提携社の製品/情報

2016年9月 5日 (月)

フラット光源の導入

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この夏は大変な暑さですが自宅ドーム内の機材はずっと待機状態です。
連日40℃近い室温になりますが冷却CCDカメラは取り外していません。

私はこの程度の温度が電子機器に悪影響を及ぼすとは思っていませんが
以前,FLIの社長に直接お逢いする機会があったので
「使わない時は取り外して防湿庫で保管した方が良いのか」と尋ねたら
ナンセンスとの事でした。
もしそうならプロの観測装置として使えないので心配する必要はないそうです。


先月の記事のあと,海外製自動導入コントローラーを評価するために
一時的に赤道儀入れ換えたりしていますが結局撮影に至っていません。
進んだのはフラット光源を導入しフラット画像を撮っただけです。

このフラット光源はドイツのTSで手配しましたが注文後3日で届きました。
いつもの事ですがTSの対応は早いです。

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2014年5月 6日 (火)

テスト中のVELOCE RH300

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納品前のVELOCE RH300の最終検査を行っています。
写真は国産の接眼部をつけて光軸の確認を行っているところです。

VELOCE RH300は30cm(開口径は314mm)F3のアストログラフですが
25kgと軽量で全長も短いので写真のようにMS-5にでも搭載できます。

数字の上ではEM-400やEM-500でも搭載できますが
現実的な運用を行うために,今回は中央光学のHG20赤道儀に搭載されます。

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第1レンズ側から撮影していますが複雑な構造体が見えます。
これは最近発表されたRH250の構造説明にあるバッフルと同じものです。

このRH250の説明にある
「Spot size (@60 mm from axis) under 3.6 micron 」は大変気になりますね。
RH300は中心で6μm ,光軸から26mmの位置で12μmだから驚異的な値です。


ところで
OFFICINA STELLARE社のHPでηーカリーナ星雲の写真を見つけました。
RH200+STL11000Mで撮影された写真ですが
RH200は9kg程度なのでその気になれば南半球まで持って行けそうです。
もちろん預け入れですがイタリアから送られてくるのと同じ条件ですから。
それにしても昨日の写真とは大違いです。


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2013年5月28日 (火)

VELOCE RH200の入荷状況

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OFFICINA STELLARE社の20cmF3アストログラフVELOCE RH200は
当初予定から遅れておりましたが2月末締め発注分が入荷しました。
3月以降にご注文いただいた分については受注数量が多いため
現在メーカーと出荷時期を調整しております。

現在,専用のアリガタやフォーカサーなどほぼ製作が完了しています。
またデジタルカメラでご使用の場合のアダプター類も製作中なので
オプションが揃いましたら改めてご紹介いたします。

さらにお客様のCCDカメラに合った接続スリーブや
ガイド鏡,ファインダーの取付台座なども特注で製作します。

写真は入荷後の検品状況です。
恒星を使って内外像などの検査を行いますが
空輸に伴う若干の光軸ズレは再調整後に出荷します。


ところでパンスターズ彗星は日本では良く見えませんでしたが
北欧などでは綺麗な写真が撮られたようです。
これはRH200とSTL11000で撮影された近日点通過後のパンスターズの写真です。

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2013年2月20日 (水)

VELOCE RH200について-4

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今夜は雲が多いながらも晴れ間がでていたので光軸の確認を行いました。

確認しておきたかったのは光軸ズレの有無より調整の感触です。
この手の光学系はユーザーが調整して使える状態にする事を前提としていますが
そのためには調整の容易さが重要だからです。

当然ですが,イタリアから空輸されたので光軸は僅かにずれていましたが
高倍率アイピース(TMBのSW4mm)を使い恒星をぼかした像で調整した結果
ごく短時間でマニュアルのとおり調整できました。
眼視用の反射望遠鏡の光軸調整要領で行いましたがたぶん十分でしょう。
最初はいびつだった焦点像も綺麗になりました。


一連の紹介の最初に触れた3カ所の光軸調整ネジは
スプリングで引かれているので押しネジを回すだけで調整できます。
実際に触った感触は,調整に対して結果(見ている像の変化)が
敏感に反応するため調整は容易でした。
調整ネジは適度のトルク感があり精密感があります。

まだ実写していませんが,調整後の星像を見た感じでは
眼視用の反射望遠鏡と同じ要領で簡単に調整できると実感しました。
最終的には実写で追い込む必要があるかと思いますが
高倍率アイピースを用い拡大した星像で調整しているのでほぼ合っていると思います。

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2013年2月18日 (月)

VELOCE RH200について-3

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今日はVELOCE RH200の光学系についてご説明いたします。
本来なら最初に触れるべきですが三回目になってしまいました。

この光学系はイタリアのMassimo Riccardi博士が設計したもので
補正板(正確には収束系の凸レンズ),裏面反射の主鏡,副鏡(補正板中央にメッキ)
補正レンズからなります。
補正板が収束系なので主鏡は有効口径の20cmより小さくなっています。


Vrh200coupe01


鏡筒はそれらのエレメントを確実に保持するためアルミ合金を削り出し加工しており
副鏡(補正板)の保持機構に温度補償機能を持たせているとの事です。
これに容易な光軸調整機構とそのまま撮影に使えるフォーカサーを有しています。
1枚目の写真で補正板の奥に見えるのは鏡筒と一体構造の絞りです。
(上記のイラストとは若干仕様が変更されています)


光学的特徴は何と言ってもF3の明るさと広写野です。
フルサイズの周辺までほぼ完璧な星像で多くの作例が発表されています。
中でも,網状星雲M31の写真には驚かされます。
好みの問題ですが,スパイダーの光状が出ないのですっきりした写真になり
気のせいかも知れませんが星々の色が良く出ているようです。


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20cm反射で70万円強なら非常に高価といえますが
高性能屈折望遠鏡と比較すれば決して高いものではありません。

RH200は中央遮蔽が55%もあるので
計算上の有効径は167mmで実効Fは3.6になります。
控えめにみて15cmF4とした場合
それに見合う高性能屈折望遠鏡や望遠レンズと比べればむしろ安価です。

写真の15cm屈折望遠鏡は非常に高性能ですが
レデューサーで明るくしてもF5,6程度なのでRH200の2倍以上の露出が必要です。
平日の夜に自宅の庭先でHαで撮影する場合や
一晩で作品を撮り終えたいときなどこの差は大きいと思えます。


輸入商品の場合,このところの円安への移行期に発売するのは
タイミングが悪いのですが,メーカーの協力で価格を抑えており
特にRH300の220万円は円高時に購入された場合と変わりないほどです。

 
 


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2013年2月17日 (日)

VELOCE RH200について-2

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VELOCE RH200についての2回目は鏡筒の保持とガイドについてです。

RH200は標準でビクセン規格のアリガタ(海外ではダブテールと呼んでいます)
仕様ですが,自宅の観測所では既設のアリミゾに合わせるため
RH200付属のアリガタをロスマンディ規格のアリガタ(DP75-250)に縫い合わせて
固定しました。
鏡筒全体の保持強度はビクセン規格のアリガタを鏡筒に固定している方法
(一方の端のみで固定)に依存しますが純正のままで特に問題なさそうです。

ガイド鏡もアリガタを固定した頑丈な後部プレートに固定するので
仮にアリガタのたわみがあったとしても撮影結果には影響しないでしょう。
心配ならオフアキガイドを行えば完璧です。
RH200は海外で多く使われていますが,ほとんどの方は純正のアリガタです。

ただ,下の写真のような立派な鏡筒バンドも販売していますので
固定観測の場合はこちらがお勧めです。
フードのスライドができなくなりますがさらに格好が良くなりますから。
このバンドはオプション(約40,000円)扱いですが
最初からバンド仕様で出荷できないか確認をとっています。


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2013年2月15日 (金)

VELOCE RH200について-1

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本日イタリアからVELOCE RH200が届きました。
最初に持った感じは,筒が極端に短いため(筒の部分は30cm弱)取り回しが容易です。
これなら移動観測でもあまり苦にならないでしょう。

この光学系は簡単に言えば,カメラ用のレフタイプの望遠レンズみたいなものです。
図の左半分はフードですから極端に短い鏡筒がご理解いただけると思います。

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これから数回に分けて紹介させていただきますが
まずはみなさんの一番の関心点かと思う光軸の調整機構です。

マニュアルにはこの光学系の調整は以下の2点と書かれています。

・主鏡の光軸調整
   実際の星を導入しピントを外した状態で副鏡の陰を主鏡に対して中心に持ってくる
・それと別に設けられた焦点面の傾き(スケアリング)の調整
   実写して四隅の星像を均一化する

下の写真の奥まった方が主鏡調整です。
通常の押し引きネジと違い,スプリングで押されているので調整は引きネジだけです。
120度ごとに3カ所設置されています。ちなみに主鏡は裏面反射鏡です。

その左上の一対の押し引きネジが焦点面の傾き調整です。
4カ所に設置され写真の四隅に合わせて調整できます。
赤の鏡筒に対して,黒いアルマイト部分の傾きを調整します。

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これは上位機種(RiLA600mmF3.8)ですがこれも主鏡調整はスプリングで押しています。

Rila600


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2013年2月 9日 (土)

StarlightXpress Lodestarの価格改定について

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保有在庫は完売いたしました。
次期ロットの入荷は2月末の予定ですが
2月20日までは従来価格でお受けいたしております。  2013.2.12追記
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StarlightXpress Lodestarはこのところの急激な円安のため
2月20日から価格改定することとなりました。
単体価格は59,800円から66,200円となりますのでよろしくお願いいたします。


K-ASTEC仕様のLodestarはすべて写真のように
ケーブル固定処理を行っての出荷となります。
ケーブル長は以下のいずれかからお選びいただけます。

・USBケーブル         0.9m,1.8m,3.0mのいずれか
・ガイドケーブル(RJ11仕様)  0.9m,1.8m,3.0mのいずれか

ケーブル長はUSB(U**m)とガイドケーブル(G**m)をそれぞれご指定いただけます。
例としては,U1.8G0.9などとご指定ください。
各ケーブルは工業用で信頼性の高いUSBケーブルと
寒い時でも取り回しが楽な柔らかいガイドケーブルになります。
なお,お客様でのケーブルの交換も容易なので,ケーブル単体の販売も行います。
価格は2本セットで2,000円です。

StarlightXpress Lodestarは僅かですが在庫もございますので即納できます。
次期ロットの入荷は2月末の予定です。

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2013年1月21日 (月)

OFFICINA STELLARE社製品取扱い開始について

このたびイタリアOFFICINA STELLARE社製品の取扱いを開始することとなりました。

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同社は,興味深いアストロカメラを数多くラインナップしていますが
上の写真は最も小口径の20cmF3のアストロカメラ,VELOCE RH200です。

重さは約8.4kg,鏡筒長は約25cm(フードは含まず)なのでEM-200クラスの赤道儀にも
搭載できます。RH200で撮影したM45の写真です。

K-ASTECでは自社製のフォーカサーやアリガタアリミゾさらにガイドシステムなどの
鏡筒周りのアクセサリを標準装備して販売予定です。
RH200に専用フォーカサーを付けた基本仕様の場合,785,000円を予定しております。

現在,オプション開発用として手配中ですので入荷しましたら詳細を発表いたします。


また,上記以外のアストロカメラなども販売いたします。
一例として
・30cmF3のVELOCE RH300 OTAは約2,200,000円
・30cmF3.8のRILA300 OTAは約1,700,000円
・30cmF5.6のULTRA CRC300 OTAは約1,600,000円
で何れも基本仕様の価格です。

上記価格は参考用で,仕様や為替レートにより変わります。
詳細は別途お見積もりによります。
価格には輸入に関わる費用は全て含んでおりますが国内送料は別途必要です。
詳細は後日HPにアップいたします。
 
40cmF3.8のRILA400による作例写真をご紹介します。

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2012年10月 3日 (水)

Kastron Alpha 310CAの作例写真 (お客様ご提供)

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・クリックで1,920×1,280pixelで表示
・フルサイズモノクロ冷却CCDカメラ(ML11002)で撮影


以前,日本国内向け第1号機としてご紹介しました
AstroDreamTech製アストロカメラ(Kastron Alpha 310CA)で撮影された
素晴らしい写真をいただきましたのでご紹介いたします。

このところの天候不順やお仕事の関係でなかなかテスト撮影もできなかったそうですが
光軸の追い込みも完了しこれからは実戦配備されるとの事です。
それにしても素晴らしい写真ですね。
撮影技術もさることながらナチュラルで透明感のある控え目な画像処理も綺麗です。


AstroDreamTechの代表は「口径が大きくなると暗い星の色も表現できる」と
言ってましたが正にそれを感じる写真です。


現在2号機として40cmF2.9のプライムフォーカスカメラを受注しております。
しばらくは受注生産になりますが,来年には今回ご紹介する光学系と同じタイプの
25cmF3.6のアストロカメラを量産する計画がありますのでご期待ください。
量産と言っても今回ご紹介した310CAのようにフォーカサー,フィルターホイール
カメラ廻りの設計から,さらにはオフアキ対応仕様も承ります。

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