カメラ(EF)マウントとタカハシM54接続の比較について
昨日アップしたシステムチャートをご覧いただいたお客様から,カラーカメラ+フィルタードロワーで運用する場合,カメラマウントとM54接続何れが良いかとのお尋ねをいただきました。
結論から言えば,タカハシ鏡筒(特に屈折系)に加え,カメラレンズ(EFマウント限定)での撮影も行われるのであれば,ここで紹介したドロップインフィルター対応のEFマウントアダプターをお勧めします。
EFマント面とセンサーの傾きを完全に調整しておけばデジタルカメラと同じ感覚で使えます。EF Contoroller MarkⅡのレンズマウントには強力なスプリングを使っているので撓みの心配はありません。パソコンからレンズの制御が可能で三脚台座まで付いているのでカメラレンズでの撮影が極めて容易になりました。なおこのドロップインフィルター対応のEFマウントアダプターの有効内径は56mmです。(EFマウント部は28×40mm,対角47mm)
以下の写真はドロップインフィルター対応のEFマウントアダプターをFSQ-85EDにカメラ(EF)マウントアダプター装着した状態です。鏡筒側に回転装置があるのでテーパーリングは接続は不用でしょう。
こちらは昨日紹介したチャートの一部で,テーパーリング接続です。ε-130Dなど場合,接眼部の回転による光軸ズレを懸念される場合はテーパーリングで回転できる,こちらの構成がお勧めです。
以下は「ドロップインフィルター対応EFマウントアダプター」の試作品をカメラ接続面側から見た状態です。
EFマウント部以外は一体物ですがスリット部の肉厚が薄く加工が難いです。製作数量が少ない上に(10台・1ロット),試作や治具の製作などでコストがかかっていますが,価格に見合う製品になると自負しています。
この状態で光路長32mm(44-12.5+0.5)*,両側の面の傾きを角度の1分ほどに調整後出荷予定です。*光路長はフィルターの影響を確認するための実写後に決定します。
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