今年の「星宴」も快晴に恵まれました
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この夏の九州北部は,梅雨明け後2週間ほどは抜けるような青空が続きましたが,7月下旬以降不安定な天気になってしまいました。やっと晴れそうなので10月1日と2日観測所に出かけました。低空はやや霞んでいましたが一晩中快晴に恵まれました。
写真は10月2日早朝のC/2025A6(LEMMON)彗星です。120秒露出の1枚画像を強調処理しています。(レナード彗星のようなコンポジットを試みましたが上手く行かず1枚画像となっています)以下は上弦過ぎの月に照らされた撮影機材です。
FDK-170(17cmF5),EOS Ra,ISO6400,露光120S,エルで光機GX-1(TiTaN改造)赤道儀でガイド
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お客様の五藤光学6.5cm赤道儀をSynScan化しました。改造内容はこちらで紹介した個人用と変わらず,EQM-35PRO用SynScanコントローラーで駆動で駆動します。(今回の改造は以前からご依頼されていたものです。現在は改造の受注は行っておりません)
今回の改造で赤道儀のオーバーホールも行ったので,こちらでアップしていた軸周りの構造を改めて紹介します。
以下は極軸周りの分解状態で,極軸ハウジングは極軸が通る中心穴と,ウォームホイールが入る外周部の2重構造になっています。上段の写真はウォームホイールを極軸ハウジングから抜いた状態で,下段がハウジングに差し込んだ状態です。
極軸はハウジングの中心軸で保持され,その外側のウォームホイールは極軸に回転力だけを与えています。これにより軸に掛かる荷重の影響で,ウォームホイールとウォーム軸の噛み合いが変化することはありません。また一般的な構造の赤道儀に対して,極軸の保持スパンを長くとれるため小型(極軸方向が短い)なります。
この構造は鋳物でしか作れないでしょう。今後このような赤道儀は製作されないと思いますが,基本性能が優れた赤道儀を最新のコントローラーで蘇らせるのも一つの楽しみ方かも知れませんね。
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EM-100、EM-200赤道儀に引き続き,個人用の五藤光学6.5cm赤道儀をSynScan化しました。これまでMTS-3で運用していましたが,コントローラーを共用できるようモーター周りを入れ替えています。
この赤道儀の基本構造はマークXと同じで,ウォームホイールやギヤは同じ物が使われています。そのため追尾精度も変わらず,私がこれまでテストした複数の個体ではPモーションは±10秒を越える個体はありませんでした。
マークXやこの赤道儀の大きな特徴はここで説明していますが,荷重はホイールに掛からない構造なので荷重によりギヤのかみ合わせが固くなる事は殆どありません。
極軸望遠鏡がないために,撮影用としてはあまり魅力的ではありませんでしたが,ASI Airなどで簡単に極軸あわせができる現在では,大きなデメリットではなくなったでしょう。極望のあるマークXと違い赤緯軸の保持スパンが長い事がメリットになるかも知れません。
マークXもですがターンバックル式の極軸高度調整はとても使いやすいです。
以下は極軸高度・方位調整部も含めた改造を依頼されている方のために大きめの写真を掲載しています。現在改造の受注は行っていませんが,モータープレート(使用するモーターの型番は写真を拡大すると分かります)は少し余剰があります。ご希望の方はメールでご連絡いただけると幸いです。価格はRA,DEC用2枚組で4,400円です。
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7/30日,428でナローバンド撮影の合間にLAOWA12mmで撮った夏の銀河です。
ソフトフィルター(Lee No2)を用い,さそり座~夏の大三角まで納めましたが,超広角レンズなのでもう一段強いフィルターでも良かったみたいです。観測所から見下ろす木々は月齢5過ぎの月に照らされており,肉眼で見たイメージに近いでしょう。
このレンズは周辺減光が目立つもののシャープで色に滲みも少ないようです。超広角でありながら写野周辺のひずみが少なく,夏の大三角の形もあまり崩れていません。
EOS Ra,LAOWA12mm Zero-D F2.8開放,ISO6400,露光60S,Lee No2使用,JPEG1枚,ゴニオステージ赤道儀でガイド
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以前から気になっていた,フィルターの向き(裏表)が画像に影響するかを試してみました。
結果は,今回使用したフィルターに限った事かも知れませんが,向きを変えても相違を見いだす事はできませんでした。写真のEFレンズのフィルタードロワーはどちら向きにでも挿入できるので比較は容易です。
枠ありフィルターはホイールやドロワーにねじ込むので,向きを変える事はできませんが,枠なしの場合注意しないと裏表が逆に装着されます。「反射する像から蒸着面を見つけ,それを対物側に向ける」や「センサーからの反射光の影響を軽減する目的で強く反射する面を対物側に向ける」などの情報がありますが,いまいちよく分からないので試した次第です。
なお,今回撮影に使ったナローバンドフィルターは,F2.2の光学系でも使える「Triad Ultra Quad-Band Narrowband Filter」で,以下のように完全に4波長帯を透過するタイプです。2波長帯の透過幅を広げて「Quad Band Pass」と呼ぶ製品とは根本的に異なるフィルターです。
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九州地方は7月21日から好天が続いています。滅多にないチャンスなので,29,30日両日もテスト撮影に出かけました。
今回は初めて使う「Radian Triad Ultra Quad-Band Narrowband Filter」の効果と,フィルターの表裏が画像に影響するかを確認するのが主な目的でしたが,まずは超手抜き写真の紹介です。
全て露光3分の1枚画像の明るさと色合いの調整を行っただけなので荒れていますがそれなりに写っていますね。今回4対象撮りましたが,こうしてみるとフルサイズ400mmは夏のメジャーな天体にちょうど良い焦点距離と感じました。
撮影データー:EOS Ra,EF400mmF2.8→2.8,OPT TRIAD FILTER,ISO6400,露光180秒
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7月22日~23日の夜はこちらの記事で紹介したGFX-50SⅡの長秒露出時の熱カブリの再確認などを行う予定で観測所に出かけました。(結論は気温が低くテストにならず)
熱カブリ確認だけなら自宅でできますが,新月期で予報も良かったので出かけました。夏場は昼は晴れていても夜になると曇ってしまうことが多いのですが,この2日間は朝まで快晴で透明度も素晴らしく,寝転んで夏の夜空を堪能できました。
本題ですが,通常熱カブリ(ノイズ)対策は液晶パネルの裏側をクーラーで冷やしますが,そうすると液晶パネルの開閉ができなくなります。他に方法がないか試していたら,GFX-50SⅡは,数分間露出すると液晶パネル裏面よりボディ底面が暖かくなる事に気づきました。
熱カブリが顕著なのは気温が30℃ほどだったのでここを少し冷やせば効果があると考えました。事前に室温28℃ほどでテストしましたが写真のように底面にクーラーを貼り付けるとこの部分は22℃程まで冷えます。
ところが何とこの2日間,夜10時頃の気温は20~23℃(朝は19℃)だった上,涼しい(半袖では寒く感じる)風が吹いていたので肝心のテストはできませんでした。この温度なら殆どカブリはでません。
ということでテストになりませんでしたが,GFX50SⅡ+GF250mmF4で撮影したJPEG撮って出し画像です。熱カブリは殆ど感じられません。ISO3200,露出200S,超秒ノイズ低減OFF,写野8256×6192Pixelを1/4(2064×1548)にリサイズ
以下は合間に撮ったTAMRON35mmF1.4とSIGMA70mmF2.8MACROの撮って出し画像です。いずれも色滲みがなくとてもシャープです。四隅の星像も揃っており、神レンズでしょう。
EOS Ra+TAMRON35mmF1.4→3.2で撮影したJPEG撮って出し。ISO1600,露出120S,写野4480×6720Pixelを1/2(2240×3360)にリサイズ。
EOS Ra+SIGMA70mmF2.8→2.8で撮影したJPEG撮って出し。ISO1600,露出90S,写野4480×6720Pixelを1/2(2240×3360)にリサイズ。
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