CCDカメラ

2017年11月23日 (木)

タカハシ鏡筒用QHY367Cスケアリング調整プレート

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先日紹介したタカハシ鏡筒用QHY367Cスケアリング調整プレートの案内です。
お問い合わせをいただきましたので実際の鏡筒に接続してみました。

鏡筒はフラットナーを装着したFSQ85EDPでOAGも含めピントが合った状態です。
細部がわかるよう少し拡大します。
ちなみにQHYCCDのHPに掲載されている構成ではOGA側のピントはでません。

CAリングやレデューサーとの接続部はタカハシ製のM54のワイドリングを使用
するのでタカハシ製鏡筒であればバックフォーカスやOAGのピントは合います。
フランジバックは55~58mm間に調整可能です。(出荷時は56.0mmに設定)
 

商品構成と価格(税込)は以下のとおりです。

・QHY367CとOAG対応M54接続スケアリング調整プレートのセット:522,000円
・QHY OAG-M:27,800円
・タカハシワイドリング:3,024円
・QHY2インチフィルターホルダー:2,176円
・QHY5LⅡM用CSマウント:-
以上合計:555,000円

OAGはCSマウントのQHY5LⅡMを装着した場合4mm引抜いた位置で合焦します。
Cマウントタイプではピントがでない場合があるのでCSマウントを添付します。
 

なお,FSQ85EDPは新規格の鏡筒バンドとアリガタやプレートを装着しています。
新規格製品システムチャート
鏡筒が短いのでバランス対策としてアリガタでのオフセットを推奨しますが
比較的軽量なQHY367Cやデジタルカメラの場合は長さ222mmのDP75-222を
フィターホイールを併用する冷却CCDカメラでは257mmのDP75-257がお勧めです。


写真はカメラレンズ用のスケアリング調整プレートを流用した試作品なので
両側にプレート取付面がありますがM54接続用はありません。
また構造上スケアリング調整には六角レンチが必要となりますがQHY367Cを
取り付けたまま調整できます。
QHY367Cはテーパーリングで脱着できるので輸送や保管に便利です。

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2017年11月22日 (水)

QHYCCD製品クリスマスセール特価

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先日の記事で触れましたが11/18~12/25日までの期間,QHY CCD製品は
クリスマスセール特価となっております。
一例としてQHY5LⅡMは通常31,320円を期間中は28,188円でのご提供です。

写真はQHY5LⅡMに75mmレンズやSR31.7B3などをセットしたQ5L75GSS-3で
QHY5LⅡMのクリスマス特価に伴い通常48,600円を45,468円での販売です。

セット内容は以下のとおりです。
・QHY5LⅡM(Cマウント仕様)
・KOWA LM75JC(ビニル製簡易フード付き)
・SR31.7B3(QHY5LⅡM専用品,50台限定生産品)
・DPL-70(ノーブランドのアルカスイスプレートを加工したもの)

基本構成は以前販売していたQ5L75GSS-2と変わりありません。

また,アルカスイス規格のクランプ兼プレートをセットしたQ5L75GSS-3CP
期間中は49,680円から46,548円となっております。
 

以下はアルカスイスクランプとプレートを使わずにSR31.7B3を直接新規格の
トッププレート(TP60-152)に装着した状態です。
新規格製品システムチャート

SR31.7B3はキャリングハンドルと干渉しないようオフセットした17.5mm間隔
2本のM6ボルトで固定できます。
傾斜キャリングハンドルが保護の役目も果たすため敢えてクランプを使い
着脱する必要はなさそうです。
このキャリングハンドルはUSBケーブルなどの固縛用としても便利です。


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2017年11月19日 (日)

NikonD810AかQHY367Cか

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これまで紹介したスケアリング調整プレートはカメラマウント仕様ですが
今回はタカハシ製鏡筒を使った直焦点撮影に用いるタイプです。
(写真手前のCAリングやレデューサーなどにM54でねじ込み接続する仕様)
 
 
製品紹介の前にタイトルの「NikonD810AかQHY367Cか」についてですが
ご存じのとおりD810AとQHY367Cは同じSONY製のセンサーを採用しています。
一長一短があり,どちらが優れるかは使用目的によると思いますが
個人的にはカメラレンズで撮影するのであれば優れた画像処理エンジンを
内蔵したD810Aの方が優位と思っています。なんと言っても手軽です。

ただ,望遠鏡での直焦点撮影となるとD810A場合は
①カメラマウントやミラーでのケラレが発生する(回折で写野周辺の星像が悪化する)
②OAGの適合が難しい
③スケアリング調整が容易に行えない
などの難問がつきまといます。特に長焦点ではOAGが使えないのは深刻です。


これに対してフランジバックが短いQHY367Cは今回紹介する調整プレートを使用
すれば上記の不具合は起きません。
このアイテムを使えば直焦点撮影においてはQHY367Cの方が優位と感じます。

以下のD810AはNikon用ワイドリングを付けたカメラマウントを,QHY367Cは
EOS用ワイドリングを装着した状態で,いずれも鏡筒とはM54取り合いです。

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写真のM54接続のスケアリング調整プレートはOAGの位置の確認用の
試作品です。(OAGの位置確認のためスペーサーで調整しています)
製品はOGAユニットなども組込み367C本体とのセット販売となります。
(一連のQHY関連製品は後日システムチャートをアップいたします)


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2017年11月18日 (土)

QHY163M用スケアリング調整プレートなど

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先日紹介したQHY367C用に引き続きQHY163MなどMedium Sizeカメラ用の
スケアリング調整プレートを開発しています。
スケアリング調整部は367C用と共通で,カメラを接続する部分が163Mなどの
Medium Sizeカメラ専用品です。
この部分で367Cと光路長を合わせておりカメラの回転や着脱ができます。

以下はHαフィルターを装着したスケアリング調整プレートにQHY163Cと
EOSマウントのカメラレンズを装着しています。
これにカメラレンズ用フォーカサーとQHY5LⅡMを取り付けたコンパクトな
ナローバンド撮影システムです。

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このスケアリング調整プレートはフランジバックの調整もできることは
367Cの記事で紹介しましたが,具体的には以下の方法で調整できます。

2mm厚のIRカットフィルターを装着した場合,以下の基準位置に合わせれば
レンズのピント目盛は合致(∞位置で星にピントが合う)します。
レンズによっては正確にフランジバックを合わせないと星像が悪化する
事もあるので便利です。(上のSIGMA70mmMACROレンズは
インナーフォーカスでないので厳密ではありません)
計算上3mm厚のフィルターでしたら皿バネが2枚見える位置で良いでしょう。

基準位置:調整ツマミ右側に僅かに見えている皿バネ(厚み0.3mm)が
1枚見える位置。下は拡大写真

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このQHY163M用スケアリング調整プレートも367C同様の販売形態です。
本日から,QHY製品はクリスマス特価となっておりますのでこの機会に
ご検討いただけると幸いです。

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2017年11月 5日 (日)

QHY367C用スケアリング調整プレート

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ここで紹介していたQHY367C用スケアリング調整プレートが完成しました。

このスケアリング調整プレートは以下のような便利な機能を有しています。
1.工具レスでスケアリング調整が行える
2.フランジバックを3mmほど調整できる(Nikonマウントの場合46~49mm)
3.TB-80ASやApo Sonnar T*2/135用鏡筒バンドと光軸があっている

なかでも工具レスでスケアリングを調整できるのはとても便利です。
中央でピントを合わせた後,ライブビューで各コーナーのピント位置を確認
すれば短時間で追い込めます。
この作業は以下の大きなツマミを手で操作するので暗闇でも簡単です。

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内部構造は以下のとおりで前方のプレートを調整ナットで押す力と
皿バネの反発力を利用しています。
皿バネは複数枚重ねていますが,前方のプレートは袋構造なので
密着状態から最大3mmほど調整可能です。
(皿バネやスペーサーを重ねれば間隔を広めることができますが
5mmを超えると隙間から光線漏れが発生するため3mm程度を目安としています)

紹介する装着例のようにレンズ側バンドで保持する場合は皿バネの反発力
だけで充分です。
重たいレンズを保持なしで装着する場合など,前方のプレートに大きな
モーメントがかかる場合は調整ナット両側の押しネジで固定すれば万全です。


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スケアリング調整プレートは前後2枚構成です。
前部プレートはCanonとNikonマウント用の2機種を用意しました。
(後日タカハシCAリング用M54,バックフォーカス56mm接続アダプターも予定)
別途以下のQHYCCD社純正のカメラマウントとフィルターホルダーが必要です。
・020055 M48(F)-Medium 6 through holes with 2Inch Filter Holder
・020071 M54(M)Canon10mm adapterまたは
・020073 M54(M)Nikon10mm adapter


なおこのスケアリング調整プレートは天文ハウストミタと同店から供給受ける当方
から対象となるQHYCCD社製カメラをご購入される(または既に購入された)際の
セット(または追加)販売商品です。QHY367Cとのセット価格は520.000円です。
申し訳ありませんが単体での販売は行いません。

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2017年8月 9日 (水)

QHY367Cタカハシ接続アダプター

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昨日紹介したQHY367Cをタカハシ鏡筒に接続するイメージです。
タカハシの望遠鏡は専用のCAリングで接続した場合,M54接続部からの
バックフォーカスは56mmに設計されています。
写真はQHY16200A用をQHY367Cに装着しているので,M54接続部から
センサーまでの距離は46mmです。

QHY367Cはまだ10mmの余裕があるので望遠鏡にカメラを付けたまま
工具レスでスケアリングを調整する機構やカメラの保持リングなどが
組み込めそうです。
また昨日紹介したカメラレンズ(ニコン及びキヤノン)用マウントアダプターは
同様のスケアリング調整と三脚台座を製作予定です。


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2017年8月 8日 (火)

QHY367C用のアクセサリー開発について

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フルサイズセンサーを搭載したカラー冷却CMOSカメラQHY367Cが入荷しました。
NIKON D810(A)と同じSONY製IMX094を搭載しています。
昨年星空研究会の帰りの車中で発表を知り心待ちにしたカメラです。

写真はNIKON用マウントアダプターを介しApo Sonnar T*2/135を装着しています。
今後,カメラレンズ用マウントアダプターや,ここで紹介したタカハシ製M54接続
と同様のアダプターや保持バンドなどを製作予定です。

QHY367Cは台数限定ですが発売記念として税込み500,000円での販売中です。
(QHY製品はQHYCCD国内総代理店の天文ハウストミタからの供給です。
今後当方で開発するアダプター類は天文ハウストミタでもお求めいただけます)

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2017年2月16日 (木)

QHY16200Aタカハシ接続アダプター

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QHY16200Aをタカハシ鏡筒に接続するM54アダプターを製作しました。
CAリング(M54ワイドマウント)とバックフォーカスを合わせています。
QHY16200AはOAG使用時でも,フランジバックが44mmと短いので
56-44の12mm間隔にスケアリング調整機構も組み込めます。

構造上の制約で,さすがに冷却CCDカメラをつけたままでは
スケアリングの調整はできませんが,鏡筒との接続部(M54)は
テーパーリング式なのでカメラを回転せずに分離できます。
冷却CCDの場合,パソコンとの接続を保持したまま(電源やUSBを接続)
でないと不便ですが,ねじ込み式では不可能です。

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なお,バックフォーカスの56mmは,NIKONのカメラレンズを装着して計測した
値(ピントリング∞位置で合焦した位置を46.5mm)を基にしています。
光路上にフィルターや保護ガラスが入るため,光学上の光路長と物理的な
距離は異なりますがこの方法なら正しく合わせられるでしょう。

なお,スケアリング調整部で+1mmの調整代があるので
実際は0.5mm短く製作しています。55.5~56.5mmで調整可能です。

このQHY16200Aタカハシ接続アダプターは余分に製作したので5台ほどの
余剰があります。価格は15,120円(税込み)です。
FC100DL専用のCAリング側でM54ネジからのバックフォーカスが
56.5mm(10+46.5)に設定されているので,FC100DLでもそのまま使えます。
ワイドマウントを使ったM54ねじ込み接続であれば他機種でも同様です。
2/17追記

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2016年11月11日 (金)

MAMIYA-APOレンズとQHY16200Aのセット

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先日から紹介しているハーモニックドライブ赤道儀のガイドテストで使っていた
MAMIYA-APOレンズとQHY16200Aに電動フォーカサーを組み込み完成しました。
次の南天遠征の候補なので備忘録として残しておきます。

他の焦点距離も使えますが,今回は写真は500mmF6をセットしました。
ナローバンドで撮ってみたい対象(ηカリーナやタランチュラ星雲)は
500mmほどの焦点距離は欲しいので,このレンズをセットしましたが
両対象は明るいので充分でしょう。

このセットは以下から構成されていますが,一式でちょうど5kgなので
FSQ106EDなどでセットする場合の半分ほどです。
これなら赤道儀などは現地に置いているので気軽に持って行けそうです。

・MAMIYA K-500mmF6 APO/L(TB-90,アルカスイスプレート)
・レンズヒーター(本来120V75W仕様ですが,12V→30V昇圧で使い約5Wの発熱)
・PENTAX645ヘリコイドを改造した電動フォーカサー(スケアリング調整付)
・オフアキシスガイド(QHY5LⅡMで実用可)
・乾燥空気取り入れニップル
・QHY16200A冷却CCDカメラ
 
 

QHY16200AにUSBハブやRS232Cコンバーターを内蔵しているので
パソコンとの接続はUSBケーブル1本で済みます。
また,12V電源の出力もあるので,フォーカサーやヒーターにも供給します。

そのため,赤道儀周りから外部に伸びるケーブルは以下の3本です。
1.赤道儀駆動用12V電源
2.QHY16200A用12V電源
3.QHY16200Aとパソコンを接続するUSBケーブル


以下の6本は赤道儀やカメラ間での接続となります。
1.赤道儀自動導入用RS-232C(QHY16200A←→赤道儀)
2.オートガイド信号(QHY5LⅡM←→赤道儀)
3.オートガイダー用USB(QHY16200A←→QHY5LⅡM)
4.フォーカサー用USB(QHY16200A←→フォーカサー)
5.フォーカサー用電源(QHY16200A←→フォーカサー)
6.ヒーター用電源(QHY16200A←→ステップアップ→ヒーター)

全て接続した状態で画像へのノイズなども含め異常が無いことを確認できています。
いつもの事ですがここまでが一番楽しい作業です。

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2016年10月31日 (月)

乾燥空気発生装置(DAG)の実力

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2晩連続で先日紹介した乾燥空気発生装置やオフアキのテストを行いました。

初日は湿度が低かった事もあり乾燥空気を送らずとも結露しませんでしたが
昨夜は湿度が高かったせいか性能を評価できる試験ができました。

故意に(高湿度下で乾燥空気を送らずに急速に冷却)ウインドウガラスを
曇らせた後,乾燥空気を送ればどの程度の時間で乾かせるかを試しました。
撮影しながらの確認ですが,60秒毎の露出に対して2枚目からは
楕円形の曇りは写らなくなったので短時間で乾燥したようです。
 

乾燥空気発生装置(DAG)の受注は既に終了しましたが
このテストはDAGをご用命いただいた方への情報を目的としています。
冷却前から乾燥空気を送れば結露が発生しない基本的な性能は
開発段階で確認していますが,カメラレンズ面と並列送気の効果や
一旦結露してしまった場合でも効果があるかをテストしたものです。

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ところで,撮影後に赤道儀の電源を切り忘れる事があります。
フォーク式なのでカメラを取り外していれば事故にはつながりませんが
極軸は何日も回ったままなので,赤緯のモーターケーブルが捻れてしまいます。
対策として,写真のように西の地平線以下で駆動を止めるスイッチを付けました。
原始的なメカ式のスイッチですが直感的でわかりやすいです。

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より以前の記事一覧