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2024年9月 5日 (木)

バランスウエイトとして使える「Vマウントバッテリー」

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天リフでピックアップされていた「Vマウントバッテリー」をウエイトの代用として試してみました。スカイグラフに入荷したばかりのMINI CAT51を搭載しています。

Vマウントバッテリーとは業務用テレビカメラなどの規格で,このバッテリーにはD-Tapの14.8V14A出力のほか,USB-C,USB-A,12V,8Vの出力ポートを備えています。

14.8V14A出力はD-Tapコネクターで出力できるので赤道儀など大電流機器用として便利です。14.8Vが高すぎる機器ではダイオードの順方向電圧(1段当たり約0.7V)を利用して13V程度に落として使えばいいでしょう。

また12V120W程度の車載用ドライヤー電源としても使えそうで,緊急時のレンズの夜露取りに役立つでしょう。25年ほど前のオーストラリア遠征では12V7Ahの鉛シール電池(当時は機内預け入れできました)と12Vドライヤーで急場を凌いでいました。

温風を数十秒も当てれば曇りは取れるのでバッテリーの消費電力量は大した事はありません。(120Wの場合,1分間での消費電力量は2Wh)

 

肝心な事が最後になりましたが,このバッテリーの最大の魅力は固定用として本体にUNC1/4とUNC3/8のタップがある事です。写真のようにアルカスイスプレートを固定しておけばウエイトシャウトの端末に付けたクランプで固定できます。

バランスの調整は軽い(0.25kg程度)補助ウエイトで行いますが海外遠征ではウエイトを軽減でき便利です。なお今回購入したものは99Whのもので機内持ちできます。

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2019年9月12日 (木)

P-2赤道儀 星野写真撮影用アイテムの取りまとめ

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タカハシP-2赤道儀を星野撮影専用に仕立てるアイテムを取りまとめました。一部は販売を終了したものもありますがP-2用として手掛けたものの一覧です。

これらでカスタマイズしたP-2赤道儀は,精度・強度・使い勝手ともに抜群で,広角から写真のような望遠レンズまでの撮影なら失敗することはないでしょう。

以下はDS45R-60をツイン鏡筒用としてWilliamOpticsのアリガタに装着した状態です。DS45R-60はこのような使用方法も想定しており、裏面からも取り付けられます。鏡筒を付けた状態である程度のパン・チルト調整ができます。

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以下はカメラ三脚にUNC3/8ボルトで固定した状態です。ポータブル赤道儀の脱着などとしてもご使用いただけます。

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2019年8月21日 (水)

アングルファインダー接続リング GP系でも

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アングルファインダー接続リングは完売しました。ありがとうございました。2019.9.2追記

先日紹介したi-optron製の極望対応のアングルファインダー接続リングはビクセンGP系の極望のも適合*することが分かりました。ただ,既に予定数量の半数ほどご注文いただきましたので胎内星まつり会場での販売は少量となりそうです。

明日早朝から胎内まで移動するためご注文への回答が遅れます。在庫数量が少ないことから注文時期によってはご提供できない場合もあることを予めご了承いただけると幸いです。

*確認が取れているのはビクセン純正のGP用でアルミ鏡筒のものです。OEM製品や樹脂製のタイプでは確認とれておりません。

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2019年8月19日 (月)

i-optron製 極望用アングルファインダー接続リング

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8/23日からの胎内星まつりの準備を行っていますが,あいにくの天気予報ですね。

紹介するi-optron製極望のアングルファインダー接続リングも現地販売を予定していましたが,昨年のような荒天では展示もままならないのでこちらで販売します。

このリングは協栄産業さんで販売いただいているビクセンAPやSX系赤道儀用の極軸望遠鏡で使えます。i-optron極望と現物合わせで設計しているので,ガタなく接眼部に固定できます。対応するアングルファインダーは「CANON ANGLE FINDER B」のみです。ネットオークションなどで1,000~2,000円程度で入手できます。

このリングはほかの目的で使う計画だったのでフランジがあります。3か所に押し引きの光軸調整ネジ加工しているので自作のポーターブル赤道儀用としても使えそうです。

価格は3,600円(送料,税込)で20個在庫しております。出荷は8月末の予定です。

アングルファインダー接続リングは完売しました。ありがとうございました。2019.9.2追記

胎内では天文ハウストミタ/William opticsのブースを間借りし,先日ご紹介したP-2用AMD-1NやP-2,90S,EM-200,NJPなどの自動導入改造赤道儀などを展示予定です。

またWilliam opticsの新製品も展示予定で,中でもFLT156APOは世界初公開です。

 

 

 

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2018年11月20日 (火)

スカイメモR(RS)用極軸望遠鏡の限定販売

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ケンコー スカイメモR(RS)用の極軸望遠鏡は完売しました。11/25追記

ケンコー スカイメモR(RS)用の極軸望遠鏡を限定販売します。
12月1日発売で価格は9,720円(税込み,暗視野照明装置付)。限定15台です。
旧スケールのスカイメモの交換用や自作用として如何でしょうか。
 

スケールパターンは以下のタイプです。
(2005~2030年メモリ,倍率4倍,視野10度,南北両用)

北極星のほか,こぐま座δ星とケフェウス座51番星を用いるタイプですが
光学性能が良いためか4.4等のこぐま座δ星は良く見えます。
ただケフェウス座51番星は5等級と暗い上,視野の周辺になるため
明るい空では殆ど見えず,北極星とこぐま座δ星での据付になるでしょう。

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2018年7月12日 (木)

MS-3用PoleMasterAD,P.C.D.35アダプターの再販

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写真はAMD-2Nで2軸電動駆動化したPENTAX MS-3nです。
カメラレンズで撮影を容易にするために,.PC.D.35アダプター経由でSDS38を
装着しています。

MS-3は電動追尾中に両軸の手動操作ができるので眼視には極めて便利な
赤道儀ですが本格的な写真撮影もできるよう2軸駆動改造を行っています。
2軸駆動の場合,M-GENなどでデザガイドできるのが大きなメリットです。


これに伴いMS-3用のPoleMasterとP.C.D.35mmアダプターを準備しています。
各20個限定で10月発売予定です。価格は以前と変わりありません。

 ・MS-3(3n)用PoleMasterアダプター(M25-P1.0):3,780円
 ・MS-3(3n)用変換アダプター(M5-PCD43→M8-PCD35):4,320円
 

MS-3とは関係ありませんが以下はM-GENをDP38-86に装着しています。
小さいレンズではDP38-110よりDP38-86の方がコンパクトにまとまります。

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MS-3(n)のAMD-2N改造(初期ロット10台)は予約で終了しました。
次回は11月から受注再開で,このロット10台で改造を終了します。
改造費用は56,160円(税込み)です。


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2018年3月22日 (木)

五藤6.5cm赤道儀の極望

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先日紹介した五藤6.5cm赤道儀へ極軸望遠鏡を取付ました。
極軸南端の与圧ナット部に簡単な加工を行っていますが
ここはクランプフリーで回転するので正確な光軸調整が可能です。

2軸ガイドが前提なので極望で合わせる程度で充分と思いますが
極望の接続部はPOLE MASTERと互換なので精度を要求する場合は
POLE MASTERも装着できます。
POLE MASTERの場合は機械的な光軸合わせは必要ありません。

 

1月の西オーストラリア遠征の際は八分儀座の台形を探すために
以下の写真のようにスカイサファリを使ってみました。

写真は北天ですが,同じ要領で南の極が画面中央になるように
赤道儀をセッティングすれば極望の視野内に台形は導入されます。

もちろんPOLE MASTERでも同様ですがPOLE MASTERの場合はカメラの
装着状態でモニターに映る台形の回転方向が変わるので注意が必要です。


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スマホの方位アプリは磁性体の影響が懸念されますがスカイサファリでは
感じませんでした。実際に使った赤道儀はスカイグラフです。

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2017年11月17日 (金)

M-GEN用マルチチャンネル シャッターコントローラー

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長いタイトルですが,M-GENで複数のカメラのシャッターを制御する
マルチチャンネルシャッターコントローラー(MCSC)を試作しました。

撮影時間短縮のために複数のカメラ(他メーカー間も含む)で
同時撮影を行うシャッターコントローラーのご要望は多いのですが
動作確認用のカメラボディが手元にないことなどでお断りしておりました。
簡単な回路ですがやはり実機テストを行ったものでないと商品としては
出荷できません。

今回,新型レボルビング装置(RR-92)の設計のために新たにEOS-6Dを
入手しましたので以下のカメラは実機テストが行えるようになりました。
以下の機種であればメーカーが異なるD810Aと6Dの組み合わせも可能です。
①NIKON D810(A) ②EOD 6D ③EOS Kiss


試作品は回路自体はここで紹介したものをそのまま使っています。
フォトモスリレーでチャンネル間を絶縁したスイッチでカメラのシャッターを
ON/OFFするだけの簡単なものです。

ただ,今回は汎用性を持たせるために,MCSC本体は共通でカメラ専用の
接続ケーブルを選択する方法を採用します。
カメラ接続ケーブルは10cmしかありませんのでカメラボディにつけたままの
運用を推奨します。MCSCとは市販のステレオミニ延長ケーブルで繋ぎます。
 

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写真のようにカメラ接続ケーブルは上記3機種の他にオリンパスRM-CB1,UC1
ソニーS1,S2ケーブル互換品も入手しています。
これら機種については今後実機テストができればラインナップに入れる予定です。


これから内蔵電池の交換方法やチャンネル数(2Chまたは4Ch)などを決めます。
販売するのは2018.3月頃の予定で,MCSC本体が5,000円程度(2Chの場合)
カメラ接続ケーブルは500円(全機種用同額)程度を予定しています。
(MCSCはプリント基板,未加工のケースなど材料一式の販売も行います。
材料キットの場合2,500円ほどの予定です)
なお,カメラ接続ケーブルは海外調達品です。販売までには十分な数量を確保
予定ですが手配がつかなくなった場合は数量限定商品となります。

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2017年7月30日 (日)

SP50-15 ツイン鏡筒のバランス対策としても

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ポラリエフォークの記事では日食撮影のサブとしてもう一セットの追加も
検討しましたが,やはり撮影機材一式が重たすぎる(13kg超)ので断念し
ウエイト側にもう一台サブカメラをつけるツイン鏡筒にしました。
メインがFOA-60で4K動画,サブが300mmレンズで4Kフォトを撮影する
計画です。どちらも振動がないので両立できそうです。

そうなるとメインとサブの重量バランス調整が必要ですが昨日紹介した
SP50-15はザグリ穴とタップ穴を施しているので何段でも重ねられ
今回のような目的にも使えます。今回はメイン側が2.8kg,サブ側が
2.0kgですがSP50-15の2段重ねでバランスが取れています。


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なおメイン側はウエイトシャフトのねじ込み部に(M12)SDS38を装着しました。
サブ側との光軸はSDS38の標準機能を使って行います。
SDS38は中央のUNC3/8タップをM12用ザグリ穴に加工しており
SDS38の3カ所の押しネジでステンレスプレートを押す設計なので
中央のボルトが緩むことはありません。
3カ所の内1つの押しネジを少し緩めると光軸の回転調整も容易です。

写真の状態でちょうど10kgでサブ機を持って行く場合より3kgほど軽くなりました。

SP50-15は即納できますのでツイン鏡筒のバランス対策として如何でしょうか?
なお昨日の記事で価格を4,320円と記載しましたが3,780円の間違いでした。

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2017年7月29日 (土)

DS38やSDS38用スペーサープレートの販売

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今月初めに紹介しましたように,現在アリガタ/アリミゾや鏡筒バンド及び
トッププレート類を新規格に切替ています。

写真は新たに追加した新規格の125mm鏡筒バンドのTB125NとDP75-152
それとビクセン規格のDP45-152などです。
この例ではアリガタとトッププレートが同じ長さなのでオフセットの必要がない
TSA-120に適合します。
オフセットが必要なFSQ-106EDの場合はDP75-222とTP-152が最適です。
DP45-152はTB125Nなどをビクセン規格のアリミゾで運用するのに便利です。
これらの詳細は後日改めて紹介いたします。
(紹介が遅れておりますが,新製品は逐次在庫状況に追加しております)

 
話が逸れましたが今日のメインはトッププレートにつけたDS38やSDS38を
嵩上げするスペーサープレートのSP50-15です。

主な用途はDS38やSDS38を赤道儀やプレートにつけた際に発生するツマミの
干渉防止用です。
15mm嵩上げされるのでマッチプレートにつけた場合も容易にクランプできます。

以下は傾斜キャリングハンドルとガイド鏡の干渉を防ぐ目的で装着しています。

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SP50-15の価格は3,780円(税込み)送料は180円です。
主な仕様
 ・外形50mm角,厚み15mm
 ・M8のザグリ穴とM8タップ穴(貫通)を十字に35mm間隔で配列
 ・中央はUNC3/8やM10ボルト用貫通穴
 ・付属ボルトは低頭M8-10,M8-16各2本
 *スペーサーなので表面処理はブラスト無しの白アルマイトです。

ザグリ穴はSP50-15を上面からプレートに固定し,その上にDS38を取り付けます。
タップ穴はSP50-15の裏面からもボルトで固定するためのもので
穴加工のプレートや裏返したアリミゾに固定できます。

以下は表と裏の写真です。

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