ちょっと一息

2019年4月26日 (金)

PENTAX105SDHFで撮影したηカリーナ星雲と電磁誘導トラブル

B190426

今回のワディでは眼視観望も行うためPENTAX105SDHFを持ち込みました。スケジュールや夜露のために結果的にあまり観望は行えなかったのですが3晩ほど撮影に使っています。

この写真は南天でもっとも華やかなηカリーナ星雲で3分露出のJPEG1枚画像です。中心部が極端に明るいので多段階露光で撮影していますので後日,画像処理に挑戦してみたいと思っています。

撮影データ:PENTAX105SDHF 700mm(F6.7)直焦点,D810A,ISO3200,3分露出1枚画像を1/4にリサイズ,デジタル現像+レベル補正処理,2軸電動に改造した90S赤道儀,75mmCマウントレンズ+QYH5L2Mでガイド

 

実は,この撮影を行った日はなぜかガイドができないトラブルに見舞われました。常用しているPHD1ではキャプチャーするがキャリブレーションに移行せず,最新のPHD2ではキャリブレーションが異常に長い(半分フリーズしたような動作でキャリブレーションステップを20,000にしても30分ほど要す)一つ前のバージョンのPHD2ではガイドまで移行するが途中でカメラが遮断される。

前日まで順調な上,過去に経験したことのない症状ばかりだったので完全にお手上げ状態でした。ガイドカメラやケーブルの不良も考えましたが,決め手は゛前日と何が変わったか?゛でした。

下の写真にも写っていますが鏡筒には結露防止のためにAC240Vのコードヒーターを巻き付けています。前日は鏡筒のみの加熱でしたが,当日は結露が酷かったので鏡筒に加えヒーターの一部をガイドカメラに巻き付けたことです。これしか無いと思いヒーターを外してみると見事に解決しました。直接AC電源で加熱したので電磁誘導*でカメラが誤動作したのでしょう。ここまでに4時間も費やしてしまいましたので防備もかねて記事に残しました。

*一般的なテープ状の凍結防止ヒーターはヒーター線が2本並行しているのでAC電源でも電磁誘導は起きませんが,使ったヒーターは紐状なので磁性体に巻けば強い電磁誘導が発生します。これによって発生した誘導電流がガイドカメラ内部の電子回路に悪影響したものと推測します。

B1904261

この写真は天文リフレクションの編集長に撮影してもらったものです。前日の状態で鏡筒のみに巻いた紐状のヒーター線が写っています。翌日,余った部分をガイドカメラに巻いて失敗しました。(軽量化のためにトッププレートは使わず鏡筒バンドにガイドカメラを搭載しています)

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2019年3月 9日 (土)

REDCAT51 F4.9の試写-2

B1903091

昨夜はよく晴れたので改造した赤道儀の追尾テストなどを行う傍らで
REDCAT51 F4.9の試写を行いました。先月入荷した製品仕様の鏡筒です。

写野中心は極めてシャープでフルサイズ周辺でもほとんど劣化しません。
(D810A,ISO800,60S,カメラモニターのライブビューでピント合わせ
クリックでpixel等倍表示,FlatAideの等倍星像チャートで作成しています)

Rc51r3_qc


こちらはREDCAT51のMTF曲線です。
周辺でも星像の劣化が小さいことが読み取れますが実機でも設計どおりの
性能が出ているようです。

Redcat51mtf


ちなみに屋上に据え付けている片持ちフォーク赤道儀は500mm程度なら
ほぼ完ぺきに追尾するので試写に使うのに重宝しています。
以下は昨年測定し直したPモーションですが±3~4秒角程度です。

Ag140n_2


屋上で作業していると手伝ってくれる?我が家の赤ネコ?です。
たまには走り回って追尾テスト中のガイドグラフを揺らすこともありますが。

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REDCAT51は世界的な反響で製作が追い付かない状況です。
ご予約分は2月入荷でご案内しておりますが1~2か月遅れる模様です。
(今後のご注文分の納期は未定です)

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2019年2月 6日 (水)

IDAS NB1フィルター

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2/1に発売されたばかりのIDAS NB1フィルターを入手しました。
ほかにも同様のものがありますが,決め手は52mmサイズもあったことと
ナローバンド強調の効果が他より緩やかと思えたからです。

PENTAXの鏡筒ではドローチューブに58φフィルターネジがあるので
58→52ステップダウンリングで装着できます。
ここは焦点位置から12cm前方なので52mmあればフルサイズオーバー
でも使えないかと思っています。

以下は48mmと52mmの比較です。数字以上の差を感じますよね。
(有効径は46mm弱と48mm弱なので2mmしか差はありません)

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2019年1月 9日 (水)

GFX-50RとMAMIYA67用レンズ

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GFX-50RにMAMIYA RZ67用のAPOレンズを取り付けてみました。
RZ67用の接写リングから取り外したマウントにPENTAX645用ヘリコイドを付け
さらにPENTAX645→GFXのマウントアダプターで接続しています。

RZ67のレンズはPENTAX645マウントになっているのでPENTAX645→EOSなど
のマウントアダプターを使えば他のカメラでも撮影可能です。

 
B1901093
 
(3本の銀色のスペーサーはヘリコイド後段を保持するリング用です。
またRZ67のマウントとPENTAX645用ヘリコイドの接続部にはスケアリング
調整機構を設けています)


知らなかったのですがMAMIYA RZ67用をNIKONやEOSマウントに変換する
アダプター(合焦用ヘリコイド付)が商品化されているのですね。
MAMIYA67用レンズについては度々紹介していますがデジタルでもそこそこ
使える性能です。
今回の例のようにフルサイズオーバー用としては貴重な存在でしょう。


ところでここで募ったバンド(最初の写真の物)が1セットのみ残っています。
出番の少ない210mmと350mmのレンズも含め手放しますので興味の
ある方はご一報ください。2本とも並品レベルです。
3点合わせて50,000円(税込み,送料は別途)で販売いたします。
なおバンドのみはセットでの希望者が無かった場合改めでご案合いします。

ご購入いただきました。ありがとうございます。2019..10追記

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2018年12月12日 (水)

PayPayで天文機材を買うと20%キャッシュバック

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天文ハウストミタに納品に行って知ったのですが,現在PayPay決済すると
購入額の20%が還元されるそうです。
またソフトバンクの端末で決済の場合,10回に1度は全額還元されるとのこと。


もちろんタカハシ製品やQHYCCD製など高額商品でも使えます。
還元額は1ヶ月で最大50,000円とのことですが,250,0000円以上の商品では
50,000円の還元が受けられます。
ウインターセール特価と併せると40%近くお得なものもありそうです。

店舗での決済が条件ですが,近県の方はお店まで足を運ぶだけのメリットは
ありそうですね。

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2018年10月31日 (水)

ナローバンドフィルターによる写りの違いについて

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このところ天文リフレクションでナローバンド撮影に関する記事を見かけますが
フィルターによる写りの違が取り上げられていました。
気になったので今年の1月に西オーストラリアで撮影した写真を紹介します。
 

写真は左からS2,Ha,O3のフィルター(バーダー製)で撮影したものです。
200mmF2(解放)のカメラレンズとATIK16200Aで300秒撮影した1カットで
全てレベルを200-2000に切り詰めています。
(中央の写真はファイル名がLとなっていますがHaです。また全て鏡像です)
 

大マゼラン星雲のタランチュラ付近を撮っていますがこの領域はHaとO3の
写りにあまり差はないようです。
以前自宅で北アメリカ星雲を撮った時はO3の写りは良くなかったと記憶して
いますが対象によってかなり変わるようです。

ちなみに未改造のデジカメでタランチュラ星雲を撮ると青緑に写りますが
色々な波長の光を発しているのでしょうね。


B1811012

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2018年8月27日 (月)

胎内星まつり2018に行ってきました

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8/23~26日の4日間(前後2日移動日),胎内星祭り行ってきました。
福岡から会場の胎内までは片道1,250km所要時間15時間の長旅です。

今回も天文ハウストミタさんに便乗させてもらい日食遠征用ハーモニック
ドライブ赤道儀やRR-92+ジンバル式ポータブル赤道儀などを展示しました。
実際に触れていただき強度や使い勝手を体感していただくためです。
(1枚目の写真は拡大します)


いずれの赤道儀も私なりのこだわりを追求したコンセプト機(非売品)ですが
ハーモニックドライブ赤道儀の剛性には皆さん驚かれていました。
また,RR-92+ジンバルフォークは一般的なポータブル赤道儀+自由雲台
での構図合わせやガイドミスに悩まれている初心者方にも評価いただきました。


バックヤードやホテルでは韓国から参加されたHOBYM Obs代表やTAITAN
TCSの開発者との新製品談義も盛り上がりました。


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金曜日は猛暑,土曜日は豪雨と天候には恵まれませんでしたがコンサート
なども催され楽しい2日間でした。

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なんと言っても星まつりの楽しみはこれ!でしょう。
冷やし中で写真にはありませんが常連のお客様からいただいた美味しい
奈良のお酒(大吟醸)で盛り上がりました。

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2018年8月18日 (土)

FL55SSフルサイズでの試写

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昨夜はカメラの設定を間違ってしまいDXフォーマットで撮影したので
フルサイズ(FXフォーマット)で取り直しました。
バックフォーカスもメーカー推奨値(Fb=63.5)に合わせています。

比較のためにほぼ同スペックのMAMIYA250mmF4.5も(NIKONマウントに
改造)も掲載しました。
FL55SSの周辺減光は67用のMAMIYA250mmF4.5より小さくフルサイズでも
ほとんど目立ちません。

周辺星像はMAMIYA250mmF4.5が勝っていますが若干赤ハロが出ています。


ほぼ同じ写野ですが,MAMIYAの方は保持方法の都合で回転しています。
またステライメージは「周辺減光」ではなく「かぶり」を選択していました。

【FL55SS+フラットナーHD forFL55SS+HD5.5 237mmF4.3】

B180818_fl55ss

Fl55ss


【MAMIYA APO-SEKOR F250mm 1:4.5】

B180818_z250f45


Z250f45


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FL55SSの試写とGE1414の追尾テスト

B180818


バンドやフォーカサー開発のために導入したFL55SSの試写を行いました。
昨日から抜けるような青空が広がっており今朝も清々しい天気です。
(写真のFL55SS用のバンドはTB-80/65ASでDP38-190に装着しています) 


以下は周辺減光と星像の様子です。
周辺減光が少なく個人的にはフラット補正は必要ないと感じました。
なお他社製のカメラアダプターを使用しているのでバックフォーカスは
合っていません。四隅の星像はその影響を受けているのかもしれません。
以下のカメラレンズでの撮影後,DXフォーマットのままだったので
再度バックフォーカスも合わせてた上、フルサイズで撮影します。追記


B1808181_2


Dsc_2244_qc_2


FL55SSの試写の前にGE1414HDの追尾テストも行いました。
内蔵の極望でセッティング後,ガイドせずに連続して撮影した4コマです。
露出は各3分で,レンズはSIGMA50-100mm1.8の100mm端で撮影しています。
明るい星はデネブで,上下が赤径方向です。

Pモーションが±25秒ほどあるのでpixel等倍では流れがわかりますが
50%程度ならほとんどわかりません。
ここでも照会しましたが,完全な追尾を求めるなら50mm程度まででしょうね。
極望を内蔵しているので広角レンズでの星景写真用としても使えます。

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ちょっと一息 |

2018年8月11日 (土)

PENTAX75SDHFとMAMIYA67 APO500mmF6

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このところ碍子の反射光を使って色々な望遠鏡やカメラレズの比較しており
今日はPENTAX75SDHF(500mmF6.7)とMAMIYA APO500mmF6を見比べました。

 
スマホて撮ったPENTAX75SDHFの焦点外像ですが色収差が目立ちます。
一方,MAMIYA67 APO500mmF6の色は皆無と言って良いでしょう。

B1808112

実はMAMIYA67 APO500mmF6(バックフォーカスを揃えるために全てRZ用)
は3本所有しています。

3本並べてHa,S2,O3を同時撮影しても良いかな?と思っていましたが
今の状況では作っても撮影する事は無さそうです。
1本残して他の2本は手放す予定なので興味のある方はご連絡ください。
中央(美品レベル)が70,000円,右(ほぼ未使用レベル)が100,000円です。
8/15日以降はオークションに切り変えます。(こちらの方が安価でしょう)
90mmのバンドが必要となりますが直接購入の場合のみ無償で製作します。

MAMIYA67 APO500mmF6はピント合わせ機構がないので(これが安定した
性能の要因と推測)PENTAX645のヘリコイドを流用しNIKONマウントに
改造しています。
バックフォーカスが100mm以上あるので色々なアイデアが活かせます。

追記しますがこのレンズには合焦機能はありません。一番左の例の
ようなフォーカサーをご自身で取り付ける必要がございます。
2本とも終了しました。

 

色収差は極めて小さくPENTAX75SDHFの比ではありません。
星像は僅かに歪みPENTAX75SD-HFにはかないませんがプロミナー
500mmF5.6より優れています。
67用なので35mmフルサイズで使った場合周辺減光が目立ちません。
(前玉の直径は10cmほどありますが,シャッター部で絞られており
F6になっています。35mmで使った場合口径食は感じられません)
個人的な感想ですが星像に限っては天体望遠鏡に及びませんが
カメラレンズとしては最高レベルと思っています。
過去にPENTAX67の300mmや400mmEDも試していますがMAMIYAには
遠く及びませんでした。

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