消えきっていないところもあるのでもう少し増やした
方が良いのかもしれません。
なお撮影に使った赤道儀のガイド修正速度は,RA側が±50%
DEC側が30%(RAの恒星時に対し)ですが,20秒ほど要しています。
修正速度や撮影天体の赤緯値によって変わりますが大したロスではないでしょう。


35mmでの撮影なら,ガイドは必要ないのでM-GENの目的はノイズ除去用です。
広角レンズでの撮影といえども,M-GENで制御できる赤道儀は魅力ですね。

 
それからM-GENはパソコンと繋げないか?との質問もいただきます。
スタンドアローンガイダーとパソコンを繋ぐ意味があるかは疑問ですが
以下のようにUSBケーブルでリンクできます。
離れた車の中でガイド状況や撮影状況を監視するのには便利かもしれません。

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2015年11月22日 (日)

上る冬のダイヤモンド

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先週観測所に行く用件があったのでTAMRON SP15-30mmf/2.8 Di VC USD
(SP15-30と略)の試写を行いました。雲の多い空でしたが何とか試写できました。
この写真は雲が多かった北側(左側)をトリミングしています。

以下は別のカットですが写野に観測所も入れてみました。
いずれも絞りF3.5,ISO1600で3分露出,PENTAX75赤道儀でガイドしています。


B15_11_222

ところで,SP15-30はカメラをNIKONに変えたので新たにNIKON用を入手しましたが
CANONなら,EF16-35mm F4L IS USM(EF16-35と略)との性能差が気になるところでしょう。

撮影条件が異なるので単純には比較できませんが
左は今回,SP15-30→15mmF3.5(D810Aボディ)で
右は2月にオーストラリアで撮影したEF16-35→16mmF4(5DM2)写真の周辺部です。
いずれのレンズも大変シャープですが
周辺部での星の流れはEF16-35の方が少ないようです。

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2015年7月 1日 (水)

大接近した金星と木星

B15_07_01

福岡は今朝まで豪雨でしたが,幸運にも午後から急速に回復し
0.4度まで大接近した金星と木星がみられました。

自宅屋上での撮影ですが,飛行機雲まで入って良いアクセントになりました。

東の空には大きな月が輝いていましたが
その月の視直径より接近した木星と金星です。
月も同じ条件で撮影しておけばよかったと少し後悔しています。


EOS60Da+SIGMA18-35mmF1.8→35mmF4.5で撮影

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2015年3月 7日 (土)

登るさそり座,リモートコントローラー改造その後

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オーストラリアで撮りためたEOS60Daの写真を紹介していますが
本日紹介するのは横構図の登るさそり座です。

撮影データー
・EOS60Da,ISO1600,120S×1枚
・SIGMA18-35F1.8→18mm,F3.2で撮影 ソフトフィルター使用
・スカイグラフ(2軸改造)で追尾撮影
・元画像を1/4にリサイズ(3,456×5,184→864×1,296Pixel)


縦構図は以前紹介しましたが,横構図は「天体写真の世界」で紹介されている
「夏の夜空と天の川」と雰囲気が似ていたので
南北半球での見え方の比較として掲載させていただきました。
今回はできるだけお手本の写真に近づけるよう処理(レベル補正)を行っています。


B15_03_070

上が「天体写真の世界」から掲載させていただいた北半球のさそり座
下が南半球で見るさそり座です。
こうして地上の風景が写った写真を見比べるとその差が良くわかりますよね。

「天体写真の世界」のリンクや写真の処理はご本人のご承諾を得ています。


ところでEOS用リモートコントローラーの改造は多くのお問合せをいただきました。
お問合せいただいた方には後日,特設?のページをご案内いたしますので
ご参照ください。3/16日~3/31日まで公開いたします。

先の紹介後に,照光式のスイッチを入手して試してみましたが
ランプが点灯したスイッチを押せば露出がSTARするので大変便利です。
この情報もアップするので参考になれば幸いです。


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2015年3月 5日 (木)

南天で一番華やかな領域  EOS 60Da未処理画像-6

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何度オーストラリアを訪れても,必ず撮るのがηカリーナ付近です。
紹介するはいつもの60Daで撮影したものですが
何も処理していない3分露出のJPG1枚でも見応えのある領域ですね。
散光星雲,散開星団,暗黒帯などが入り乱れています。

Zeissの135mmF2(F4に絞る)で撮影していますが
ηカリーナやバット星雲,南のプレアデスまで入れたので
APS-Cの60Daではちょっと窮屈です。
フルサイズでも同じ領域を撮りましたのでこちらは後日紹介します。


今まで紹介した写真でおわかりかと思いますがワディの空はそれほど暗くなく
街灯も消さないまま(消せますが)撮っています。
それでも1枚でこれだけ写るのは
人工光源の有無より,空気中の水分や微粒子の影響が大きいのでしょう。


ところで2年前にワディで撮影したままになっていた写真を
今回一緒に行った知人が処理してくれました。
遠征でしか使わないパソコンなので眠っていた写真ですが
日の目を見ることができたようです。

その内の大マゼラン星雲の写真ですがPROMINAR556で撮っています。
ダークやフラットがないのに綺麗に処理していただきありがとうございました。

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2015年3月 4日 (水)

南天銀河のアーチ  EOS 60Da未処理画像-5

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60Da未処理画像シーリズはまだまだ続きますが今日は南天銀河のアーチです。
写真ではアーチに見えないかと思いますが
この季節,明け方前の南の空では,東~南~西にアーチを描く銀河が見えます。
その殆どは日本からは見られない銀河です。
視点を下げ,地平線が真っ直ぐに写るようにすれば,アーチ状になるでしょう。

写真右で一際明るいのがシリウスで,その左下の明るい星がカノープスです。
左の木立の間からサソリ座が昇ってきており
その上にはスピカとカラス座が写っています。日本で見るイメージとは違いますね。

この写真は8-15mm魚眼レンズの8mm側で撮影しました。(ソフトフィルター使用)
60DaはAPS-Cサイズなので,8mmでも対角魚眼となりますが
8mmの焦点距離で僅か3分の露出でも風景は流れます。

自転している地球から星を追って撮った写真なので地上の風景が流れるのは
当然ですが,個人的には自転の航跡を感じ取れる自然な写真と思っています。

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2015年2月27日 (金)

南天の銀河と流れ星  EOS 60Da未処理画像-4

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EOS60Daで撮影した南天の銀河と流星で
南天の銀座通り?を撮影中に飛び込んだ流星なので記念になりそうです。
60Daは撮ったままでバックグラウンドがニュートラルなのでそのまま掲載できます。

今まで何度かオーストラリアで撮影していますが
今回ほど流星が写った記憶はありません。
暗い流星も含めると5~6個ほど写っているようです。

今回は暖かい季節だったので
機材のテストや撮影の合間は寝転んで星を見ていましたが
マイナス3等級ほどの流星も流れました。残念ながら写真には
収められませんでしたが散在流星が活発に流れいていたようです。

流星の流れに沿って右上に写った恒星状に見える天体は
ケンタウルス座のオメガ星団です。
恒星には明るい順にα星,β星・・・・とバイエル符号がつきますが
こうしてみると恒星と同じくΩの符号が与えられたのも納得できます。
写真では0等星のケンタウルス座α星より明るく写っていますが
肉眼で見た感じは3等星ほどでしょう。


EOS60Da+SIGMA18-35での撮影ですがトリミングしています。

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