
土星食観望のついでに,FCT-65DとPleiades68の実写比較を行いました。赤道儀に2本同荷し,カメラを交換して撮影しています。ガイドは行っていません。
カメラはEOS Raで,ISO1600,露出180S,ライブビューでピント合わせしています。西の低空に半月が残っていましたがまずまずの空でした。
(Pleiades68はこの撮影時からバックフォーカスを触っています。長くする方向に調整していますが悪化させている模様です)
FURD0.65Xを併用したFCT-65Dの焦点距離は260mm,Pleiades68は258mmで両者はほぼ同じ焦点距離です。中央と四隅,中心とコーナーの半分ほどの星像,写野周辺の輝星(アルニタク)の影響,周辺減光の順に比較しています。
手持ちの個体を比較した所感は以下ですが,シーイングやピント合わせ精度などの条件が異なるので参考用にしてください。
FCT-65Dのフルサイズ写野の周辺像は申し分ないが,写野中心からコーナーまでの半分ほどの星像はPleiades68が勝る。FCT-65Dは写野周辺の明るい恒星像にヒゲが発生するがPleiades68は出ない。周辺光量はPleiades68が大きい。
【FCT-65D】

【Pleiades68 】

【左:FCT-65D 右:Pleiades68 】中心からコーナーまでの半分付近の比較的明るい恒星(以下周辺減光図の赤い円外側,4時付近の4.8等星)像の比較(200%)

【左:FCT-65D 右:Pleiades68 】アルニタクのゴーストはカメラ(EOS Ra)によるもの

【左:FCT-65D 右:Pleiades68 】周辺減光の比較
