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2024年6月21日 (金)

Apo Sonnar135/2専用 CMOSカメラ関連製品について-3

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こちらの記事で紹介した,Apo Sonnar135/2とCMOSカメラを組み合わせたシステム用の電動フォーカサー関連パーツが完成しました。

レンズに装着するポリウレタン製ベルトが長期間メーカー在庫切れだったため,当初予定から3か月ほど遅れてしまいました。お待たせしてしまいましたが,ご予約の方へは一両日中に案内いたします。(予約いただいた数量のみ製作したため余剰はありません)

専用のEAF搭載プレート関連は以下となります。当初プレートは1枚でしたが,完成が遅れましたので2枚にしました。

構成は以下の4点です。下の写真右手前のパーツ類です。

・ASI EAFやASI AIRを装着できる専用トッププレート(黒)×2枚
・EAF取付金具(シルバー)
・ベルト2本(内1本はレンズに装着するポリウレタン製でレンズに密着します)
・EAF用タイミングプーリー

なおこちらのページで,EOS用のApo Sonnar135/2(未使用)を販売しています。1台のみですが紹介する写真の状態一式での販売も行っております。(ZWO社製品は含まず)

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2024年6月18日 (火)

バックフォーカス調整可能なカメラマウント接続構成について

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フィルタードロワーを併用したカメラマウント接続運用は,ZWO社純正の「フィルタードロワー付カメラマウント」だけで実現できますが,カメラとの接続がM42となるため,フルサイズのASI6200MCPやデュアルチップの2600MC DUOでは支障がでます。

その対策として,「フィルタードロワー付カメラマウント」とASI6200MCPなどを,開口部54φ,三脚台座ありで接続する「FDCM-6200Ⅱ」を商品化しています。(上の写真右上)

三脚台座があるので,カメラレンズでの運用に便利ですが,各部はボルト接続なので,バックフォーカスを小刻みに調整する事は難しく,フィルターによる影響を細かく調整することはできません。(FDCM-6200Ⅱはレンズ全群が可動するApo Sonnar135/2専用です。1段階のみ調整できるFDCM-6200Ⅲを開発中)

これに対して,「2インチEFW用カメラマウント」+「フィルタードロワーM54」で構成する方法もあります。本来の使用方法ではないため純正のみの構成では光路長が5mm長く(EFマウントの場合,11.5+20+5+12.5=49mm)なりますが,フィルタードロワーとASI6200などのチルトプレートをM54で接続するためケラレは発生しません。

バックフォーカスを規程しないRED CAT51やVSD90SSでは支障なく使えますが,正確なバックフォーカスを要求するカメラレンズなどでは,長すぎる5mm分を吸収する「M54FD-5AD」を併用すればバックフォーカス44mmを実現できます。

この場合,「2インチEFW用カメラマウント」と「フィルタードロワーM54」はM54ネジ込み接続なので,市販のシムリングを挟む事でバックフォーカスの微調整が可能です。市販品として,0.1,0.2,0.3,0.5,1.0mmなどを入手可能です。

結論が最後になりましたが,フルサイズカメラでバックフォーカスを小刻みに調整したい場合は,「2インチEFW用カメラマウント」「フィルタードロワーM54」「M54FD-5AD」の3点構成をお勧めします。

望遠鏡とテーパーリングで接続するTR74構成との切替も容易です。(上の写真左側の構成,手前は「フィルタードロワーM54」の後段部で「M54FD-5AD」と交換した部位)

以下が3点構成状態です。「2インチEFW用カメラマウント」と「フィルタードロワーM54」の間にシムリング(写真は全て0.1mm)を挟めます。


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2024年6月12日 (水)

M48(42)用バックフォーカス55mmのテーパーリングについて

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TR74システムにWilliamOpticsなどの鏡筒で採用している,M48バックフォーカス55mm接続のテーパーリング,TR74-M48F2を追加します。(図の赤線で示した構成部)

正確なバックフォーカスを要求するPleiades68は鏡筒側に同梱された,0.3,0.5,1.0のスペーサーを併用する事で,55mm~56.8mmまでを約0.3mm刻みで微調整可能です。併せて同一仕様のM42用も追加予定です。

M48,M42接続用のTR74-M48F2及び,TR74-M42F2の発売は7月15日予定で,価格は何れも7,700円です。

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2024年6月 5日 (水)

WilliamOpticsのPleiades68 f/3.8について-7

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こちらの記事で紹介した写野隅の星像悪化は自作カメラマウント不良ではなく,Pleiades68本体の僅かなスケアリングズレが原因でした。昨夜も晴れたため純正のカメラマウント(EOS)に変えて調整してみました。

Pleiades68には,回転角度が刻まれた化粧カバーの内側に写真のようなスケアリング調整機能が付いています。回転装置の前段に配置されているので光学系のみの調整ができます。


調整はデジカメを使いましたが,センサー方向とパソコンのモニター上に写し出される画像の相対位置を把握しておけばCMOSカメラでも同じ要領で行えます。

 

具体的な方法は以下になります。デジカメ背面モニーターの隅に写った星の位置と,それに対応する調整ネジの位置関係が解かれば20~30分もあれば調整できます。

  1. カメラ回転装置で,デジカメの背面モニターと調整ネジの位置関係を下図のようにする
  2. ライブビューで写野中心にピントを合わせた状態で4隅の星像を確認する
  3. 仮に図のように左上の星像が伸びていたら,ピントノブを操作し,前後どちらでピントが合うか確認する
  4. もしも後側(繰り出し側)でピントが合えば,対向する右下の押し引きネジを押す側(調整プレートを浮かす側)に調整する

説明の場合,右下を押す方向に調整するが,逆の場合,既にプレートが密着していれば引く事ができないのでその場合は対向する側を押す。

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以下は調整後の中央と四隅の星像ですがフルサイズのカメラでも満足行く星像になりました。

昨夜似たような状況で試写したVSD90SS(カメラはGFX-50SⅡ)にひけを取らないように見えます。(Pleiades68はVSD90に対して焦点距離が約半分なので星像はその分小さくなります)


Pleiades68はVSD90SSより2倍以上明るいので完璧を求めるなら調整は必要でしょう。面倒と思えるかも知れませんが1つの要素のみで調整できるので,反射系カメラの調整と比べれば至って容易でしょう。

Pleiades68がこれほどの性能となるとVSD90SSとほぼ同じ価格のPleiades111/F4.8の存在が気になりますね。

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2024年6月 3日 (月)

WilliamOpticsのPleiades68 f/3.8について-6

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昨夜は雲が多かったのですが,晴れ間もあったので引き続きPleiades68 f/3.8の評価を行いました。

先日のデジカメを使った写野周辺像の確認に続き,今回は極小ピクセルサイズ(1.45μm)のQHY5Ⅲ715Cを用いた中心解像度の確認です。VSD90SSなどとの比較も行う予定でしたが雲が多い上,シーイングが良くなかったので,Pleiades68 f/3.8のみで試してみました。

以下はキャプチャー画面のスクリーンショットです。シーイングが安定しないので星像が収束した画面の600%拡大で,中央やや右上が微光星で明瞭な緑の輝点はホットピクセルです。

これが最微光星かは定かではありませんが,この画像から微光星は2~3ピクセル(3~4.5μm)に収束している模様で,メーカー公称のスポット直径の3.8μmとだいたい合っています。シーイングなどの影響を受けているのでお遊び程度ですが参考にはなるでしょう。

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2024年5月30日 (木)

WilliamOpticsのPleiades68 f/3.8について-5

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5月28日は夕方まで雨でしたが,夜半には急速に回復したためPleiades68/F3.8と比較用のVSD90SSやTMB92(WO製0.8Xレデューサー併用)で試写しました。シーイングは悪くなかったのですが,湿度が高く,少しモヤがかかったような空だったので輝星ににじみが出ている恐れがあります。

試写は上のように観測所設置の自作片持ちフォーク赤道儀で行いました。カメラはEOS Raで,ISO1600,60秒露出です。ガイドは行っていません。ピント合わせはライブビュー(30倍)で行っています。

 

【Pleiades68/F3.8(fl260mm)】 F3.8と明るいながら星像は極めてシャープで周辺光減光も目立ちません。ただ,以前のGFXでの試写でも見受けられましたが左側の星像がやや肥大しています。これはGFXでケラレが小さくなるよう自作したM60接続のカメラマウントが影響しているかと思うので近いうちに取り直します。

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【TMB92/F4.4(fl405mm)】 他社製レデューサーを併用していますが,かなり健闘しており中心像はVSD90SSと遜色ありません。

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【VSD90SS/F5.5(fl495mm)】さすがに完璧で周辺まで完全に丸い星像です。

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以下は上の写真の中心部のみを比較したもので200%拡大です。(輝星はかんむり座γ星) VSD90はカメラの縦横が他と異なるので90°回転しています。

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2024年5月23日 (木)

久しぶりの新仕様のP-2自動導入改造

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暫く中断していた「新仕様のP-2自動導入改造」を行いました。今回は2台実施しています。(写真の3台の内1台は手持ちの評価用)

P-2赤道儀の極めて高い剛性や追尾精度に加え,自動導入や2軸ガイド,両軸クランプフリー回転が可能です。高精度の視野照明付極軸望遠鏡も内蔵しています。

北極星が見える暗さになれば,極軸合わせ→クランプフリーで明るい恒星でアライメント→目標の自動導入→撮影までを短時間で済ませら,これは夕方の彗星撮影においては極めて有効です。

P-2赤道儀は基本精度が高く,300mm程度の焦点距離までならガイドも不用なので,据付後,極軸合わせ時間も含め5分もあれば撮影開始できるでしょう。

 

別件ですが,以下はAMD-1N仕様のP-2赤道儀の追尾テスト状況と試写結果です。500mmの望遠レンズで2分露出していますがほぼ満足な追尾です。

新仕様のP-2自動導入改造は,現時点で5台受注可能ですが,自動導入や2軸ガイドの必要がなければ,1/10ほどの出費で済むAMD-1Nをお勧めします。P-2用AMD-1N(C)は製造を終了していますが,年度内には新型を発売する予定です。

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2024年5月21日 (火)

WilliamOpticsのPleiades68 f/3.8について-4

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月も大きくなったのでメーカー公表データーなどを観察してみました。

上の図は上段がRED CAT51で採用しているペッツバール光学系で,下段がPleiades68/f3.8などで採用された7枚玉光学系です。Pleiades68/f3.8は7枚の内,3枚はスーパーEDレンズ(FPL-53)を採用しています。

Pleiades68/f3.8の構造は,前玉3枚が鏡筒内で前後する「WIFD(WO Internal Focus Design)」です。通常のドローチューブ式に比べフォーカス機構にモーメント荷重がかからないのが大きな特長です。後玉は鏡筒に固定されいるため,ペッツバール系と事なり正確なバックフォーカスを要求します。

 

以下は同じような明るさのVSD90SSとFSQ-85EDP(何れも専用レデューサー併用)のスポット図の比較です。各社公開データのスケールを合わせています。Pleiades68/f3.8のRMS-SPOT半径は1.9ミクロンですが,同1.6ミクロンのFSQ-85EDP+QB0.73XやVSD90SS+V0.79Xと比べるとやや劣るものの大きな差はないように見受けられます。

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2024年5月20日 (月)

WilliamOpticsのPleiades68 f/3.8について-3

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昨夜も良く晴れていたのでPleiades68 f/3.8の試写を行いました。月が大きいためお遊び程度にGFX-50S2を付けています。周辺光量を試すには充分でしょう。

以下は取って出しのJPEG画像です。GFXの33×44フォーマットでも極端な周辺減光は見受けられませんが,マウント部のケラレの影響かと思われる星像にトゲが出ています。今回は手持ちの都合でM48で接続したEOSマウントとEF→GFXのマウントアダプターを用いていますが,M54かM60で接続すれば改善されるかも知れません。

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肝心の星像は極めてシャープで色も全く感じませんでした。過去に複数のRED CAT51の受け入れ検査を行っていますがそれを超える事は間違いないでしょう。

F5クラスの鏡筒でもレデューサーでF4クラスになりますが,後付の場合,設計性能が出ないケースもあります。それに対してPleiades68は単体でF3.8の明るさを実現しており,F3.8の状態で出荷検査されているので安心です。以下に光学性能を添付します。ダウンロード - pleiades68.pdf

なお,Pleiades68 f/3.8は当方では取扱しませんので天文ハウストミタでお求めください。

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2024年5月18日 (土)

WilliamOpticsのPleiades68 f/3.8について-2

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こちらの記事で紹介したWilliamOpticsのPleiades68 f/3.8」は,多忙のために評価テストが遅れていましたが,やっと時間が取れるようになったので私なりのテストを行予定です。とは言ってもこの5ヶ月の間に素晴らしい写真がSNSでアップされていますので,私はVSD90SSとの比較を主に行う予定です。

以下は前回紹介した写真の再掲となりますが,メーカー公表どおりREDCAT51を凌ぐ性能であることは間違いないでしょう。

m45_rgb_v1.1_4K | 賴小熊 | Flickr

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