ちょっと一息

2018年5月21日 (月)

伝達系の偏心によるPモーション相殺-1ギヤとベルトの比較

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五藤光学6.5cm赤道儀は両軸全周微動なので自動導入改造に適しています。
基本構造や,ウォーム回りの仕様はマークXと同じなので強度や精度は
変わりありませんが極軸望遠鏡は内蔵されていません。
ポールマスターが使える現在では大したデメリットではなくなり,マークXの
ように分離できない構造のために軽くてコンパクトです。
またモーターをスマートにレイアウトできる構造はマークXにない魅力です。
 

この6.5cm赤道儀は同社のマークXやスカイグラフの標準的な値と変わらず
±10秒角強のPモーションがあります。
充分高精度なのですが,P-2や90Sなどと比べるとやや劣るため伝達系での
軽減を試してみる予定です。
Pモーションは極めて滑らかなサインカーブを描くので伝達ギヤの偏心を
逆手にとった手法でモーションを相殺できるかも知れません。

ギヤ伝達の場合,ギヤの偏心は噛み合いが深くなったり浅くなったりする
ために駆動の進み遅れが発生し,その量は私の経験ではギヤの偏心が
5/100mmほどで10秒角ほどと記憶しています。
位相が180度ズレた位置で故意にスパーギヤを偏心させればPモーションを
相殺するという理屈で初代ATLUX赤道儀でも採用されています。

ただ問題は軸間距離やPECの適応性(この件は別途記事にする予定です)
のためベルト伝達を採用していますがギヤ同様の現象が起きるか不明です。
プーリーの偏心でベルトの張りが変化して同じことになるかと想像しますが。
 

 
前置きが長くなりましたが,ベルト伝達でのPモーション相殺テストを行う前に
ギヤとベルト伝達の比較を行いました。
まずは互いにどのような相違があるかを整理しておきたかったからです。

以下のガイドグラフは同一個体のウォーム軸とモーター軸をそれぞれで
伝達した場合で上がベルト,下がギヤです。
(最初の写真は比較のためにベルトとギヤは別の個体となっています)

ギヤ伝達の場合,アイドラーギヤも含めたギヤの偏心で複数の波が重畳
していますが振幅やモーションの傾向に変わりはないようです。
このデーターを元にベルト伝達でもモーションの相殺が可能か試してみます。

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2018年5月 8日 (火)

D型赤道儀にスラストベアリングを組み込む

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D型赤道儀の極軸は1対のテーパーローラーベアリングで保持されていますが
ウォームホイールとハウジング間のスラスト力は赤いファイバーワッシャーで
受けているために強い与圧をかけられません。
ファイバーワッシャーを挟んでいますが与圧をかけようとすると摩擦が大きくなり
クランプフリー回転が渋くなります。

対策としてワッシャーをスラストベアリングに代えれば与圧をかけられますが
見た感じではそのままでベアリングが組み込めそうです。

D型の上位機種の8cm用にはスラストベアリングが採用されているので両機の
ウォームホイールやハウジングが共通ならD型にもそのままでベアリングが
組み込めそうです。彫り込み部の直径や深さも市販のベアリングに合致するので
試してみたら案の定ほぼ無加工で組み込めました。


上の写真の赤いリングがファイバーワッシャーで手前がスラストベアリングです。
ハウジング側にはスラストベアリングの受け側を装着しています。
改造前はファイバーワッシャーがホイールの上面とハウジング間に
挟まれていましたが改造後はスラストベアリングがこの役目を果たします。


下はウォームホイールにスラストベアリングを装着した状態です。

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なおウォームホイールの経年変化で若干内径を研磨する必要はありました。
下は研磨後のホイールです。

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与圧の目的は単にクランプフリー回転を滑らかにするだけでなく
ここで紹介したとおり剛性が増します。
また与圧がかけられない赤道儀ではクランプとウォームの相対位置で
ウォームの噛み合いが微妙に変化しますがこれも小さくなります。


与圧とは関係ありませんが,この時代のタカハシ製赤道儀はホイールを
押さえる真鍮版(ハウジング内部の板状のもの)とハウジングの隙間を
鉛棒で埋められています。
クランプを締めた際に軸が微妙に回転するのを防ぐためなので分解時は
紛失に注意が必要です。

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2018年3月 4日 (日)

銀塩アストロカメラから20年

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今から20年ほど前の事ですが,マミヤプレスの6×7(6×9)フィルムバックを
利用したアストロカメラ(フィルム吸引式)を製作していました。
その後の4×5判も含め殆どはOEM供給でしたが70台ほど作っています。

35mm用は主に対角魚眼レンズを装着した全天カメラ用ですが,レンズの
イメージサークルを極限まで利用する円形カメラとしても使われました。
 

デジタル時代になってからも,35mm判レンズとラージフォーマットセンサーとの
組み合わせに興味が残りましたが,カメラ側のフランジバックの制約などで
なかなか実現できませんでした。


そんな中,StarlightXpressから条件を満たす冷却CCDカメラが発売されたので
早速入手してみました。
写真はまだフィルターホイールも無い状態ですが試写はでききます。

この冷却CCDカメラはKAF-16803搭載のTrius SX-56です。
フルフレームのカメラはシャッターが必須ですが特殊なシャッターにより
短いフランジバック(16mm,標準装備のスケアリング調整機構を含む)を
実現しています。
これならフィルターを併用してもレンズのバックフォーカスを満足します。

銀塩のアストロカメラから20年経ちましたが同じように楽めそうです。


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ところで写真マミヤプレスホルダーはご希望の方へ差し上げます。
(レンズマウント付は記念に残すのでお譲りする対象ではありません)
殆どが未使用品なのでどれも綺麗なものです。
もしも銀塩での撮影を続けられる方がいらっしゃったらご一報ください。
送料のみでお譲りいたします。
受付は2018.3.31まででその後は廃棄いたします。


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2017年12月 4日 (月)

スーパームーンとアルデバランとの大接近

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昨夜も良く晴れたので出したままにしておいた五藤の8cmで月を見ました。
後で知ったのですが昨夜の満月はスーパームーンだったのですね。
日頃月を見ないので気づきませんでしたが知っていれば感動したかも?

それより真っ白な満月の傍らでオレンジ色に輝くアルデバランが印象的でした。
光度差が大きいので写真では表現できませんが肉眼ではとても綺麗な対比です。
これも後で知ったのですが稚内ではアルデバラン食だったのですね。 


ところでMTS-3で月を追尾してみましたが眼視では必要性は感じません。
一点を見続ける訳でもないので恒星時との差は気になりませんが
撮影では便利かも知れませんね。
銀塩時代に皆既月食を撮っていた頃は月追尾の必要性を実感していました。
なおマークX用のMTS-3の追尾周波数は560PPSほどです。
ほぼ無振動駆動なので月や惑星観測に最適です。


紹介するマークX用など,MTS-3を使った自動導入モータードライブや赤道儀の
改造は沢山のバックオーダーを頂いております。
申し訳ありませんが,新規のご対応は2018.9月以降になりそうです。

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2017年12月 3日 (日)

8cm望遠鏡で月見

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滅多に月を見ることはありませんが,昨夜はMTS-3の月追尾を試して
みたかったので満月前の大きな月を見ました。
写真は五藤光学の8cmF12.5で,これにペンタックスのOr18やOr6mmで
見た月はコントラストが高くよく見えます。
いつもテストばかりしていますがたまには月を見るのも良いですね。


マークXに搭載する8cm屈折は,F8.25,F12.5,F15の3種から選べましたが
個人的には写真のF12.5が一番バランスが良いと思います。
写真の8cmは,F12.5シリーズの中では一番安価な2枚玉セミアポですが
色収差も殆ど気にならず大変よく見えます。
社会人になった頃マークXやこの長いファインダーの鏡筒が憧れでした。

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2017年1月14日 (土)

Nikon D500の導入

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CanonからNikonのカメラへ移行して1年ほどになりますが,夏の日食用として
NikonD500を導入しました。
所有する810Aも考えましたが,個人的には日食にフルサイズは必要ないことや
バリアングルモニターが決め手になりました。4K動画撮影も大きな魅力ですね。

実はNikonに移行後もEOS60Daはつい最近まで所有していました。
プロミネンスが良く写るためですがインドネシア日食の際,転送速度が遅くて
イライラした経験があります。D500はRAW画像でも100枚ほど連写できるので
ストレスはないでしょう。

さらに予備のバッテリーや充電器なども考慮するとメーカー統一した方が
便利なので思い切って処分しました。
60Daが予想以上の高値だったのと,D500のキャッシュバックが始まった事で
あまり費用をかけずに入替できています。

ところで,D810もキャッシュバック対象になりましたが,そろそろモデルチェンジ
でしょうか?D810Aも連動してなくなるのでしょうね。
そうなるとQHYが開発中のフルサイズCMOSカメラ存在が気になりますね。


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2017年1月 4日 (水)

ドーム撤去完了

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昨日の午後から取りかかった屋上ドームの撤去が完了しました。
これまでドーム内とドームの外(南側)に設置していた2台の赤道儀は
当面はこの位置です。

ただ,ここは東側の電線から最も遠い位置なので高度20度ほどから
西の地平線に沈むまで連続して撮影できる一等地です。

撤収は面倒ですが,長時間撮影できるのでもしかするとここが定位置に
なるかも知れません。

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2017年1月 3日 (火)

初仕事

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来月自宅兼仕事場の外壁修理を行いますが,塗装の邪魔になるドームを
撤去しています。
このドームは4分割ですが,縫い合わせを部を切り離してから内側に倒すと
一人で分解できます。作業開始から30分ほどで写真の状態です。

それにしても今年の年末年始は暖かくて良い天気が続きますね。


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2016年12月 3日 (土)

タカハシFC100DL

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昨日はその後もよい天気が続きました。今朝まで快晴だったようです。
ちょっとだけ眼視にはまり?PENTAX75SDHFも引っ張り出しましたが
フォトビジュアル設計の鏡筒と眼視専用を比べるべきではなかったようです。

ただ,PENTAXのMS-3Nはモーター追尾中に手動操作ができます。
いちいちハンドコントローラーを探さなくて良いので操作性では勝っています。

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このマークXは初期型なので,後期型とはモーター取り付け部の形状が異なります。
初期型の場合,以前紹介した方法ではつかないので対策を検討中です。
今回は廃材で仮のモーターを作りましたが,この取り付け方法は出っ張っるので
保管が難しいようです。
 
タイトルの件ですが,実は昨年100本限定生産されたFC100DLを仕入れていました。
昨夜8cmと比較しようかと思いましたが,もったいないので開封は見送りました。
眼視用としては,五藤の8cmの内の1本とTSC225があれば充分でしょう。
(75SDHFは眼視性能は劣りますが,日食撮影用として出番がありそうです)


このFC100DLは買いそびれた方がおられましたらお譲りしますのでご一報いただけると幸いです。
メーカー販売価格+消費税+送料となります。もちろん未開封です。

また,五藤の8cmF15(アクロマート)鏡筒も手放す予定です。
ほぼ未使用で保管されていたものなのでコレクターアイテムとして如何でしょうか。
アイピースや太陽投影板はは未開封だったので,鏡筒も未使用かも知れません。
(私がチェックのため使用しています)価格は8万円です。(税,送料込み)

いずれも終了しました。


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2016年12月 2日 (金)

五藤光学8cm望遠鏡の天日干し

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今日は良く晴れているので,望遠鏡の天日干し?を行いました。
2本とも木箱に入っているので時々乾かさないとカビがはえそうです。

この2本の鏡筒は赤道儀とセットで入手しました。
モータードライブの設計が目的なので赤道儀だけでよかったのですが
両方とも昔憧れた望遠鏡なのでセットで大事にしています。


手前はおなじみのMark-X赤道儀(初期型)と8cmF12.5のセミアポで
奥が8cm赤道儀と8cmF15のアクロマートです。
奥の8cmの方は主に公共用として販売されたためかセミアポより
高価だったようです。

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せっかく出したので6kmほど先にある,三郡山のレーダーサイトの反射光を
使って光学性能を比較しました。
丸いレーダーサイトは一点で太陽光を反射するためテスト用として重宝します。
電線の間に白く写っているのがレーダーサイトです。

さすがに色収差はセミアポが勝っていますが,像のシャープさに
差は感じられません。いずれも大変よく見える望遠鏡です。
夜まで晴れそうなので,恒星像でもチェックする予定です。

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