Sensor Tilt Xterminator「STX」の調整方法について
Mighty CAT 71/3.2のカメラ接続部は「Sensor Tilt Xterminatorと略してSTX」称するチルト調整機構を採用しています。私が行っている調整方法を紹介いたします。STXはこちらの記事で紹介しています。
長くなっていますが,要はやみくもに調整するのではなく,一旦チルト調整代を「0」にし,四隅のピント位置を把握した上で,定量的に調整すれば容易です。
1.無改造のデジタルカメラなど,鏡筒接続面と撮像センサーの平衡性が保たれているカメラを準備する
2.以下の写真のように,STXの調整ネジ回転方向に対する移動を解りやすいようにテプラなどのシールを貼る
3.STXの調整をクリアーする。写真のようにカッターの刃などを隙間ゲージとし,チルト調整部の隙間が4カ所とも均一になるようにSTXを調整する。なお写真は厚み0.4mmのカッターの刃を使っているが,調整範囲の都合上0.5mm程度が最適
4.3でクリアーしたSTX調整ネジの鏡筒外周面にマーキングをいれる。この位置を「基準位置」とする。解りにくいですが黒のラインです。消えた時の為に直ぐ近くのレンチ穴に白のペイントで墨入れしています
5.写野中心に導入した恒星(2~3等級)でピントを合わせる。ライブビュー倍率が低いカメラはバーティノフマスクを使う
6.赤道儀を操作しデジカメのモニター左下隅(以下写真で青いテープを貼った位置)に上記の恒星を導入する
7.左下隅に導入した星にピントを合わせる。この時WIFDのレンズ系が前方に繰り出される方向でピントが合えば,対向する側(右上の青いテープを貼った側)のSTXは隙間が狭い事を意味するので,貼ったマークの「UP」側にSTXの調整ネジを回す
8.4カ所調整のSTXは1カ所を調整すれば対角側を逆に操作しなくてはならないため,対角側の調整ネジを7で回した回転角度だけ「DN」側に回す
9.最終的には中央でピントを合わせたままで,望遠鏡を操作して恒星を四隅に持って行き,その星像を見ながらSTXの操作で追い込む
調整は以上となります。説明ではモニター上で左下隅の例ですが,実際は4カ所確認した後に行います。この方法は,やみくもに調整するのではなく,ある程度の定量性があるので1時間もあれば調整できます。
なお,私の個体の調整代は回転角度で60度(レンチ穴スパン)ほどでした。調整ネジピッチは未確認ですが,仮に0.5mmとすると0.08mm程度になります。
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