RH200

2021年4月12日 (月)

リモート仕様のEM-200とRH200の再調整

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RH200のカメラ接続部は,ここで紹介した汎用性の高いM54(バックフォーカス56mm)仕様に変えていましたが,天候の都合などで調整ができないままでした。

このところ好天が続いたのでリモート仕様赤道儀の動作確認の傍ら光学調整を行いました。M54接続なのでタカハシのカメラマウントを付ければD810Aが使えます。

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光軸の調整はアイピースで恒星の内外像を見ながら,スケアリングはD810Aのライブビューで4隅の星像を見ながら行いますが以下の程度までなら1時間ほどで済みます。

まだ右側の星像が完全ではありませんが一旦終わりにして他のカメラで確認する予定です。RH-200はF3と明るいので他マウントに変えた場合その影響が懸念されるためです。(急激な周辺減光はNikonマウントによるものです)

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2015年6月 4日 (木)

久々のRH-200入荷~検品

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お待たせしましたが,ご注文いただいていたVELOCE RH-200が入荷しました。
昨年の10月以来なので7ヶ月ぶりです。

九州地方は既に梅雨入りしていますが幸いな事に昨夜から晴れています。
このまま今夜まで好天が続けば,星像での検品や光軸確認を行い
必要であれば調整後出荷します。

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2台のRH-200はツインシステム用で,それぞれにFLIのATLASフォーカサーが
つきます。カラー撮影側は50mm角フィルターが10枚入るCL-1-10仕様です。


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なお,今回入荷分から主鏡が納められた部分の外観が変更されました。
左が新タイプで右が従来品ですが,新タイプはアリガタなどのアクセサリーを
直接ボディ(黒い部分)に固定するので強度が増したようです。

因みにATLASフォーカサーで運用する場合,バックフォーカスは
RH-200とフォーカサーの接続面から107mmです。


ところで,輸送中の不具合(光学エレメントの圧迫や光軸ズレなど)点検は
単焦点アイピースで星像を拡大して行いますが
個人的には最新の広視野タイプより,古典的なAbbe式が見やすいと思います。
視野は狭いのですが中心像で評価するので広い必要はありませんしね。

接眼部に付けた回転ヘリコイド(アイピースを回せばピントが変わる)を
併用すれば,焦点前後での星像の変化が大変わかりやすいです。

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2014年10月15日 (水)

VELOCE RH200価格改定のお知らせ

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VELOCE RH200は2013年秋以降に出荷されたロットから
第1レンズの硝材をオハラ製に変えるなど大がかりな仕様変更がなされ
それに伴う原材料費アップのため2014.4月から価格が改定されています。

それ以前に発注していた分は従来価格を適応できましたが
今回入荷した分を最後に従来価格の適応もできなくなりましたので
今後の受注分から改定させていただきます。
第1レンズの有効径は220mmもあり,それを高価な硝材に変えたため
大幅な改定になりましたが,それに見合う性能が得られたとのことです。


2014.10.15日以降の新価格:988,000円(税込み)


【参考】
価格は,メーカー希望小売価格6,177.78EUR+送料350EUR+関税で設定。
為替レート1EUR=140円で計算していますが,今後のレートにより変更いたします。
従来価格は869,000円(税込み)でした。


写真は星像での受け入れ検査風景で,全数基準器と比較しています。

なお,VELOCEシリーズは,RH200,RH300に加え,RH250が発売されました。
これはF5.6と2絞りほど暗いのですが
スポット値は写野60φの最周辺まで3.6μm以下の鋭像です。
(RH200のスポット値は9μm)

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