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2024年9月 9日 (月)

RED CAT91/F4.9などの試写-2

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RED CAT91/F4.9に引き続きPleiades68/F3.8の試写結果です。機材の写真は同じ写真では面白くないので入替ました。

以下掲載の内,上位2枚は昨日のRED CAT91/F4.9と同じ条件で撮影してます。(RED CAT91/F4.9とは南北が逆になっています)3枚目はステライメージで周辺減光を表示した状況です。

 

Pleiades68はF3.8と明るいため,さすがに写野周辺はF4.9のRED CAT91に劣りますが*色収差は感じず,フルサイズでこの性能であれば満足です。また周辺減光が少ないのは特記で,F6クラスをレデューサーでF4程度に明るくした場合よりずっと良好でしょう。

Pleiades68は厳密なバックフォーカスを要求しますが,四隅の星像の流れが同じような傾向なので,製品附属のスペーサーを使った調整で改善できるかと思われます。

最下段の写真はFL100DLに0.66X FC-35レデューサーを併用した場合の写真です。空の明るさなど条件が全く異なるので参考用ですが,レデューサー併用の場合に強い周辺減光が現れる例です。(この例の最周辺はカメラマウントによるケラレ)

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Fc100dl_rd

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RED CAT91/F4.9などの試写

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9月7日にRED CAT91/F4.9,Pleiades68/F3.8の試写を行いました。写真のGX-1赤道儀(ガイドなし)清和高原で撮影しています。まずはRED CAT91/F4.9の試写結果の紹介です。

以下掲載の上,中段の2枚はEOS Ra,IS3200,EXP60S,JPEG取って出し画像で,約1/4(幅6720→1600pixel)リサイズ画像です。ピント合わせはライブビュー(30倍)で行っています。中央・四隅の画像は縦横600pixel(1辺約3.2mm)で切り出しています。

 

最下段はVSD90SSの試写画像です。カメラや切り出しサイズは同じですが撮影条件が異なるので参考用として掲載しています。

特にVSD90SS試写日はライブビューでピント合わせできないほどシーイングが悪かったのでバーチノフマスクを使いました。シーイングの影響で星像が肥大していると思われます。(実はこの時が初バーチノフマスク体験でした。シーイングが悪いときはバーチノフマスクが便利ですね)

REDCAT91は左側が僅かに歪ですがチルト調整で簡単に直せるレベルでしょう。3,000万画素のカラーカメラでは両者に顕著な差は見受けられないと感じました。

なおRED CAT91/F4.9はこの秋の発売予定です。価格は約396,000円(税込み)程度です。

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2024年9月 2日 (月)

MNICAT51について

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来月発売予定(天文ハウストミタさんで先行予約受付中)の「MINICAT51 178mmF3.5」ですがレンズ構成は6枚玉で,前群は3枚中2枚はSDガラスを使っています。

また,後玉の内カメラ側の1枚は極めてカメラマウントに近く,望遠レンズのような設計に見受けられます。そうなら従来のREDCAT51以上にマウント径が小さいNIKONマウントでもミラーボックスケラレが少ないでしょう。これについては実機が入荷次第確認しますが,D810Aでミラーボックスケラレがないなら魅力的ですね。

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2024年8月22日 (木)

RED CAT91とRED CAT51のSpot Diagram比較

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RED CAT91/F4.9のSpot Diagramを入手したので同社製RED CAT51/F4.9と比べてみました。
RED CAT91はSDレンズ2枚,EDレンズ1枚を含む5枚玉改良型ペッツバール光学系です。
4枚玉のRED CAT51と比べるとSpot Diagramでは1/2*ほどの星像になっており,波長毎の色ズレも殆ど見受けられません。Spot Diagramは参考程度と思いますが,RED CAT51を大きく超える光学性能であることは間違いないでしょう。

*RMS半径値(中央部) RED CAT91:約1.4μm,RED CAT51:約3.0μm

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2024年8月19日 (月)

胎内星まつりで世界初公開?する「RED CAT91」

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胎内星まつりで展示する「RED CAT91」が入荷しました。おそらく世界初公開でしょう。

鏡筒はこれまでに紹介した,「Pleiades68 f/3.8」や「Pleiades111 f/4.8 」と同じ「WIFD FOCUSER」構造でピント合わせに伴う鏡筒の全長は変わりません。また「RED CAT91」は改良型ペッツバール光学系なのでバックフォーカスも気にする必要がありません。

以下はフードを取り外した状態ですが良質な迷光防止が施されています。

なお,胎内星まつりで展示するのは試作機です。発売は少し先になりますが価格は400,000円強となる見込みです。(税込み価格,現在の為替レートで計算した場合)

写真は試写の都合で当方のアリガタに付け変えていますが製品はWilliamOptics社製です。また輸送や保管に便利なソフトケースも附属します。

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これはこの鏡筒で試写(WilliamOptics提供)したものです。

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2024年8月17日 (土)

胎内星まつり クラッチ付EAF取付アダプター出荷300台記念特価

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8月23日~25日に開催される「第41回 胎内星まつり2024」の会場では「クラッチ付EAF取付アダプター出荷300台記念特価」で販売します。(数量限定)

クラッチ付EAF取付アダプターは昨年2月の発売以来,1年半で300台出荷した人気商品です。このほかのオリジナル商品も会場特価販売を行いますのでご来場ください。

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2024年8月 8日 (木)

今年も胎内星まつりに参加します。9cm新鏡筒展示?

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8/23(金)~25(日)に開催される,第41回 胎内星まつり2024に参加します。(写真は昨年の準備状況です)

今年も天文ハウストミタさんとの共同出店で,子午線越えの連続撮影を可能とする「メリディアンフリー機能」を搭載したHobym Observatoryの「Crux200MF」やWilliamOpticsの「Pleiades68 f/3.8」「Pleiades111 f/4.8」を展示します。

また,開発中の「91mm改良型ペッツバール鏡筒」も展示に向けWilliamOptics社と調整していますので,間に合えばお披露目できるでしょう。

星まつりと関係ありませんが,「Pleiades68 f/3.8」と「ASI2600MC」で撮影された網状星雲を紹介します。「Pleiades111 f/4.8」の作例ははここにアップされています。


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2024年7月31日 (水)

ε-160ED用鏡筒バンドTB204Sの再販について(2024年分)

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昨年8月末に限定生産したε-160ED用の鏡筒バンドTB204Sは短期間で完売しましたが,その後もご要望もいただいているため新に10台製作しています。完成は8月末の予定です。価格は以前と変わりありません。

FSQ85EDP用の年間100本ほどと比べれば1/10ほどの需要なので,長期間欠品する場合もありますが生産を続ける予定です。

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2024年7月16日 (火)

TR74システム用バックフォーカス調整延長リング他の紹介-2

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昨日システムチャートで紹介した,「EX12.5±1.0」と「TR74-M42BF55」,「TR74-M48BF55」の商品写真です。

写真左がが従来の「EX12.5」の表と裏,中央が「EX12.5±1.0」の表と裏,及びシムリング5枚,右手前が「TR74-M48BF55」の表,奥が「TR74-M42BF55」の裏です。

後は「TR74-M48BF55」「TR74SAP」「EX12.5±1.0」 「フィルタードロワーM54」 「ASI6200MC PRO」一式をPleiades68/F3.8にセットした状態です。

 

下の写真は,1.0mmのシムリングを装着した「EX12.5±1.0」と「ZWO社製フィルタードロワーM54 」です。この状態で「TR74-M48BF55」で構成したシステムのバックフォーカスは55mmになります。

通常,シムリングは「EX12.5±1.0」 と「フィルタードロワーM54」間に挟みますが, 「フィルタードロワーM54」と「ASIカメラ」の接続もM54ネジ込みなのでこちらにも挟めます。前段で「フィルター有り時の調整」を行い,後段で「フィルター無し時の調整」を行えばフィルター有り/無しによるシムリング付け/外しの管理が容易でしょう。

さらにフィルタードロワーM54とカメラのネジ込み伴う回転位置合わせにも使えます。フィルター抜き差し窓位置とセンサーの縦横を合わせらるので便利です。

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2024年7月15日 (月)

TR74システム用バックフォーカス調整延長リング他の紹介-1

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TR74システムにバックフォーカスの調整可能な延長リングEX12.5±1.0を追加しました。システムチャートの濃い緑の範囲です。

EX12.5±1.0は商品名のとおり,附属のシムリング5枚セットで,光路長を11.5mm~13.6mm(0.1mmステップ)に調整できます。EX12.5やEX13.5はM54フィルタードロワーにボルト固定でしたが,EX12.5±1.0はM54ネジ込みで,ここにシムリングを挟み調整します。

バックフォーカスを厳密に要求する,明るい光学系(ε-130D/160EDやPleiades68/F3.8など)でフィルターを併用する場合に有効です。(RED CAT51などのペッツバール光学系やVSD90SSの直焦点ではピントがでればよく,バックフォーカスを気にする必要はありません)

EX12.5±1.0はシムリング5枚セットで9,900円です。

附属するシムリングはステンレス製で,0.1,0.2,0.3,0.5,1.0mmの5枚です。組み合わせにより0.1mm刻みで光路長を調整できます。

なおEX12.5±1.0の発売に伴い,EX12.5とEX13.5は在庫限りで販売を終了いたします。

 

また,これまでのM42/M48シュミカセ接続用のテーパーリングTR74-M42/M48(光路長6mm)に加え,Pleiades68/F3.8などバックフォーカス55mm鏡筒用のTR74-M42BF55とTR74-M48BF55(光路長4mm) をラインナップしました。EX12.5±1.0及び,TR74-M42BF55,TR74-M48BF55の発売日は未定です。

セットするシムリングの厚みを実機で評価していますが,天候の都合で遅れています。7/19日追記

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